大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況
2001年12月にロシアが申請を提出したのを皮切りに、これまでに、65件の申請が大陸棚限界委員会に対して提出されました(2013年2月5日現在)。このうち、2012年7月〜8月に開催された第30回大陸棚限界委員会までに、大陸棚限界委員会は下記の17件に対し、勧告を行いました。
勧告が行われた申請 | 申請提出日 | 勧告採択日(*1) | |
---|---|---|---|
1 | ロシアの申請 | 2001年12月20日 | 第11回会合、2002年6月27日 |
2 | ブラジルの申請 | 2004年5月17日 | 第19回会合、2007年4月4日 |
3 | オーストラリアの申請 | 2004年11月15日 | 第21回会合、2008年4月9日 |
4 | アイルランドの申請 | 2005年5月25日 | 第19回会合、2007年4月5日 |
5 | ニュージーランドの申請 | 2006年4月19日 | 第22回会合、2008年8月22日 |
6 | フランス、アイルランド、
スペイン、イギリス共同申請 |
2006年5月19日 | 第23回会合、2009年3月24日 |
7 | ノルウェーの申請 | 2006年11月27日 | 第23回会合、2009年3月27日 |
8 | メキシコの申請
|
2007年12月13日 | 第23回会合、2009年3月31日 |
9 | フランスの申請
(仏領ギニアとニューカレドニアに関する申請) |
2007年5月22日 | 第24回会合、2009年9月2日 |
10 | バルバドスの申請 | 2008年5月8日 | 第25回会合、2010年4月15日 |
11 | イギリスの申請(アセンション島) | 2008年5月9日 | 第25回会合、2010年4月15日 |
12 | インドネシアの申請 | 2008年6月16日 | 第27回会合、2011年3月28日 |
13 | モーリシャス、セーシェル共同申請 | 2008年12月1日 | 第27回会合、2011年3月30日 |
14 | スリナムの申請 | 2008年12月5日 | 第27回会合、2011年3月30日 |
15 | 日本の申請 | 2008年11月12日 | 第29回会合、2012年4月19日 |
16 | フランスの申請
(仏領アンティルとケルゲレン諸島に関する申請) |
2008年2月5日 | 第29回会合、2012年4月19日 |
17 | フィリピンの申請 | 2008年4月8日 | 第29回会合、2012年4月12日 |
(*1)大陸棚限界委員会のホームページより
2012年3月〜4月に開催された第30回会合では、全日本の申請に関する勧告案、フランスの仏領アンティルとケルゲレン諸島に関する勧告案およびフィリピンの申請に関する勧告案が全体会合において審議され、それぞれ採択されました。また、バルバドスの再申請についての勧告案も採択されました。
2013年2月5日現在大陸棚限界委員会が扱っている申請は次の6件です。
小委員会で審査中の申請 | 申請提出日 | 審査が開始された会合 |
---|---|---|
ウルグアイの申請 | 2009年4月7日 | 第27回会合(2011年3月〜4月) |
クック諸島の申請 | 2009年4月16日 | 第28回会合(2011年8月〜9月) |
アルゼンチンの申請 | 2009年4月21日 | 第30回会合(2011年7月〜8月) |
ガーナの申請 | 2009年4月28日 | 第30回会合(2011年7月〜8月) |
アイスランドの申請 | 2009年4月29日 | 第30回会合(2011年7月〜8月) |
デンマークの申請(フェロー諸島北部海域に関する申請) | 2009年4月29日 | 第30回会合(2011年7月〜8月) |
65件の申請のうち、審査が終了した申請(上記の17件)と審査中の申請(上記の6件の申請)を除いた残りの42件の申請は、審査を受けるため順番を待っている状況です。(*2)
(*2) 申請は、国が提出した順に、審査の順番待ちの行列に並びます。小委員会での審査が終了すると、新たに小委員会が設置され、次の申請の審査が始まります。これらの手続については、大陸棚限界委員会手続規則第51条に規定されています。
ここでは、各国の申請の公開資料(申請内容を要約した書類であり、エグゼクティブ・サマリーと呼ばれています。)に記載されている内容を23件目の申請まで紹介するとともに、現在の審査状況等について説明していきます。(下記のそれぞれの図は、各国のエグゼクティブ・サマリーの表紙イメージです。クリックすると、各申請についての説明のページにつながります。)
24件目のフィジーの申請から65件目の韓国の申請までは、エグゼクティブ・サマリーに記載されている内容を基に、各申請の概要を紹介します。
なお、一つの国が単独で行う申請がほとんどですが、複数の国が共同で行う共同申請(joint submission)もあります。また、近隣諸国との境界画定がなされていない海域を除いて申請を提出する部分申請(partial submission)もあります。
一つの国が、何回も部分申請を行うことも可能で、アイルランドやフランス、イギリスは既にいくつも申請を提出しています。また、2006年5月19日提出 の4カ国共同申請(フランス、アイルランド、スペイン、イギリス)や2008年12月1日提出の2カ国共同申請(モーリシャス、セーシェル)は、共同申請 であると同時に、部分申請でもあります。(部分申請や共同申請に関して、「大陸棚限界委員会の任務」を参照。)
* 日付はいずれも、米国ニューヨーク時間にもとづく。
*
24件目のフィジーの申請から65件目の韓国の申請までは、こちらをご覧下さい。