1853年2月27日

ロシア皇帝がロシア領の範囲を示す(ニコライ一世のプチャーチン提督宛訓令)

ロシア皇帝ニコライ一世は、ロシア海軍提督プチャーチンに対し、日本に対し通商関係開設に関する要求と併せて、国境の画定を要求するよう訓令を行った。その中で、国境に関して、ロシアに属するクリル諸島の南限はウルップ島であること、同島の南端が日本との国境となることを示した。(Ref.1)
〔仮訳〕
・・・クリル諸島についてロシアに属する南限はウルップ島であり、これをロシアの領地の終点と指定して構わない。斯くして我が方からすればこの島の南端が(現在実際にそうであるように)日本との国境となり、一方日本側からはイトゥルプ島の北端が国境となる。・・・

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Ref.1 : 「ニコライ一世のプチャーチン提督宛訓令」
日本国外務省・ロシア連邦外務省『日露間領土問題の歴史に関する共同作成資料集』1992年版, 1(6)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/ryodo.html