小笠原諸島の気象

  • 2020年05月18日

1901(明治34)年、父島に初めて中央気象台(現:気象庁)の測候所が建設され、温度計や湿度計、雨量計などの観測機器が設置された。1902(明治35)年1月から1904(明治37)年12月までの3年間の観測結果によると、一年間の平均気温は22.1℃、最高の月は8月で26.4℃、最低の月は1月で16.4℃であった。気温の年較差は10℃程度で、日中の気温差も年間を通して6℃前後と非常に小さい。降水量は6月と9月に多く、4月と1月は少ない(Ref.1)。

現在の小笠原諸島は、比較的温暖な亜熱帯気候帯に属し、夏季は日差しが強く蒸し暑い日が続く。また、気温の年較差や日較差が小さく、一年を通して湿度が高い特徴がある。父島における1981~2010年の年平均気温は23.2℃で、年平均湿度は77%、年平均降水量は1292.5mmであった。5月から10月にかけては湿度が高く、月平均湿度が80%を超える(Ref.2)。



父島における気象観測結果(1902~1904年)(Ref.1)


父島における気象観測結果(1981~2010年の月別平均値)(Ref.2)