色丹島の海苔漁業

漁業者1戸あたり平均して1,000枚が生産されていた千島海苔は、97センチ×48.5センチの超大判に漉かれたものであった。海苔漁業は色丹島の漁業者(145戸)の生活に安定をもたらしていた(Ref.1)。

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斜古丹海苔すき作業風景・昭和10年(色丹村斜古丹地区斜古丹)
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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斜古丹海苔乾し作業(色丹村斜古丹地区斜古丹)
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

海苔の漁獲高(単位は千貫)(Ref.2)
昭和14年 昭和15年 昭和16年
歯舞群島 10 - 151
色丹島 790 170 41
国後島 - - 220
択捉島 50 2 200
四島合計 850 172 512

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Ref.1:領土復帰北方漁業対策本部『色丹島及び歯舞諸島調査書』(1956年)p.41
Ref.2:北海道総務部領土復帰北方漁業対策本部『戦前における歯舞・色丹・国後・択捉諸島の概況』(1958年)p.35