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一般事業 特定地域の理解促進~米国との交流事業

2010年
事業

日米のイニシアチブ強化:共通の政策課題への取り組み

事業実施者 ウッドロー・ウィルソンセンター 年数 2/3
形態 自主助成委託その他 事業費 12,967,876円
事業概要
本事業は、国際的な政策課題に精通する両国の人材の交流・育成を目的とし、米国の有力なシンクタンクの一つであるウッドロー・ウィルソンセンターの下記事業につき支援を行うものである。
  • 日本人研究フェローのポスト設置と受け入れ:有望な日本人研究者を対象にした短期フェローを公募にて招へいし、同センターにおける調査研究の場を提供する。
  • 日米共同政策フォーラムの開催:重要な世界的課題について日米共同で継続的に取り組む基盤づくりのため、年1回東京においてSPFとの共催により専門家が実質的な議論を行うシンポジウムを開催する。
実施計画
3年継続事業の2年目である本年度は、以下の活動を実施する。
  • 日本人研究フェローの受け入れ (於ワシントンDC、2010年夏期、秋期各1名)  
    日本人の研究者が米国のシンクタンクに短期間 (2~3ヶ月) 滞在して研究活動を行い、研究者や政策コミュニティとのネットワーク形成等を行う。今年度も2名を受け入れ予定で公募中である。選定はウィルソンセンターの設ける選定委員会が行い、研究分野は問わないが、これまでの研究実績やフェロー期間中の研究計画を重視した審査を行う。フェローには同センターにおける調査研究の場を提供すると共に、研究成果発表の機会を設ける。
  • 第2回日米共同政策フォーラムの共催 (於東京、2010年秋期を予定)
    世界的な課題をテーマとした国際フォーラムを、当財団との共催で東京において開催する。政策決定の場で影響を与えうるタイムリーなテーマを当財団と協議の上選定し、米国側の基調講演者、パネリストの推薦および及び派遣、連絡調整、さらにウィルソンセンターのネットワークを駆使した事前・事後の広報活動及び英文報告書の作成を行う。
実施内容・事業成果
本年度は、日本人研究フェローを公募し、オックスフォードブルックス大学上級講師の芦澤久仁子氏(研究テーマ:日本の平和構築活動)および朝日新聞記者の福田伸生氏(研究テーマ:アジアのナショナリズム)がウィルソンセンターに短期滞在し、それぞれが研究の幅を広げるとともに、その成果を米国の政策コミュニティへ発信しました。

2010年12月8日~9日には、「リーマンショック後の世界経済における日米経済パートナーシップ」をテーマに第2回日米共同政策フォーラムを開催しました。基調講演では、ウォールストリートジャーナル・経済担当エディターのデイビッド・ヴッセル氏に「世界金融危機:発生、現況と将来」について、青山学院大学教授・元財務官の榊原英資氏に「世界同時不況の可能性」についてお話いただきました。パネルディスカッションでは影響力のある専門家がパネリストとなり、転換期にある世界経済の中で、日米両国の役割・協力関係のあり方や今後の展望について白熱した議論がおこなわれました。本フォーラムでの議論が、グローバルな政策課題に対して日米が協働して解決に取り組んでいくための基盤構築につながっていくことが期待されます。

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