2009年
事業
格差と南北問題:協力枠組みの構築に向けて
事業実施者 | 笹川平和財団 | 年数 | 単年度事業 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 8,000,000円 |
事業内容
グローバリゼーションの進行に伴い、南北間や南南間の格差拡大は、国際社会の協調と安定を脅かす要因のひとつになりかねないと懸念される。そのような中、開発援助の潮流は、経済成長支援から貧困削減重視への傾向を強めており、国連のミレニアム開発目標(MDGs)も、貧困と飢餓の撲滅を始めとする8つの目標を2015年までに達成することを掲げている。しかしながら、その達成目標値を基準にすると、今日までのドナーの量的な援助配分は必ずしも効率的ではないと指摘されている。
本事業は、開発途上国の立場に立ち、既存の援助や国際金融、貿易システムの改善案の提示を試みる「グロ-バリゼーションの功罪への挑戦:市場と格差」プログラムの一環として、まず、既存の開発援助における制度的問題点を明らかにし、南北格差是正のための新たな国際的枠組みの提唱に向けたコンセプト・ペーパーを作成する。そのため、これまでの開発支援の問題等について先行研究をもとにレビューすると共に、現場経験を持つキーパーソンにインタビューし、南北格差の現状認識と課題の抽出を行う。
単年度事業である本事業の活動計画は以下の通り。なお、下記1.の活動については、伊藤元重/東京大学教授とその研究助手による研究チームに業務を委託する。
本事業は、開発途上国の立場に立ち、既存の援助や国際金融、貿易システムの改善案の提示を試みる「グロ-バリゼーションの功罪への挑戦:市場と格差」プログラムの一環として、まず、既存の開発援助における制度的問題点を明らかにし、南北格差是正のための新たな国際的枠組みの提唱に向けたコンセプト・ペーパーを作成する。そのため、これまでの開発支援の問題等について先行研究をもとにレビューすると共に、現場経験を持つキーパーソンにインタビューし、南北格差の現状認識と課題の抽出を行う。
単年度事業である本事業の活動計画は以下の通り。なお、下記1.の活動については、伊藤元重/東京大学教授とその研究助手による研究チームに業務を委託する。
- 先行研究レビューとインタビュー調査(2009年10~11月)
事業運営委員会を定期的に開催することにより、事業活動全般の統括・調整、政策提言書の作成等を行う。 - 専門家委員会の開催(第1回:2009年12月、第2回:2010年3月、於東京)
コンセプト・ペーパーを叩き台として、佐和隆光/立命館大学大学院政策科学研究所教授を始めとする専門家委員会で討議する。 - 海外リソースパーソンへのインタビュー(2009年12月~2010年3月)
海外の経済学者を始めとするオピニオン・リーダーとのコンタクトづくりを行い、コンセプト・ペーパーの内容を踏まえた将来的な提言の方向性について意見交換を行う。 - インタビュー集出版(2010年1~3月)
インタビュー記録を編集し、一般向けにも南北格差について理解を促す出版物としてまとめる。
事業の成果