プログラム概要

プログラム概要

熊本 公立 単元開発 2025年度

熊本市立西原中学校

地域から考えるSDGs (1)海洋環境プロジェクト(1年生) (2)海洋職業体験(2年生) (3)伝統野菜・水前寺菜プロジェクト(3年生)

実施単元

1. 私たちの海から学ぶSDGs~暮らし・環境・食のつながりを見つめて~[中学1年生](総合的な学習の時間)
2. 私たちにもできるSDGs~地域の仕事と生活文化から~【小単元】職場体験学習~ナイストライ!働くことをとおして、自分を見つめよう勤労体験学習~[中学2年生](道徳、総合的な学習の時間)
3. 私たちがつくるSDGs?伝統野菜・水前寺菜から提案しよう?[中学3年生](総合的な学習の時間)

取り組みの概要

海のない学校での海洋教育の可能性について、学校給食で魚を食べることや身近な環境ゴミと遠くの海洋と関連させ、海洋環境について探究できる単元の開発をおこなった。

■1年
<目的>
地域には,豊かな自然環境があることや,その保全に取り組む人々が存在することを知るとともに,地域の環境の現状と自分たちの生活とのよりよい関わりについて、食を通して多面的に考えることができる。

<活動内容>
・海の環境保全に取り組んでいる人に話を聞こう サステナブルジャパン代表取締役東濱さんの講話とシースリバー(海洋ゴミ除去装置)の実演
・海洋環境は何が原因で汚染されているのだろう
・くまもと水 出張講座
・実際の海を見に行こう(集団宿泊教室)
・給食で天草のイワシを食べよう 食料と環境のつながりを考えるきっかけを作る
・東濱さんからのミッション「環境についてできることを提案しよう」
・海洋環境シンポジウム (釜石市津田商店(給食の魚などの食材の水産加工業者)、地域の海洋にかかわる人たち:(株)ヒトツムギ代表取締役、(株)サステナブルジャパン代表取締役、熊本市上下水道局計画整備課、)海洋環境の変化と今を考える
・海洋環境探究学習交流会「探究学習の発表」熊本県立天草拓心高校、熊本市立帯山小学校との交流発表会を行った。天草拓心高校からは水揚げされた未利用魚の加工についてのプロジェクトの発表、熊本市立帯山小学校からは水俣の公害学習についての発表が行われた。
・整理・分析・まとめ(グループまたは個人)
・探究学習発表会(体育館で学年一斉に開催。保護者参観)
・まとめ「海洋環境保全がなかったら」

■2年
◇勤労体験学習~ボランティア・職場体験を通して~
<目的>
・共に生きる心や感謝の気持ちを持ち、助け合うことの大切さを身につける。
・自ら考え、判断し、行動できる力を身につける。
・自分自身の将来の生き方やあり方を考え、今後の進路選択への意識を高める。
・地元にある豊かな海を活用した海苔養殖業について知り、働くことの意義について考える。

<活動内容>
・5月 「働くことについて」の講話((株)ヒトツムギ代表取締役木口屋様) 収入を得ることと仕事からの喜びを感じることを"勤労"のイメージから働くことやボランティアを見出し、自分が取り組んでみたいことを挙げていった。昨年度、海洋環境について学習した際にお世話になった、海苔養殖についても見学に行きたいとの希望があり、体験しに行くことになった。
・9月 海苔養殖事前学習を業者の方とZoomで養殖業について事前学習を行い、海苔の成長や養殖について学んだ上で、見学体験に行った。体験当日は、養殖に必要な道具の確認や整理を手伝い、午後からは、仕事の内容だけでなく、働くことの意義や目的についてディスカッションを行った。体験後は、自分の将来について考え、将来のために今、自分が身につけておきたいこと(課題)を考え、課題解決のために、できることに取り組んだ。
また、熊本市水産振興センター職員から海洋に関わる仕事についての講話を伺った。

◇熊本市プレゼンコンテスト2025出場
熊本市教育委員会主催で開催されたプレゼンコンテストに海洋について1,2年時に学んだことをまとめて発表した。多くの人たちへの海洋環境についての警鐘になり、さらに最優秀賞を受賞した。
https://www.kumamoto-kmm.ed.jp/jugyou/presen/presen2025.html

