北海道 公立 単元開発 2025年度
函館市立高丘小学校
海の多様性を守る
実施単元
1. 「高丘小・学校水族館をつくろう」[6年(・1年・5年)](総合・生活・図工)
2. 「ふるさとの海から、地球を考えよう」[5年](総合)
取り組みの概要
本取組は、海洋・水産資源に恵まれた地元・函館の特性を生かし、身近な海の自然と社会とのつながりを児童が「自分ごと」として捉えるとともに、海を通して持続可能な環境保全を考える、教科横断的な探究学習である。
学習の導入では、外部専門機関との連携を図り、株式会社wmiや北海道大学 大学院水産科学研究院 大学院水産科学院 水産学部地域水産業共創センター、「海ノ民話のまちプロジェクト」等からの講師を招いた専門的な授業を実施した。5・6年生は、JAMSTECの海洋STEAM教材や地元のコンブ、磯焼け、海上輸送といった多角的な事例を通して海の役割を学習。また6年生は、修学旅行中の函館―青森間のフェリー船内で大学院生の授業動画を視聴するなど、ICTや地域のフィールドを活用して学びを深めた。
学びのアウトプットとして取り組んだのが、学校敷地内の学級園に設置する「学校水族館」の制作である。ここでは1年生と6年生が合同で、時間の経過とともに土に還る「循環型粘土」を用いて海の生き物を作り、学級園に展示した。この活動の最大の特徴は、制作して終わりにするのではなく、展示後の変容過程を継続的に観察する点にある。児童は1人1台端末を活用し、約1か月間にわたって粘土が分解され土に還る様子を記録。この観察には5年生も加わり、視覚教材や思考ツールを用いた探究活動と結びつけることで、物質の循環や環境保全への意識を深めていった。
地域の専門的知見の導入、異学年交流による共同制作、そして循環型素材の観察という重層的なアプローチにより、児童は海の現状を知識として得るだけでなく、実感を伴う学びとして吸収した。本取組を通して、児童が「海を守るために自分にできることはあるか」という視点を持ち、持続可能な社会の担い手として主体的に考え、行動する資質・能力の育成を図っている。










