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一般事業 グローバリゼーションの功罪への挑戦~人口移動に関わる問題

2010年
事業

外国人医療・福祉人材受け入れ基盤整備とネットワーク化

事業実施者 京都大学大学院 文学研究科 社会学教室(日本) 年数 1/2
形態 自主助成委託その他 事業費 5,900,000円
事業内容
2010年2月に行われた看護師国家試験では、インドネシア、フィリピンからの候補者のうち3名が合格した。成功事例のノウハウに対する関心が高まる一方で、現場で直面する課題や問題がクローズアップされるものの、このような経験は受け入れ先の組織運営にも関わるため、関係者間で共有されることは少ない。

本事業は、外国人医療・福祉従事者の受け入れに関するガイドブック(多言語版)を作成し、その過程で形成された関係者のネットワークの活用やワークショップ開催などの普及活動を通じて、外国人労働者受け入れの経験知を共有するものである。
実施計画
2年継続事業の初年度として下記の活動を行う。
  • ガイドブック作成のための全体会議の設置・開催
    マルチプル・ステークホルダー(受け入れ機関、看護士、日本語教師、外国人看護士・介護福祉士候補者、研究者)から構成される全体会議を設置し、受け入れに関する経験・ノウハウの検討と、執筆内容の調整を行う(於:京都大学、計4回開催予定)。
  • 事例集約のための調査の実施
    現地調査を通じて、国内に散在する受け入れ経験知を集約する。また送り出し側の状況把握のために、インドネシア・フィリピンで聞取り調査を行う。全体会議メンバーは、各自の知見・経験・ノウハウを基に、これらの調査に従事し、併せて調査先とのネットワーク化もすすめる。
  • ガイドブックの作成
    全体会議構成メンバーは、適応・受け入れ・継続学習など、外国人人材の受け入れにかかわる諸問題の解決に向けた約30項目のガイダンス(事例と解説)を執筆し、ガイドブック(日本語版)を完成させる。
実施内容・事業成果
本年度は、事業の運営体制を調整するための委員会およびマルチ・ステークホルダー(受け入れ機関、看護士、日本語教師、外国人看護士・介護福祉士候補者、研究者)から構成される全体会議を開催し、受け入れに関する経験やノウハウの検討、執筆内容の調整などを行いました。また、国内および送り出し国に散在する経験や情報の集約を目的として、現地調査や調査対象者の招へいなどを通じて聞き取り調査を行ない、事例と解説を盛り込んだガイドブックの原稿執筆に着手しました。
 

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