大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況

中国および韓国の申請(2012年)

2012年12月14日に中国が、同年12月26日に韓国が、それぞれ、東シナ海の海域において200海里を超える大陸棚延長申請を大陸棚限界委員会に提出しました。この海域は、日中、日韓それぞれの領海基線の間の距離が400海里未満であるため、国連海洋法条約第83条にもとづき話し合いによって合意される必要があります(近隣諸国の大陸棚との関係を参照)。
しかし、中国のエグゼクティブ・サマリー(申請の概要版)によると、沖縄トラフが中国の延長大陸棚の終点であるとして、我が国の屋久島やトカラ列島、奄美大島の西側の部分を中国の延長大陸棚の外縁としています。また、韓国のエグゼクティブ・サマリーによると、中国が提出したところと近接した海域に、延長大陸棚の外縁を申請しています。

日本は、中国および韓国の申請について、それぞれ国連事務局宛の口上書を提出し、日本の立場を表明した上で大陸棚限界委員会に対し、これらの申請を審査しないよう要請しました。

中国の申請、韓国の申請、日本が提出した口上書については、大陸棚限界委員会の下記ページにおいてみることができます。

また、日本の外務省は、口上書を提出する際にプレス・リリースを発表しています。

なお、中国と韓国はそれぞれ、2009年5月に、東シナ海に関する予備的情報を提出していました。
(本サイト内の予備的情報に関するページを参照。)

 

東シナ海周辺図


出典:米国商務省海洋大気庁地球物理センター(NGDC)提供のETOPO2 データ

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