2011年
事業
日中若手歴史研究者セミナー
事業実施者 | 笹川平和財団 | 年数 | 1/5 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 10,582,332円 |
事業概要
当財団は2001年より政府間歴史共同研究に先駆けて「日中若手歴史研究者会議」を実施し、日中の若手研究者による共同研究、成果の共同出版、英語圏への情報発信などをすすめてきた。本事業は、日中両国の20代~30代の研究者を対象として、「笹川日中友好基金 日中若手歴史研究者セミナー」を実施するとともに、日中米に在住する歴史研究者や各国の大学・研究機関の間で交流を促進することにより、歴史認識問題に取り組む研究者のネットワークを強化することを目的とする。
実施計画
本年度の実施内容は以下に示すとおり。
- 研修の準備・総括
- セミナー準備のため、企画に協力する研究者との間で研修企画、テーマ、研修参加者などを決定する。
- 参加者に対し、研修前に史料や教材を事前に配布する。
- 研修後に総括会議をおこない、2011年度の評価および次年度の計画策定を行う。
- 日中若手歴史研究者セミナーの実施
【時期・開催地】
夏季休暇(8月~9月頃)に合わせて琉球大学および東京で約1週間
【参加者】
参加者は教授クラス5名、中堅研究者5名、講師・博士課程後期クラスの若手研究者15名。日中双方から半数ずつ参加者を募る。
【研修形式】
講師による講演と議論、研修参加者によるミーティングや研究発表、沖縄や東京の資料館見学や文化研修などをおこなう。 - 報告書作成
- セミナーの成果を報告書にまとめるとともに、研修教材、議事録、発表資料などのネット公開を検討する。
- 研究者交流
- 任意の時期に、東アジア、欧米の有力な歴史研究者間で交流を行う場を設け、歴史研究動向や歴史認識問題を議論するほか、本事業に関する意見交換を行う。
事業成果
2011年8月に「日中若手歴史研究者セミナー」を実施しました。会場の琉球大学で、日中両国の歴史研究者計39名がセミナーに参加し、第一線の研究者による計14回の講義と、若手による研究発表計23回を行いました。また辛亥革命百周年記念東京神戸会議に3名の中国研究者を招へいし、両国研究者の交流を支援しました。

(左)セミナーの様子、(右)資料修復機械の説明を受ける参加者たち