予備的情報を提出した国(申請期限の延長措置)
2008年6月の締約国会合で、申請提出期限の問題が審議され、多くの議論の後、
(1) 2009年5月12日までに200海里を超える大陸棚の外側の限界に関する予備的情報(preliminary information)を国連事務総長に提出すれば締切りを満たしたものとする、
(2) この予備的情報について大陸棚限界委員会は審査をせず、その後提出される申請内容に影響を及ぼすものではない、
との決定がなされました(決定内容は、締約国会合文書
SPLOS/183に記載されています)。(申請の提出期限をめぐる経緯については、「大陸棚限界委員会とは?」を参照。)
これまでに、国連事務総長に45件の予備的情報が提出されています(2013年2月5日現在)。
大陸棚限界委員会のウェブサイト上に、各国が提出した予備的情報が掲載されています。
沿岸国 | 予備的
情報提出日 (別段の表記のない限り2009年に提出) |
備考 | |
---|---|---|---|
1 | ベナン | 4月2日 | ギニア湾沖合への延長について、トーゴと共同提出 |
5月12日 | ギニア湾沖合への延長について単独で提出 | ||
2 | ソマリア | 4月14日 | 中央ソマリア海脚(Central Somali Spur)に沿ってインド洋へ延長する大陸棚について提出 |
3 | オマーン | 4月15日 | オーウェン海盆(Owen Basin)に沿ってアラビア海へ延長する大陸棚について提出 |
4 | ソロモン諸島 | 4月21日 | 南太平洋エリアのシャーロット堆(Charlotte Bank)エリアについて、フィジーと共同で提出 |
4月21日 | 南太平洋エリアの北フィジー海盆(North Fiji Basin)エリアについて、フィジー及びバヌアツと共同で提出 | ||
5月5日 | ソロモン諸島、パプアニューギニア、オーストラリアのEEZに囲まれた南太平洋エリアにおいて、レンネル島(Rennell Island)からの延長について単独で提出 | ||
5 | フィジー | 4月21日 | シャーロット堆(Charlotte Bank)、北フィジー海盆(North Fiji Basin)及び南東地域の3つのエリアについて単独で提出 |
4月21日 | ソロモン諸島との共同提出(ソロモン諸島の欄を参照) | ||
4月21日 | ソロモン諸島及びバヌアツとの共同提出(ソロモン諸島の欄を参照) | ||
6 | バヌアツ | 4月21日 | ソロモン諸島及びフィジーとの共同提出(ソロモン諸島の欄を参照) |
8月10日 | マシュー島及びハンター島を基点として延長申請を行う意思を表明 | ||
7 | ガンビア | 5月4日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
8 | パプアニューギニア | 5月5日 | 南太平洋エリアのオーリピック海膨(Eauripik Rise)及びムサウ海嶺(Mussau Ridge)の2つのエリアについて提出 |
9 | ミクロネシア | 5月5日 | 南太平洋エリアのオーリピック海膨(Eauripik Rise)及びムサウ海嶺(Mussau Ridge)の2つのエリアについて提出 |
10 | メキシコ | 5月6日 | メキシコ湾の東側エリアについて申請する意思を表明 |
11 | モーリシャス | 5月6日 | インド洋のチャゴス諸島(Chagos Archipelago)沖合エリアについて提出。同諸島について英国と係争中である旨述べられている。 |
12 | タンザニア | 5月7日 | 隣国ケニア及び相対国セーシェルの境界線と、タンザニアのインド洋沖合の200海里線及び350海里線によって囲まれるエリアを潜在的な延長大陸棚として提出。ケニア、セーシェルとの合意文書も添付されている。 |
13 | カーボヴェルデ | 5月7日 | 大西洋の西アフリカ沖合にあるケーン海山(Kane Seamount)及びネヴァ海峡(Neva Seachannel)の2つのエリアについて提出 |
14 | フランス | 5月8日 | 南西太平洋の仏領ポリネシア及びウォリス・フツナ諸島についての情報提出 |
5月8日 | カナダのニューファンドランド島沖合のサンピエール島及びミクロン島についての情報提出。カナダが口上書を提出している。 | ||
15 | トーゴ | 4月2日 | ベナンとの共同提出(上記のベナンの欄を参照) |
5月8日 | ギニア湾沖合への延長について単独で提出 | ||
16 | チリ | 5月8日 | チリ本土(タイタオ半島)を基点とするエリア、太平洋の島々を基点とする複数のエリアについて延長大陸棚の情報を提出。南極エリアについては後の段階でチリの立場を知らせる旨述べている。ペルーが口上書を提出している。 |
17 | セーシェル | 5月8日 | インド洋のアルダブラ群島エリアに関する情報を提出 |
18 | ギニアビサウ | 5月8日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
19 | 中国 | 5月11日 | 中国本土から沖縄トラフへの延長についての情報を提出。日本が口上書を提出している。 |
20 | スペイン | 5月11日 | 大西洋のカナリア諸島を基点とした延長大陸棚についての情報を提出。モロッコが口上書を提出している。 |
沿岸国 | 予備的
情報提出日 (別段の表記のない限り2009年に提出) |
備考 | |
---|---|---|---|
21 | コスタリカ | 5月11日 | 太平洋のココス島からの延長大陸棚に関する情報を提出。ニカラグアが口上書を提出している。 |
22 | 大韓民国 | 5月11日 | 日韓共同開発エリア(東シナ海)に関して情報を提出。日本が口上書を提出している。 |
23 | ギニア | 5月11日 | 大西洋側への延長大陸棚に関する情報を提出。 |
24 | カメルーン | 5月11日 | ギニア湾沖合への延長大陸棚に関する情報を提出。隣国の赤道ギニアが口上書を提出している。 |
25 | モザンビーク | 5月11日 | モザンビーク海峡からインド洋にかけての延長大陸棚に関する情報を提出 |
26 | コンゴ民主共和国 | 5月11日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出。アンゴラが口上書を提出している |
27 | ニュージーランド | 5月11日 | トケラウ諸島の東西を横切るロビー海嶺(Robbie Ridge)に沿って延長する大陸棚について情報を提出 |
28 | モーリタニア | 5月11日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出。モロッコが口上書を提出している。 |
29 | セネガル | 5月12日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
30 | シエラレオネ | 5月12日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
31 | ガボン | 5月12日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
32 | ブルネイ | 5月12日 | 北西ボルネオ棚(Northwest Borneo Shelf)に沿って、南シナ海に至る延長大陸棚に関する情報を提出 |
33 | コンゴ | 5月12日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
34 | アンゴラ | 5月12日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
35 | キューバ | 5月12日 | キューバは、6月1日に本申請(メキシコ湾東側エリアに関する申請)を提出した。メキシコと米国が口上書を提出している。 |
36 | ガイアナ | 5月12日 | 大西洋沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
37 | バハマ | 5月12日 | ブレーク海台(Blake Plateau)に沿って大西洋側に延長する大陸棚に関する情報を提出 |
38 | サントメ・プリンシペ | 5月13日 | ギニア湾沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
39 | 赤道ギニア | 5月14日 | ギニア湾沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |
40 | コモロ | 6月2日 | 延長申請を行う意思を表明 |
41 | ニカラグア | 2010年4月7日 | カリブ海沖合への延長大陸棚に関する情報を提出 |