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笹川日中友好基金 21世紀の日中関係に向けた人材育成

2012年
事業

地方大学における日本語学習者の日本研修

事業実施者 中国教育国際交流協会(中国) 年数 4/5
形態 自主助成委託その他 事業費 18,227,395円
事業概要
日本との交流に恵まれない中国北西、南西などの地方の大学で日本語を学習する大学生に、1ヶ月間の日本における語学研修と体験学習の機会を提供する。参加者の選考及び国内研修は、中国教育部の傘下にある中国教育国際交流協会が行い、訪日研修は早稲田大学留学センターが担当する。訪日期間中は、日本語の強化プログラムを履修するほか、日本政治、経済、社会、文化などに関する特別講義を実施し、日本の大学生との合宿交流、文化・史跡の視察に参加する。参加者は帰国後、研修の成果について小論文を提出し、助成先で論文集を作成する。総合的な研修事業を通じて、地方大学の日本語学習者に動機付けを与えることを狙う。
実施計画
中国教育国際交流協会が、西北、西南地区の大学で日本語を勉強する学生を中心に、成績優秀者を選抜し、1カ月間にわたる日本での研修を実施する。事業期間は5年間で、毎年以下の内容を実施する。
  • 事前調査と人選
    中国教育国際交流協会が持つ全国ネットを活用し、対象地域の大学の日本語教育の実施状況及び日本との交流状況について事前調査を実施した上で、対象大学から来日歴を持たない学生20名、引率教員2名、合計22名の研修参加者を選抜する。
  • 出国前準備
    夏期に研修参加者22名を北京に招へいし、日本に関する予備知識、注意事項などを中心に2日間の準備研修を行う。訪日研修が終了し、帰国後は、研修の成果を総括する会議を北京で行う。
  • 訪日研修
    研修業務は日本語教育課程を持つ日本の大学教育機関に委託する。参加者は受け入れ大学の宿泊施設を利用し、大学が作成する以下の研修プログラムに参加する:(1)3週間の日本語ブラッシュアップコース、(2)日本の政治、経済、社会、文化などの概況に関する特別講義、(3)大学の合宿施設を利用した日本人大学生との交流、(4)東京での視察、(5)関西方面の視察旅行、(6)帰国前の総括会。
  • フォローアップ:
    事業実施者は研修参加者が執筆する小論文集を作成するほか、参加者の関連情報を集めた連絡帳を作成し、更新する。更に、インターネットや日本語雑誌などを活用した情報発信を強化する。
実施内容
こちらから詳細をご覧いただけます。
http://www.spf.org/sjcff/j/activity_pages/detail/145
事業成果
「中国で日本語を勉強しているが、ほとんど日本人に会ったことがない」。そんな地方の大学生を日本に招く事業です。内蒙古、青海、雲南、新疆などにある教師養成の師範大学や少数民族の多い民族大学などから20名を選抜し、早稲田大学で3週間の研修、京都・大阪で1週間の寺社見学など豊富な体験を得て帰国しました。学生らは、その体験をさまざまな方法でクラスメートや後輩たちに伝え、それは日本語学習者のモチベーションアップ、地方都市での日本理解浸透、日本の好感度アップにつながっています。
過去本事業に参加した先輩の体験談と進路につい て真剣に耳を傾ける学生ら

過去本事業に参加した先輩の体験談と進路につい て真剣に耳を傾ける学生ら

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