大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況

フランス、アイルランド、スペイン及びイギリスの共同申請

フランス、アイルランド、スペイン及びイギリスの共同申請

2006年5月19日、フランス、アイルランド、スペイン及び英国の4カ国は、国連事務総長を通じ大陸棚限界委員会に対して申請を提出しました。4カ国が共同申請を提出したことが国連事務総長によって、全国連加盟国に通知され、申請のエグゼクティブ・サマリーが公表されました。他国からの見解を示す文書は、提出されていません。

4カ国の共同申請は、ケルト海ビスケー湾において4カ国が境界を接する海域の大陸棚に関して、4カ国が共同で協力して行う申請(共同申請)であると同時に部分申請であることがエグゼクティブ・サマリーの中で明示的に述べられています。なお、エグゼクティブ・サマリーは英語、フランス語、スペイン語の3カ国語で提出されています。

この4カ国共同申請のエグゼクティブ・サマリーは下記の大陸棚限界委員会のサイトで見ることができま す。

2006年8月の第18回大陸棚限界委員会の会合においてフランス、アイルランド、スペイン及び英国からそれぞれ代表が参加し、申請内容についてのプレゼンテーションを行い、4カ国共同申請を審査する小委員会が設置され、審査が開始されました。

この4カ国共同申請は初めての共同申請であることを受け、小委員会は、2007年9月の第20回大陸棚限界委員会の会期中に、全体委員会に対し、共同申請に関する一般原則について検討することを求めました。全体委員会は、議論した後、「共同申請の結果得られる大陸棚の総面積は、各国が個別に申請した結果得られるであろう大陸棚の面積の合計より多くはなりえない。」と結論づけました(CLCS/58, 第28パラグラフを参照)。

これを受け、小委員会で検討された後、第23 回大陸棚限界委員会の会期中の2009 年3 月24 日に大陸棚限界委員会は4 カ国に対する勧告を行いました。勧告の要約版が、大陸棚限界委員会の上記ペ ージに公開されています。

なお、この4カ国共同申請のエグゼクティブ・サマリーは、「アイルランドの申請」のところで紹介した、アイルランド政府の大陸棚延長プロジェクトにおいても掲載されています。

 

フランス、アイルランド、スペイン、イギリスの周辺図

フランス、アイルランド、スペイン及びイギリスの共同申請

出典:米国商務省海洋大気庁地球物理データセンター(NGDC)提供のETOPO2のデータ

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