古釜布の蟹缶詰工場

昭和14年11月、蟹缶詰合同株式会社が資本金630万円で創立された。本社は根室町梅枝町３丁目３番地に存在し、古釜布（ふるかまっぷ）、色丹（しこたん）、志発（しぼつ）の３箇所に蟹缶詰製造工場を所有していた。全工場で５つの缶詰機械ラインがあり、国後島内にある古釜布工場ではタラバガニおよびハナサキガニの缶詰が製造された（Ref.1）。

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古釜布蟹缶工場の女工さん（泊村古釜布地区古釜布）
写真提供：千島歯舞諸島居住者連盟

古釜布工場（Ref.1）
位置 着業年数 生産能力 従業員数
ライン数 一日製造数 男工 女工 計
古釜布工場 泊村古釜布 明治38年より引き続き着業 2 200函 60人 84人 144人


古釜布工場の生産高（単位は函（1函＝48缶））（Ref.1）
品名 昭和14年度生産高 昭和15年度生産高
古釜布工場 タラバ蟹缶詰 7,024 7,188
ハナサキ蟹缶詰 - 83

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Ref.1：北海道千島調査所編『千島調査書』領土復帰北方漁業対策本部, 1956年（昭和14-16年の調査）pp.108-109