大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況

クック諸島の申請(2009年)

2009年4月16日、クック諸島は、国連事務総長を通じ、大陸棚限界委員会に対して申請を提出しました。クック諸島が申請を提出したことは国連事務総長によって、全国連加盟国に通知され、申請のエグゼクティブ・サマリーが公表されました。その後、ニュージーランドが自国の見解を示す口上書を提出しています。

クック諸島はエグゼクティブ・サマリーの中で、今回の申請はマニヒキ海台(Manihiki Plateau)海域についての申請であると述べています。

ニュージーランドは提出した口上書において、以下を述べています。
(1) クック諸島が提出した延長大陸棚は、部分的に、ニュージーランドが2009年5月11日に提出した予備的情報の中で示したトケラウ(ニュージーランド自治領)における大陸棚延長の可能性のあるエリアと重複しており、両国の延長大陸棚間での境界画定の可能性が存在しうる。
(2) クック諸島の申請とそれに対する大陸棚限界委員会の勧告は、クック諸島とトケラウとの間の大陸棚境界画定にも、ニュージーランドが将来提出する可能性のある大陸棚延長申請にも影響を及ぼさないと理解しているので、クック諸島の申請について委員会が勧告を行うことについて異議を有さない。

クック諸島の申請のエグゼクティブ・サマリー、ニュージーランドが提出した口上書は、下記サイトで閲覧することができます。

2009年8月~9月に開催された第24回大陸棚限界委員会において、クック諸島がプレゼンテーションを行いました。クック諸島の申請を審査する小委員会は、2011年8月~9月に開催された第28回大陸棚限界委員会において設置されました。

 

クック諸島の位置


出典:米国商務省海洋大気庁地球物理センター(NGDC)提供のETOPO1 データ
Amante, C. and B. W. Eakins, ETOPO1 1 Arc-Minute Global Relief Model: Procedures, Data Sources and Analysis, National Geophysical Data Center, NESDIS, NOAA, U.S. Department of Commerce, Boulder, CO, August 2008.

TOPへ戻る