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笹川日中友好基金 21世紀の日中関係に向けた相互理解の深化

2009年
事業

日中防衛交流総括

事業実施者 笹川平和財団
中国国際友好聯絡会(中国)
年数 2/2
形態 自主助成委託その他 事業費 9,377,163円
事業内容
日本と中国の安全保障対話・防衛交流の総括を目指して
調査研究、 シンポジウム開催、 安全保障関連部門との交流を通じて、 日中間の安全保障交流の理論、実績、 評価、 展望をまとめ、 両国の安全保障交流について国民間の理解向上に努めました。
  • 紆余曲折の日中防衛交流とそれを下支えする民間交流
本事業では、 両国国民の安全保障分野における相互理解を促進するため、 日中安全保障対話・防衛交流を総括する日中共同研究を行いました。

74年に日中両国が駐在武官を相互駐在させてから、 日中の防衛交流は紆余曲折を経てきました。

80年代から徐々にハイレベル交流が盛んになってきましたが、 天安門事件により一旦防衛交流は中止されました。 その翌年には防衛交流も再開していきます。

90年代半ばに台湾海峡や新ガイドラインをめぐって東アジアの緊張関係が高まると、 お互いに脅威感を払拭するために日中防衛交流を重視するようになり、 防衛分野のハイレベル交流や研究者交流が再び盛んになりました。

しかしまたも2000年代の前半、 両国間の政治・外交関係悪化の影響を受けて防衛交流は停滞します。

06年に安倍政権が誕生して日中関係も良好になってからは、 防衛交流も順調に進展してきました。このようにTrackⅠの政府間防衛交流は、 時々の政治関係に左右されましたが、 多くの民間団体は、 厳しい環境の中でも民間レベルのTrackⅡを通じて安全保障分野の交流を実施し、 TrackⅠを下支えする役割を担ってきました。

  • 「北東アジア安全保障問題シンポジウム」 を東京と北京で9年間開催
ところが、 こうした歴史や現状の整理は十分行われているとは言えません。 当財団もこれまで中国国際友好聯絡会と協力し、 北東アジア安全保障問題シンポジウムを9年間、 日中で相互開催し、 安全保障分野の研究における交流を実施してきました。

また 「日中国防関係者交流」 事業でも両国の佐官級交流を9年間実施してきた経緯があります。そこで当財団は、 08年度に日中双方の安全保障問題の研究者や関係機関の協力を得て、 政府および民間団体による安全保障交流の実績を調査し、 報告書を作成しました。

09年3月には東京で、 2010年2月には北京でそれぞれ「北東アジア安全保障問題シンポジウム」 を開催し、 両国の安全保障問題専門家や防衛省、 解放軍の実務者らが 「日本と中国の安全保障・防衛交流」 について議論しました。

両国の専門家11名で行った共同研究は 『日中安全保障・防衛交流の歴史・現状と展望(仮)』と題する論文集としてまとめました。 論文集は2010年度に日中両国で商業出版する予定です。

本事業の成果物を日中両国で刊行することにより、 両国の専門家、 実務者、 有識者、 一般読者が日中安全保障・防衛交流について理解を深め、 本書が国民レベルでの信頼醸成を築く一助となることが期待されます。

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