2008年
事業
防衛交流担当者研修プログラム
事業実施者 | 社団法人アジアフォーラム・ジャパン(日本) | 年数 | 5/5 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 5,825,570円 |
事業内容
中国の安全保障部門における対日交流担当者は、日本で研修する機会が他分野に比べて少なく、日本語に精通する人材も不足しています。そのため、高度な日本語能力を持ち、日本政治および防衛政策に精通する人材の育成が、日中防衛交流にとっての長年の課題となっています。笹川日中友好基金は、1999~ 2003年度の5年間に実施した「安全保障問題専門家養成」事業のフェーズⅠで、中国国際戦略学会から派遣された安全保障分野の若手幹部10名の訪日研修を支援しました。その後、同分野の人材を引き続き育成する必要性を認識し、04年度よりフェーズⅡを開始し、08年度までの5年間でさらに10名の若手幹部の訪日研修を支援しました。研修期間中、参加者たちは、早稲田大学の訪問研究員として、同大学が提供する日本語研修コースを修了するとともに、国際関係、国際政治に関する講義を聴講しました。また、日中防衛交流に関する経験を積むため、笹川日中友好基金が実施した中国人民解放軍佐官級の訪日研修事業や日中防衛研究者の対話事業等に参加し、シンポジウムや研究会資料の翻訳作業等を手伝いました。このほかにも、国会議員や政府関係者との意見交換、各種勉強会への参加、文化史跡の視察などを通じ、日本理解に努めました。帰国前に、訪日研修の成果や感想をレポートにまとめ、中国国際戦略学会と、笹川日中友好基金へ提出しました。
これまでの研修修了者は、国防部の対日交流担当者、日本駐在中国大使館の武官室、中国人民解放軍の教育研究機関の日本研究者などとして活躍しています。本事業を通算10年間実施してきたことにより、将来の日中防衛交流を担う人材の育成に寄与できたと言えます。
これまでの研修修了者は、国防部の対日交流担当者、日本駐在中国大使館の武官室、中国人民解放軍の教育研究機関の日本研究者などとして活躍しています。本事業を通算10年間実施してきたことにより、将来の日中防衛交流を担う人材の育成に寄与できたと言えます。
※本事業は、2004~ 07年度まで自主・助成事業「安全保障問題専門家養成/フェーズII」の助成事業として実施してきました。2008年度は事業形態を自主・助成から助成に変更し
て実施しました。2004~07年度の自主事業費は3,859,430円で5年間の自主・助成事業費の総額は33,787,368円です。
て実施しました。2004~07年度の自主事業費は3,859,430円で5年間の自主・助成事業費の総額は33,787,368円です。