長崎 公立 単元開発 2024年度
対馬市立佐須奈小学校
朝鮮貿易の拠点地であった佐須奈港の昔と今を探ろう
実施単元
1.対馬の生きものを調べよう[3・4年](総合)
2.対馬や長崎の水産業を学ぼう[3・4年](社会科)
3.対馬市の古い建物を調べよう[3・4年](社会科)
取り組みの概要
3・4年生の総合では、5月から9月まで、佐須奈港の防波堤や漁船に乗船して、生きもの調査を行った。佐須奈港の防波堤では、ベラ、カサゴ、メジナなどを釣ることができた。その折に、佐須奈漁協に30kgを越えるイシナギやウッカリカサゴ、アマダイ、チカメキントキダイなどが水揚げされている様子を見学した。沿岸域での生きもの調査に興味が向き、保護者や漁協青年部の協力もあって、漁船に乗船して調査した。カサゴやアカハタ、フエフキダイ、ベラを釣ることができた。さらに、捕獲網を使って、河口の汽水域で捕獲調査を行い、クツゾコやヤドカリなどを捕獲し、現在も水槽で飼育・観察している。これらの活動をもとにそれぞれの関心に基づいてまとめ、11月の校内文化祭や海洋教育を進めている福岡市、宗像市、五島市の小学校とも遠隔交流学習を行い、対話力を高めることができた。
3・4年の社会科では、対馬市や長崎県の水産業を学ぶため、11月に本市の中央部の丸徳水産の体験ツアーに参加したり、12月に北部のジャパンシーフーズ対馬工場を訪問し、加工や販売の様子を見学したりすることができた。魚価を高めるために畜養している生け簀に行き、ブリやサバ、クロマグロへの餌やり体験を行った。ジャパンシーフーズでは、多量に水揚げされたサバを加工する様子を見て、対馬の魚が全国で食されていることを理解することができた。
3・4年生の社会科では、11月に対馬市文化財課の専門員を招聘して現在の税関機能にあたる「日向改番所」を見学した。佐須奈港は、現在は漁船が並ぶ漁港だが、150年程前までは、朝鮮通信使や朝鮮貿易の重要な寄港地であったことを知ることができた。










