1821年

クリル諸島のロシア領の範囲を定めたアレクサンドル一世の勅令

ロシア皇帝アレクサンドル一世は、1821年に勅令を発し、クリル諸島等における外国人による産業活動を禁止した。同勅令において、ロシア領の範囲は、ウルップ島南岬までと規定されていた。 (Ref.1)
〔仮訳〕
§1. ベーリング海峡から始まって北緯51度までの一切のアメリカ北西海岸の、また、アレウト諸島、シベリア東海岸およびクリル諸島、すなわち、同じくベーリング海峡から始まってウルップ島南岬、ちょうど北緯45度50分までの、島および港湾における商売、捕鯨、漁業およびあらゆる産業は、もっぱらロシア臣民の利用にゆだねられる。

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Ref.1 : 「アレクサンドル一世の勅令」1821年9月4日
Полное Собрание Законов Российской Империи(ロシア帝国法律全書)、ロシア国立図書館のサイト(http://nlr.ru/e-res/law_r/search.php)
Собрание (1649-1825), Том 37 (1820-1821), Законы (28747), Страница No 824

参考資料
日本国外務省・ロシア連邦外務省『日露間領土問題の歴史に関する共同作成資料集』1992年版, 1(5)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/ryodo.html