2006年
事業
中欧4大学現代日本紹介講座設置
事業実施者 | 笹川平和財団 Agroman Educational Foundation, St. Stephen University(聖ステファン大学アグロマン教育財団/ハンガリー) Charles University(カレル大学/チェコ) |
年数 | 5/5 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 5,752,319円 |
事業内容
中欧諸国は、EU加盟など、西欧との協調共存の方向へと動いています。そのようななかで日本企業の同地域への投資が活発化するとともに、日本への関心が高まっています。しかし、中欧諸国の大学には、日本語や古典文学に関する講座はあるものの、現代日本理解のための講座は多くありません。本事業は、中欧4力国の大学(カレル大学〔チェコ〕、ブラティスラバ経済大学〔スロバキア〕、聖ステファン大学〔ハンガリー〕、ワルシャワ経済大学〔ポーランド〕)に現代日本に関する講座を単位認定科目として設置して現地の学生に知識習得の機会を与え、中欧諸国における現代日本理解を促進することを目指しました。事業開始当初は、日本から講師を派遣して短期集中講義を行っていましたが、2004年度以降はそれぞれの大学の実情に応じた形で講座運営を行うために、現地人講師の登用など、さまざまな工夫をしてきました。
5年事業の最終年度である本年度は、ハンガリー、チェコ、スロバキアで現代日本紹介講座を開設しました(ワルシャワ経済大学は、ポーランド人教授による講義の提供が可能となったため、04年度で支援を終了)。カレル大学では、現地人講師および現地在住の日本人専門家により、冬学期に「日本紹介」「近代日本史」「日本と極東アジアの安全保障」の3講座、春学期に「日本の社会文化」「第2次大戦後の日本の政治経済」「現代日本事情」の3講座、各12回を開講しました。上記各講座は正規コースとして設置され好評を博し、平均23人が受講しました。また同大学では従来難しいとされてきた異なる学部間(哲学部と社会学部)の協力の下に講座を開設できました。ブラティスラバ経済大学では、春学期に日本とアジアの安全保障に関する講座と日本の社会文化に関する講座を各5回開講し、それぞれ30人程度受講しました。聖ステファン大学では、ハンガリー人講師3人により、計15回の現代日本紹介講座が秋学期に通常講座として開講され、54人の学生が履修しました(詳細は次項参照)。
本年度は、従来の日本の経済・経営、歴史、社会文化などに加え、新たに安全保障分野の講座を開設し、より多面的な現代日本事情理解に資することができました。カレル大学では本事業終了後も講座継続が予定され、他の大学でも本事業で得られた経験が現代日本理解に関する研究・教育に積極的に活用されることが期待されています。
5年事業の最終年度である本年度は、ハンガリー、チェコ、スロバキアで現代日本紹介講座を開設しました(ワルシャワ経済大学は、ポーランド人教授による講義の提供が可能となったため、04年度で支援を終了)。カレル大学では、現地人講師および現地在住の日本人専門家により、冬学期に「日本紹介」「近代日本史」「日本と極東アジアの安全保障」の3講座、春学期に「日本の社会文化」「第2次大戦後の日本の政治経済」「現代日本事情」の3講座、各12回を開講しました。上記各講座は正規コースとして設置され好評を博し、平均23人が受講しました。また同大学では従来難しいとされてきた異なる学部間(哲学部と社会学部)の協力の下に講座を開設できました。ブラティスラバ経済大学では、春学期に日本とアジアの安全保障に関する講座と日本の社会文化に関する講座を各5回開講し、それぞれ30人程度受講しました。聖ステファン大学では、ハンガリー人講師3人により、計15回の現代日本紹介講座が秋学期に通常講座として開講され、54人の学生が履修しました(詳細は次項参照)。
本年度は、従来の日本の経済・経営、歴史、社会文化などに加え、新たに安全保障分野の講座を開設し、より多面的な現代日本事情理解に資することができました。カレル大学では本事業終了後も講座継続が予定され、他の大学でも本事業で得られた経験が現代日本理解に関する研究・教育に積極的に活用されることが期待されています。