戦況の推移等をうけ、4月4日に軍用船を利用して島民711名が本土に引き揚げた。その後、6月になり米海軍による大空襲を受けたことなどから、父島、母島、硫黄島をはじめとする小笠原島民は日本軍の引揚げ命令によって本土に強制疎開を命じられた。強制引揚げは6月30日に開始され、8月初旬まで順次行われた。これによって、約7000名が本土に引き揚げた。全島民のうち青壮年者825名は駐屯部隊の食料補給部隊として残留を命じられ、終戦後に将兵とともに米軍によって本土に送還された(Ref.1, 2)。
Ref.1:石井通則『小笠原諸島概史(その1)―日米交渉を中心として―』南方同胞援護会(1967年)pp.27-30
Ref.2:南方同胞援護会『小笠原島民の現況(小笠原島帰島推進連盟調査)』(1959年)p.3
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