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一般事業 グローバリゼーションの功罪への挑戦~科学技術と社会

2012年
事業

グローバル化社会の技術革新

事業実施者 笹川平和財団 年数 2/2
形態 自主助成委託その他 事業費 13,642,043円
事業内容
本事業では、日本国内の産業界、学界の有識者、ジャーナリストから構成される委員会を設置し、日本における技術革新の諸課題の検討、技術戦略とシナリオの策定、産学官の果たすべき役割の提案等の活動を行う。また、国内外の専門家、関連する国際会議等との連携を図ることで、効果的な事業運営を目指す。
 前年度の2011年度はグローバルな視点を踏まえつつ、技術革新の諸課題を、技術開発と経済社会の相互関係、技術とマーケットの連鎖、技術経営戦略の確立などの視点から検討し、さらに技術革新に成功している代表的企業に対し事例調査を行った。また、技術革新を推進するための政府施策の内容や運用方法の現状と課題に関する調査を行った。これらをもとに、求められる技術戦略として「コンセプト指向による技術研究開発」を策定し、提言報告書のドラフトを作成する。
 2012年度はこのドラフトを提言報告書として完成させ、その提言内容をもとに国内セミナーや海外でのフォーラムなどを通じて、国内およびグローバルに成果を発信する。
実施計画
2年継続事業の最終年度にあたる本年度は、以下の活動を実施する。
  • 提言報告書の完成
    2011年度に作成された提言ドラフトは、政府技術政策の調査結果や代表的企業の事例調査による知見に基づくものであるが、本年度はこれを産官学に向けた実効性のある提言として完成させる。提言報告書の完成にあたっては技術革新に関する他の提言事例や関連資料の収集と分析を外部に委託することも含め、完成度の向上を図る。
  • 提言普及活動
    提言報告書の内容の普及を目的とした以下の活動を行う。
    • 技術革新 に関連する業界団体、教育機関、関係官庁を対象に、11月から2月にかけて提言内容について議論する場を設ける。
    • 日本の技術革新戦略を世界の産学官に対して発信するため、2013年3月のメキシコでのISADS自立分散システム国際フォーラムで発表する。また、このためにセッションを設ける費用を一部負担する。
  • 広報・事務局活動
    事業の問題意識や成果を広く社会に発信するため、委員等の協力を得て広報活動等を行う。また、事業の効果的な運営のために委員や専門家との調整等を目的とした会合、出張を行う。
事業成果
本事業では、激変する国際社会の中で日本の産業が国際競争力を維持向上させるために必要な技術革新のあり方を提言するため、当該分野の専門家や企業の経営者と2年間、議論を重ねてきました。2012年度は、前年度の「コンセプト指向の技術開発」のほか、モノ(技術)にとらわれない「オペレーション指向の技術開発 」の重要性と、「イノベーションを生み出すための教育」について、最終報告書をまとめました。この成果は自立分散システムに関するメキシコでの国際会議にて世界に向けて発信されました。

一般事業 科学技術と社会 に属する事業

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