山口 教育委員会 地域展開 2025年度
周防大島町教育委員会
島っ子応援プロジェクト
活動参加校
教育委員会の取り組みの概要
(1) 助成終了後の継続的な実施のための環境整備
助成終了後も各校において継続的に活動していけるよう、カリキュラムの改善をしながら、各校の学校運営協議会で取組の紹介をし、理解や協力を求めた。
部活動の地域展開に合わせて、地域クラブの運営団体を立ち上げる準備を進めている。この地域クラブの一つとして、起業家を目指す地域クラブ活動ASP(アフタースクールプロジェクト)を結成し、町内の地域資源を活用した地域創生活動を進めている。このASPにて海洋教育の実践を引き継いでいけるよう準備を進めている段階である。
町内にある諸団体(屋代島さとうみネットワーク、花木生産組合、海辺の会等)とも情報共有し、研修等での連携をしている。
(2) 学校間の連携推進・発展
年3回の海洋教育推進協議会にて、年度初めの計画、年度途中の実施状況、1年間の成果と課題について情報共有した。 町主催の人材育成研修会や先進校の視察研修において、実践校の教員に参加してもらい、交流しながら情報共有をすることができた。
町主催のイベントに町内学校から多数の参加者があり、実践校に限らず、海洋環境について学ぶことができた。
(3) 参加校の合同発表会の開催
2月12日に参加校5校の合同発表会を集合型で開催した。各校の代表児童が1年間の取組をまとめ、15分程度で発表し、感想の交流を行った。昨年度よりも内容、発表の仕方ともに充実した。
(4) 教員を対象とした海洋教育に関する研修の実施
町主催の海洋教育に関する人材育成研修会では、大学教師を招いて町周辺の海洋環境に関する研修やワークショップを行った。また、夏季休業中には、教育長と参加校5校の代表者が、先進地域にて視察研修をした。教職員向けの洋上セミナーにおいては、海上保安庁の測量船乗船体験や大島商船高等専門学校の練習船乗船体験を行い、船舶や海洋に関する歴史や地形、船の構造等についての研修をした。
(5) 副読本の作成状況や活用(必要に応じた改定の検討)
参加校5校から編集委員を1名出してもらい、各校の探究活動の実践を児童の対話形式でまとめた。
来年度はこの実践を増やし、副読本として製本する予定である。
(7) 海洋教育に関するイベントの開催
・海ごみゼロフェスタ、洋上セミナー、マリンフェスタを開催した。
・町の生活衛生課と連携し、町内各小学校にて、カキパイプの収集を行い、リサイクルに活用した。
(8)身近な人や地域、社会へのアクションにつながる海洋教育の実践
・JFEスチールと連携して、鉄鋼スラグを用いた海藻の育成を行っている。
・町内で加工されるいりこや塩を用いた商品開発をしている。
・マイクロプラスチックの調査を島内各地で行っている。
(9)教育課程特例校・授業時数特例校(「海洋に関する教育の充実」の選択)の申請・継続
・東和小学校において授業時数特例校の許可が下りた。
(10)地域の産業、経済、観光などと連携した取組
・町内の道の駅で、ステージを使い、一般の方に海洋養育の学習を発表した。
・島を探検するツアーで、いりこの加工場の紹介を小学校の児童が行った。
(11)全国に向けた海洋教育の取り組みに関する情報発信
・学校のホームページを活用している。
・広報誌、地元のテレビ番組で紹介していただいた。
周防大島町立沖浦小学校
実施単元
1. 「海を知る」[全学年](総合的な学習の時間 等)
2. 「海を守る」[全学年](総合的な学習の時間、勤労生産・奉仕的行事 等)
取り組みの概要
単元1.「海を知る」
単元のねらい:
海の自然や資源、人との深いかかわりについて関心をもち、進んで調べようとする児童を育む。
活動の概要
○ 海について知る学習
・「海と山の環境のつながりセミナー」への参加(3~6年)
・磯の生物観察(3・4年)
・海洋教育社会見学(全校)
・船の仕事を知る講座(全校)
○ 海に関わる体験活動
・カヌー(5年)
・着衣泳(全校)
・カヌー(全校)
・ろうそくの炎で動く船の工作(3~6年)
・水で走る船の工作(1年)
単元2.「海を守る」
単元のねらい:
海の環境について調べる活動やその保全活動などの体験を通じて、海の環境保全に主体的に関わろうとする児童を育む。
活動の概要
○ 海を守る活動
・アマモ再生活動1【アマモの生態】(全校)
・アマモ再生活動2【アマモの種まき】(全校)
・海の清掃活動(全校)
・山の保全活動1【花育活動】(全校)
・山の保全活動2【植樹活動】(全校)
周防大島町立東和小学校
実施単元
1. 豊かな海を未来につなぐ ~環観プロジェクト~[5年](総合的な学習の時間)
2. 自然を生かした町づくり [6年](総合的な学習の時間)
3. SDGsの取組を広げよう[全校年](生活・総合・社会・特活他)
取り組みの概要
1 豊かな海を未来につなぐ ~環観プロジェクト~【5年】
