プログラム概要

プログラム概要

埼玉 公立 単元開発 2025年度

春日部市立八木崎小学校

海なし県から川でつながる海洋マイクロプラスチック汚染を考える

実施単元

1. 海洋ごみってなに?[支援学級 1年~6年](生活 総合)
2. ごみをごみにしないためには?[支援学級 1年~6年](図工)

取り組みの概要

海のない地域に住むこどもたちにとって、海は日常生活の中で直接触れる機会が少なく、遠い存在として捉えられがちである。そこで本授業では、「海洋とはどのようなものか」をテーマに、海と私たちの生活のつながりについて考える学習を行った。導入では、日本地図や流域図を用いながら、身近な川の水がどこへ流れていくのかを確認した。こどもたちは、自分たちの地域を流れる川がやがて大きな川となり、最終的には海へとつながっていくことを知り、海が決して遠い世界の出来事ではないことに気付いた。また、海は単なる水の終着点ではなく、蒸発して雲となり雨として降り、再び川となって流れるなど、地球規模の循環の中に位置していることを学んだ。

次に、海洋ごみの問題を取り上げた。海岸に流れ着くごみの多くが、海で直接捨てられたものではなく、街や川から流れ着いたものであることを写真や資料をもとに紹介した。これにより、こどもたちは「自分たちの生活と海の環境がつながっている」という実感を持つことができた。さらに、「そもそもごみとは何か」という問いを投げかけ、使い終わった物がなぜごみになるのか、どのような状態のものを人はごみと呼ぶのかについて意見を出し合った。こどもたちからは「使えなくなったもの」「いらなくなったもの」「捨てられるもの」といった考えが挙がり、ごみの定義が人の判断や使い方によって変わる可能性があることに気付く様子が見られた。

学習の後半では、「ごみをごみにしない」という視点を取り入れ、身近な廃材を活用した作品づくりの活動を行った。ペットボトルのキャップや空き箱、包装材など、本来であれば捨てられてしまうものを材料として、自由な発想で作品を制作した。活動の中で、こどもたちは素材の形や色、質感に注目しながら、「これは魚のヒレの形に見える」「この透明な部分を使うときれいかもしれない」などと話し合い、工夫を重ねていた。完成した作品には、廃材から作られたとは思えないような美しさや独創性が見られ、こどもたちは「ごみからでも美しいものが生まれる」という新たな視点を体験的に理解することができた。

本授業を通して、こどもたちは海と川、そして自分たちの日常生活が深く結びついていることを学ぶとともに、環境問題を「遠い場所の出来事」としてではなく、自分たちの生活の延長として捉えるきっかけを得ることができた。また、ごみを単に減らすという考えだけでなく、見方を変えることで新たな価値を生み出すことができるという発想にも触れることができた。海のない地域においても、海洋環境について主体的に考える学びを実現することができた授業となった。

01 図画工作
02 図画工作
01 図画工作
02 図画工作
01 図画工作
02 図画工作
01 図画工作
02 図画工作
 

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