■3年
◇私たちがつくるSDGs?伝統野菜・水前寺菜から提案しよう?
<目的>
・地域の伝統野菜をとおして継承のために解決すべき課題について理解する。
・異なる情報の共通点や相違点から関係や傾向を明らかにし、整理した情報を目的に応じて効果的な表現を行う。
・社会や生活の問題を自ら見出し、解決に向けて進んで取り組もうとする態度を育てる。
・農業や環境で活躍するテクノロジーに触れ、自らの将来について考える。

<活動内容>
前年度の3年生の探究課題であった「伝統野菜水前寺菜を継承していくには」から、継承の課題となっている後継者問題に焦点を当てる。スマート農業について農林水産省農産局技術普及課 滝本専門官に講演いただき、課題設定をおこなった。
生産者インタビュー、中間発表会、学校の文化発表会での発表をおこなった。

◇ふれあい給食
海洋学習でお世話になった方々を学校へ招待し交流給食を行った。

◇大学訪問(全員)
本校3年生が校区内の熊本県立大学に訪問させてもらい、大学生から、地域の魅力を発信し、人吉球磨地域の交流人口増加を目的としたイベントを企画・運営する学生グループ「ヒトくまLUTC(ルトック)」や、学食のメニュー開発を通じて食生活のスキル向上と学内外への食育を実践する「たべラボ」など、課外活動内容を紹介してもらった。大学が研究や活動を通じて地域の企業や行政と協力し、地域の抱える問題(環境、観光、食など)の解決に取り組んでいる様子を知る機会になり、訪れた本校3年生は地域社会を、単なる住んでいる場所としてだけでなく、自分たちが関わり、良くしていく場所として捉えることにつながった。

◇海洋環境国際会議シンポジウム参加(3年生4名)
10月21日唐津市で開催された海洋環境国際シンポジウム(主催:佐賀県)に、本校3年生4名が参加した。3年間の海洋環境学習についてパネリストとして発表した。

■全校
海洋環境についての課題設定の能力を育成するために、今年度は「至高の思考」という問い立ての支援ツールをクリアファイルとして作成し、活用を進めた。

■外部地域への発信
熊本市教育委員会主催のKumamoto education weekで、本校の海洋教育を軸にした総合的な学習の時間をほかの中学校でも実践できるようにモデル化し、公開セミナーを企画した。全国から50名近くの参加者があり、海洋教育を探究的な学びへと改善する方法について、本校生徒も交えて提言することができた。

■評価の工夫
昨年度の課題であった評価を工夫するため、ルーブリックを開発した。

01 1年生 探究課題の設定のためのサステナブルジャパン東濱さんの実演と講演
02 1年生 海洋環境シンポジウム後、海洋環境について個別の質問に答えてもらう生徒
03 1年生 海洋環境シンポジウムで上下水道局職員から浄水前の水と浄水後の水の比較の説明を受ける生徒
04 1年生 集団宿泊学習の海辺活動で海洋ゴミの実際を目にする生徒
05 1年生 高校と小学校との探究発表会で学んだことを発表する生徒
06 2年生 職業体験で実際の海に行き(熊本新港)、海上で「豊かな海」を考える
07 2年生 熊本市水産振興センター職員の講話を聴く
08 2年生 1年生から2年生の海洋についての学びを熊本市プレゼンコンテストで発表する2年生徒
09 2年生 プレゼンコンテストで本選出場を果たし、最優秀賞を獲得
10 3年生 農林水産省農産局滝本専門官のオンライン講演
11 3年生 大学を訪問し、より高度な地域の課題解決への活動について学ぶ
12 3年生 ふれあい給食
13 3年生 唐津市で行われた海洋環境国際シンポジウムに参加
14 全学年 海洋環境についての学びを深める問い立てのスキル向上を支援する教材クリアファイルを作成した。
15 全学年 海洋環境についての学びを深める問い立てのスキル向上を支援する教材クリアファイルを作成した。
16 Kumamoto education week公開セミナーでの地域への発信
17 ルーブリックの開発
 

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