プログラム概要

プログラム概要

岩手 公立 単元開発 2025年度

岩手県立盛岡工業高等学校

工業化学の視点で考える海洋環境問題(課題研究を通じて)

実施単元

1. 私たちの生活を支える化学物質と海洋環境問題について[3年](課題研究)
2. 海洋環境を化学的に分析する[3年](工業化学)
3. 海洋環境問題を解決するために[3年](地球環境化学)

取り組みの概要

1.私たちの生活を支える化学物質と海洋環境問題について
【地球環境化学:第1章 地球と環境と人間 2節 地球環境問題】
地球環境化学の学習内容から、物質は大気、水、土壌および生物などの間で、いろいろなかたちへと変化しながら地球を循環しており、河川・湖沼・海は生物をはぐくむ養分を蓄えることができることを学習した。

【工業化学2:有機化学(有機化合物の特徴・分類・脂肪族炭化水素・芳香族炭化水素)】
有機化学の学習を通じて、様々な物質が石油化学工業をもとに製造されており、私たちの生活を豊かにしている反面、プラスチック容器の丈夫で破損しにくい性質が海洋ごみ問題やマイクロプラスチックによる海洋汚染問題を引き起こしていることを学んだ。

【課題研究】
座学での学習内容を元に、実際に海洋環境問題を引き起こしている海洋ごみについて文献調査を行い、現地に赴いての環境調査を行う条件について検討した。
学習内容を踏まえて岩手大学農学部動物化学・水産科学科の准教授 谷田巌先生から、「化学物質(農薬散布と海洋の生態系について)は水温や水流の影響を受けて海水表面の移動距離や濃度に変化が生じ、一時的に海藻や海洋生物などの生態系にも影響が生じること。」について講義いただいた。

2.海洋環境を化学的に分析する
【地球環境化学:第4章 環境の調査、第5章 環境の保全技術】
【工業化学2:第14章 工業材料と機能性材料 1.高分子材料,2.プラスチック】
【課題研究】
岩手県釜石市沿岸部の海水を採取し、海水中に含まれる有機物量を測定する方法について、条件検討、分析をおこなった。
また、周辺海域の砂浜において、漂着ごみやマイクロプラスチックの有無や種類について調査活動を行った。

3.海洋環境問題を解決するために
【地球環境化学:第4章 環境の調査、第5章 環境の保全技術】
【課題研究】
岩手県釜石市沿岸部の砂浜や海水にプラスチック片等のマイクロプラスチックが含まれているかを調査した。また、プラスチック再生やアップサイクル、エネルギー資源の再利用及び環境保全の取り組みについて、一般社団法人ユナイテットグリーンの代表である山田周生氏から講演をいただき、実際にペットボトルキャップの再利用に関する実習を行った。
海水中に含まれるマイクロプラスチックの回収方法について、生徒自身が考案した様々な手法について岩手大学農学部水産科学科の谷田准教授とディスカッションを行った。
海水中に含まれる微細なプラスチック片が生態系に大きく影響を及ぼしていることから、その回収方法について研究を行った。検討した方法は、フィルターを用いて海水をろ過する方法や海藻などの残渣を利活用して抽出した成分をゲル状化させ、その性質を利用してマイクロプラスチック片を取り込む方法について研究活動を行った。

プラスチックのアップサイクル学習
プラスチックのアップサイクル学習2
海洋中のマイクロプラスチックを回収するアイデアを大学教授と議論
砂浜中のマイクロプラスチック調査
砂浜中のマイクロプラスチックの調査活動2
 

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