(1)環境保全
○環境調査-海の生き物調査、モニタリング調査、手作りいかだによる観察
○藻場再生-マリンストーン設置、アマモ移植、漁礁づくり、カキ殻設置、アサリの養殖、魚の放流
○山の保全-ミモザやアベマキ植樹、農園づくり(みかん畑、フジバカマ園)
(2)観光振興
○環境整備-海ごみゼロ作戦、落ち葉整美、
○観光開発-SUP体験、海の仕事や生活体験
2 自然を生かした町づくり【6年】
(1)起業体験
○起業学習-起業家講話(年8回)、文部科学省アントレプレナーシップ教育出前授業
○チャレンジショップ体験-海の素材を活用したバザー(年3回)
(2)商品開発
○地域福祉-手作り商品のガチャガチャ機設置(2か所)による寄付活動
○特産物-海を舞台とした手づくり絵本、海産物を使った郷土料理
(3)地域貢献
○地域創生-シンボル作り(人魚像モニュメント、アワサンゴ顔はめパネル、イルミネーション他)
○雇用促進-商品開発(アクセサリー、肥料、缶バッジ)、フィンガーライム栽培
3 SDGsの取組を広げよう【全校】
(1)理解促進
-職場体験(環境にやさしい農園見学、みかんや玉ねぎ栽培)、地域巡検(環境施設見学)、水族館見学(魚の生態、海の環境)、海洋熟議
(2)交流活動
-海の交流(魚フェスタin横浜)、授業交流(ハワイ)、文化交流(フラ)
(3)成果創出活動
-学習発表会の開催(東和フェスタin道の駅)、広報(テレビ番組出演)、町づくり提案
4 その他
○海洋教育に関する授業時数特例校の申請(令和8年度)
○キャリア教育「海を生かした起業体験」と優良PTA「地域連携・学校支援」部門で文部科学大臣賞
◆海洋教育の推進を通して、人づくりと地域づくりを目指す。
周防大島町立浮島小学校
実施単元
1. 海の生物の身の守り方(国語科:1年、道徳:全校)[1年/全校](国語・道徳)
2. 海の生き物調べ(磯探検:3・4年、宮島水族館、浮島水族館:全校)[3・4年/全校](総合)
3. 浮島いりこの商品開発Ⅱ(開発、地域:5・6年加工場説明、熟議:全校)[5・6年/全校](総合)
取り組みの概要
○地域の海を中心とした自然について探求していく活動を通して、浮島の豊かさを再発見し、将来にわたって持続可能なくらしにするために、主要産業であるイワシ漁と関連した、浮島の海のよさ(豊かさ等)や課題について考えることができる。
○いわし網加工場説明
加工所を見学者に説明する活動をとおして浮島の誇りを改めて知り、開発した新商品の試食をとおしてマネジメント力を育み、起業体験の準備を進める。
○磯探検(海の生き物しらべ)
自分たちが住んでいる地域には、どのような海の生き物が生息しているのか、実際に観察する活動をとおして、身近な生き物についての知識を深められるようにする。
○海の生物の身の守り方(1年国語授業)
国語科の学習内容に絡めて自らが調べた海の生き物の身の守り方を、交流する学校に伝える活動をとおして、海洋生物の命について関心をもって接していくことができる。
○宮島水族館(バックヤード見学学習)大島丸による渡船
宮島水族館のバックヤードを見学し、学芸員さんの講義、質疑応答をとおして、浮島水族館をよりよくさせるための方法や魚の飼育の仕方について気づくことができるようにするとともに、今後の学習について見通しをもつことができるようにする。
○「おさかな小学校」
日本サスティナブルシーフード協会の鈴木先生をお招きし、様々な地域の魚について学習するとともに、いりこ、昆布、かつおから抽出される出汁の違いを使った調理を家族と体験することで、自然のありがたさや、大切さを理解する。
○「浮島いりこの商品開発」、「熟議・試食(地域・保護者と共に)」、「地域から学ぶ」
いりこを使った新商品を開発する活動を通して、浮島のよさを理解するとともに、それを内外に広めることで、浮島を愛する心情を養うとともに、将来を生きるマネジメント力を育成する。
○ふりかけ試食会(地域、保護者)熟議
海洋学習に関する熟議をとおして、地域と密着した取り組みができるようにするとともに、地域に海洋学習に対する理解と協力を得ることができる。
○地域から学ぶ
自分たちが作った商品「うかしまふりかけ」を実際に店頭販売するために、今後どのような準備が必要になるかについて、地元の起業家さんに教えていただき、起業することの面白さや難しさについて学ぶことができる。
○海の命について考える
『浮島水族館』で飼育している近海の魚の生態を観察することで、魚にも大切な命があり、その命を守ろうと懸命に生きている姿に気づくことができる。
○学びを広める「浮島フェスタ」これまでの学びをまとめ、発表する
海洋学習で得た学びを浮島フェスタで発表することで、子どもたちはその意義やよさを改めて実感するとともに、地域の方々にも海洋学習の価値を理解していただくことができる。
周防大島町立安下庄小学校
