大陸棚はなぜ重要なのか

大陸棚はなぜ重要なのか

大陸棚はなぜ重要なのか。答は、大陸棚に資源があるから、です。

大陸棚という言葉には、地形的な意味と、法的な意味の二つがあります。

地形を示す言葉としての大陸棚は、海岸から続く平坦な地形の部分を指し、氷河期には陸地の一部であったものが氷河期の終了により水面下に沈んだ部分であり、石油や天然ガス等の資源が豊富に賦存しています。

一方、法的な意味での大陸棚は、国連海洋法条約によれば、「沿岸国の陸塊が海面下まで延びている部分」です。陸塊が、領海基線から200海里まで延びていない場合には、200海里までの海底及びその下の部分が大陸棚として認められます。陸塊が200海里を超えている場合には、地形・地質が陸塊からつながっていることが大陸棚限界委員会によって認められれば、大陸棚として設定することができます。
沿岸国は、大陸棚に存在する資源の探査・開発等に関し、主権的権利を行使することができるため、我が国をはじめ世界各国が、200海里を超えて大陸棚を延長することをめざして調査を行っています。

このように、自国周辺海域に存在する資源を確保するために法的な意味での大陸棚を延長することが重要です。このため、海洋政策研究財団では、ボートレースの交付金による日本財団の助成を受けて、大陸棚延長に伴う課題の調査研究事業を実施しています。

このサイトでは、国連海洋法条約にもとづく大陸棚延長の制度について説明すると共に、当財団が実施している事業についての紹介を行います。

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