中欧4大学現代日本紹介講座設置

中欧諸国には日本関連の科目を履修できる大学もありますが、その多くは日本語や古典文学に関するもので、現代日本の実状を理解するための科目を設置している大学はほとんどありません。
本事業は、中欧の諸大学、学生からの要請が最も高かった「現代日本の経済・経営事情」に関する講座を、当基金対象4ヵ国（チェコ、スロバキア、ハンガリー、ポーランド）の大学に設置し、現代日本理解の促進と、現代の日本事情に精通する人材の育成を目指しています。一過性の公開講座ではなく、単位認定を伴う正規科目として開講されている本講座には、ウェブサイトなどで公募した日本人講師を派遣しています。また、講座を設置する大学には、講座受講者用の必読文献を寄贈しています。5年継続事業の2年目である本年度は、2003年10月～11月に中欧4ヵ国に日本から講師5人を派遣しました。各国で90分×15回行った集中講義は4ヵ国で約140人の学生が履修し、好意的な反響が数多く寄せられました。