実施単元
・安下庄の海 きらめかせ隊☆
・安下庄を元気に!ふるさと活性化大作戦!! ~ よみがえれ安下庄湾 partⅡ ~
取り組みの概要
【3・4年】
○ 単元名
安下庄の海 きらめかせ隊☆
○ ねらい
宮本常一の副読本"あるく・みる・きく"を生かしながら、安下庄の海に関することを"知る・楽しむ・味わう"ことを通して、「海のめぐみ」を実感し、それを生かす取組に挑戦する。
○ 活動内容
1 地域の方から海や漁の様子を聞いたり、実際に採れた魚を見たり調理したり、海岸清掃をしたりして、現状を知る。
・安下庄漁業協同組合
・なぎさ水族館を見学
・海のクリーン作戦(三ツ松)
・「海と山の環境のつながりを知る」セミナー …福山大学
・龍神乃鹽工房見学で塩づくりの体験
・イワシの加工場見学で豊かな海を体感
・國司グリーンで里山と海の関連を学ぶ
・「お魚料理教室」で味わう海のめぐみ
2 安下庄の海をアピールするために、龍神乃鹽で塩キャラメルを作る。
「調理法の研究」
「2種類の塩の比較」
「試作品の試食を通した意見」
「原材料費に充てる資金をみんなに寄付してもらうお願い」
3 1年間の海洋教育の成果と振り返りを、みんなに伝える。
・学習発表会で、下級生、保護者、地域に伝える。
・海洋教育合同発表会で町内の他校に伝える。
【5・6年】
○ 単元名
安下庄を元気に!ふるさと活性化大作戦!! ~ よみがえれ安下庄湾 partⅡ ~
○ ねらい
昨年度の海洋教育で学んだことをもとに、さらに取組を広げ、探究的な活動を通して地域の課題を明らかにし、「海のめぐみ」を守るための解決策を活性化プランにまとめ提言する。
○ 活動内容
1 昨年度の学習を振り返り、調査活動をさらに発展さる。
・水中ドローンを使った海中調査
・安下庄漁業協同組合
・なぎさ水族館を見学
・海のクリーン作戦(三ツ松)
・「海と山の環境のつながりを知る」セミナー …福山大学
・龍神乃鹽工房見学で経営者のふるさとへの思いを聞く
・イワシの加工場見学で豊かな海を体感し、イリコだしを使った味噌汁調理に挑戦
・測量船くるしま体験航海
・「お魚料理教室」で味わう海のめぐみ
2 安下庄の海を守るためのプランを考案しまとめる。
「海の環境を守る取組で提言」
「魚を増やす藻場の再生に向けての提言」
「龍神乃鹽を使った商品化(3・4年生との合同学習)」
3 1年間の海洋教育の成果と振り返りを、みんなに伝える。
・学習発表会で、下級生、保護者、地域に伝える。
・海洋教育合同発表会で町内の他校に伝える。
周防大島町立島中小学校
実施単元
1. ふねの ことを いろいろ 学ぼう[1,2年生](生活科・国語)
2. Shimanaka 海・まるかじり[3,4年生](総合的な学習の時間)
3. 海を通して考える大島の未来[5,6年生](総合的な学習の時間)
取り組みの概要
(1)学校全体の取組の概要
本校では、周防大島町という海に囲まれた地域性を生かし、「海とともに生きる力を育む海洋教育」を柱として年間を通した体系的な学習を実施した。体験活動・探究活動・発表活動を有機的に関連させ、低学年から高学年へと発達段階に応じた学びの深化を図った。
(2)1・2年生の取組概要「ふねの ことを いろいろ 学ぼう」
国語科「いろいろなふね」の学習を起点に、港やフェリーの見学、渡船ひらい丸や学習船おおしま丸などの乗船体験等を通して、船の役割や海に関わる仕事への理解を深めた。実際に海の生き物に触れたり、見学内容を学習発表会で発信したりすることで、海への親しみと地域理解を育成した。
(3)3・4年生の取組概要「Shimanaka 海・まるかじり」
海岸探検を出発点に、海ごみ問題へと学習を発展させ、さらにマイクロプラスチックの実態調査へと探究を深化させた。島内19地点での調査を実施し、地区別に整理・分析を行った。
成果は科学発表会および学習発表会で発表し、地域や他校へ広く発信した。
(4)5・6年生の取組概要「海を通して考える大島の未来」
教室水族館の運営を軸に、魚にとって望ましい環境について科学的に探究した。色の好み実験、餌の選好実験、藻場分布調査(ドローン活用)等を実施し、観察・記録・考察の過程を重視した学習を展開した。
外部機関との連携(水族館バックヤード見学等)により、実社会との接続を図った。
(5)全校共通活動
・マテ貝掘り
・チリメンモンスター探し
・防波堤釣り体験
・白鳥海岸清掃
・大島丸体験航海
・水族館バックヤード見学
・お魚料理教室
・船釣り体験
・測量船体験航海
(6)成果
海を「身近な自然」から「自分たちの暮らしと結びつく環境」として捉える視点が育った。特に、中高学年では科学的思考力・表現力の向上が見られた。また、マテ貝掘り、お魚料理教室など、地域連携による実践的な体験活動が充実した。

















































