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一般事業 特定地域の理解促進~米国との交流事業

2010年
事業

日米若手研究者育成

事業実施者 パシフィック・フォーラムCSIS(米国) 年数 1/3
形態 自主助成委託その他 事業費 13,870,880円
事業内容
本事業は、日米が直面する新たな課題に取り組む政策コミュニティの活性化とネットワークの拡大を目指し、次世代を担う若手人材の発掘や育成を目的とするフェローシッププログラムを支援するものである。具体的には、安全保障問題を中心とする日米両国の若手専門家(博士号取得、もしくはそれに準ずる実務経験を有する30歳代中心)に対し、(1)助成先であるパシフィック・フォーラムCSISに滞在し、論文出版を目的とした研究活動への従事(滞在型)、(2)視野を広げネットワークを拡大するために、シニアレベルの国際政策会議への出席(非滞在型)、の2種類のフェローシップを提供する。
実施計画
3年継続事業の初年度となる本年度は、以下の活動を実施する。
  • 滞在型フェローの選定と実施(日米各1名:最大6ヶ月を予定):
    日米関係もしくは日米を中心とするアジア太平洋地域の安全保障問題を専門とする若手研究者に対し(博士号取得、もしくは修士号取得後相応の実務経験を条件とする予定)、研究機関に滞在し、調査研究に従事する場を提供する。また、ネットワーク拡大を目的として、パシフィック・フォーラムがアジア太平洋地域で開催する政策対話や国際会議への出席を支援するほか、日本(米国人フェロー)やワシントンDC(日本人フェロー)の研究機関等で調査研究を行う機会を提供する。
  • 非滞在型フェローの選定および実施(毎年日米から20名程度 *複数回参加も含む):
    上記1.と同等レベルの若手専門家をパシフィック・フォーラムがアジア太平洋地域で開催するシニアレベルの政策対話・国際会議(年平均12回程度開催)に派遣し、ネットワークを広げ、幅広い議論の視点を身につける機会を提供する。
  • 報告書の作成:
    滞在型フェローが執筆する論文の印刷・製本を行う。
  • 選定委員会(コミッティー)の設置と開催:
    日米各3名ずつの専門家からなるフェロー選定委員会を設置する。委員会を通じて、滞在型フェローおよび非滞在型フェローの選定を行う。
実施内容・事業成果
エリック・セイヤーズ氏、峯畑昌道氏

エリック・セイヤーズ氏、峯畑昌道氏

本年度は、選定委員会を設置し、滞在型フェローとして米国人1名(エリック・セイヤーズ氏:Nanyang Tecnological Unicversity RSIS修士卒業)、日本人1名(峯畑昌道氏:Bradford大学博士課程卒業)を「滞在型フェロー」として選定しました。両名はパシフィック・フォーラムCSISを拠点にそれぞれ6か月間SPFフェローとして活動し、それぞれの研究推進に加え、パシフィック・フォーラムがアジア太平洋地域で開催する国際会議等に参加しました。またセイヤーズ氏は東京で、峯畑氏はワシントンDCでリサーチトリップを行ったほか、積極的な発信や執筆活動を行いました。

非滞在型フェローシップについては、パシフィック・フォーラムCSISが主催し、アジア太平洋地域で開催された「日米中韓対話」、「日米安全保障セミナー」、「CSCAP大量破壊兵器不拡散スタディグループセミナー」などのシニアレベルによるトラック2政策対話や国際会議へ、通算で20名を越える日米の若手専門家を派遣しました。参加したフェロー達はそれぞれの会議において、日米関係の深化と協力強化に関わる議論を深めたほか、フェロー間だけでなく、経験を積んだシニア専門家とも交流を広げました。

事業の初年度であった本年度は、フェローの募集、選定、実施のプロセスが確立され、優秀なフェローを獲得することができました。また、各フェローの将来的な活躍につながる機会を提供できただけでなく、次世代の日米交流の担い手となる若手専門家の発掘、育成、ネットワーク強化のための土台を作ることができました。

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