外来種

  • 2020年05月18日

小笠原諸島は一度も陸続きにならなかった海洋島で、独自の生物種が長い年月をかけて独自の生態系を形成しているため、外来種に対しては極めて脆弱である。小笠原諸島には、すでに多くの外来種が侵入していることが確認されている。これらの外来種には、在来種の生育地を奪うもの、遺伝子レベルでかく乱を引き起こすもの、在来動植物の食害を引き起こすものなどがある(Ref.1)。
特に、被害を及ぼすものは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」によって、「特定外来生物」に指定され、飼養・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入が原則禁止されている。小笠原諸島に関係する主な特定外来生物指定種は、グリーンアノール(昆虫類の捕食)、オオヒキガエル(昆虫類の捕食)、ニューギニアヤリガタリクウズムシ(陸産貝類の捕食)、ヤマヒタチオビ(陸産貝類の捕食)などがある(Ref.1,2)。