大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況

フィリピンの申請(2009年)

22009年4月8日、フィリピンは、国連事務総長を通じ、大陸棚限界委員会に対して申請を提出しました。フィリピンが申請を提出したことは国連事務総長によって、全国連加盟国に通知され、申請のエグゼクティブ・サマリーが公表されました。今のところ、他国からの見解を述べる口上書は提出されていません。

フィリピンはエグゼクティブ・サマリーの中で、以下の点を述べています。

  1. この部分申請は、ルソン島東部のベンハム・ライズ海域における延長大陸棚に関するものである。この海域は、いかなる海洋境界紛争の対象にもなっていない。
  2. フィリピンは、他の海域について延長大陸棚申請を行う権利を留保する。

フィリピンの申請のエグゼクティブ・サマリーは、下記サイトで閲覧することができます。

2009年8月~9月 に開催された第24回大陸棚限界委員会において、フィリピンがプレゼンテーションを行いました。また、2011年3月~4月に開催された第27回大陸棚限界委員会において、 フィリピンの申請を審査する小委員会が設置されました。

2012年3月~4月に開催された第29回大陸棚限界委員会における全体会合において、フィリピンの申請に対する勧告が採択されました。勧告の要約版が、大陸棚限界委員会の上記ページに掲載されています。

 

フィリピンの周辺図


出典:米国商務省海洋大気庁地球物理センター(NGDC)提供のETOPO1 データ
Amante, C. and B. W. Eakins, ETOPO1 1 Arc-Minute Global Relief Model: Procedures, Data Sources and Analysis, National Geophysical Data Center, NESDIS, NOAA, U.S. Department of Commerce, Boulder, CO, August 2008.

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