イネモシリ港
2020年05月18日
イネモシリ港
漁業や随時回航の運航船の基地として利用されていたイネモシリ港は、色丹島の南東部に位置し、水深は10mである。2,000t級の船舶5~7隻は収容可能であった(Ref.1)。
鴨島とゴメ島
イネモシリにある湾には、鴨島(かもじま)、ゴメ島(カモメ類を北海道、樺太、千島ではゴメと呼ぶ方言が広く存在した)と呼ばれる小島が存在し、その名の通り、島の周囲の絶壁や岩礁は海鳥にとって最も都合のよい繁殖地で、多くの海鳥たちが繁殖していた(Ref.2)。
イネモシリ湾全景 鴨島とゴメ島(色丹村斜古丹地区イネモシリ)
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟
Ref.1:沖縄・北方対策庁『北方地域総合実態調査書(色丹島の部)』(1971年)p.16
Ref.2:小林賢三「南千島色丹島夏期の鳥界」『鳥』8巻36号(1933年)p.12
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