別飛港

別飛港(べっとぶこう)は、択捉島の西海岸、散布半島東岸の頸部に位置する。港の北側に散布半島の断崖が存在し、西側一帯は砂浜である。内保川(ないぼかわ)が流入する東側付近は平地であり、別飛市街を形成していた。 沿岸付近には岩礁が点在する。水深は遠浅であるが、中央部にやや深い箇所があり、漁船の接岸は比較的容易であった(Ref.1)。

かつては、択捉水産株式会社別飛工場が存在し、鮭鱒等の缶詰を製造する工場が存在した(Ref.1)。

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別飛湾を望む(紗那村別飛地区別飛) 
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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ビラ海岸砂丘(紗那村別飛地区別飛) 
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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別飛市街(紗那村別飛地区別飛) 
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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別飛の全景(択捉水産会社より散布山を望む)(紗那村別飛地区別飛)
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

択捉水産株式会社 別飛工場(Ref.2)
施設名
区分
所在地 事業
択捉水産株式会社 別飛工場 紗那村大字別飛村 鮭鱒など缶詰

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Ref.1:沖縄・北方対策庁『北方地域総合実態調査書(択捉島の部)』(1971年)p.116
Ref.2:沖縄・北方対策庁『北方地域総合実態調査書(択捉島の部)』(1971年)p.189