伊豆-小笠原弧の現在の火山フロントである七島-硫黄島海嶺上に位置し、北から北硫黄島、硫黄島、南硫黄島の3つの島嶼からなる。北硫黄島は水深1,500~2,000m付近からそびえる巨大な海底火山の頂部にあたり、開析の進んだ第四紀火山である。北硫黄島と南硫黄島には、玄武岩が分布しており、両島ともに火山活動の記録はない(Ref. 1)。硫黄島には直径10kmのカルデラの地形が存在し、アルカリ元素に富む安山岩を産する特徴がある(Ref. 2)。
Ref.1:中野俊・古川竜太「火山列島,北硫黄島火山の地質概要」『地質調査研究報告』 60巻(2009年)pp. 395-405
Ref.2:大八木規夫・井口隆「2.3硫黄島の地質」『地学雑誌』94巻(1985年)pp. 436-445
参考資料
Tsuya Hiromichi, Geology and Petrography of lo-sima (Sulphur Island), Volcano Islands Group, Bulletin of the Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University.14, 1936, pp. 453-480.
貝塚爽平・加藤茂・長岡信治・宮内崇裕「2.2 硫黄島と周辺海底の地形」『地学雑誌』94巻(1985年)pp. 424-444
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