岡山 公立 単元開発 2024年度
矢掛町立川面小学校
海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの実現
実施単元
1.海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの発見年[5,6年]
2.海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの環境デザイン[5,6年](総合的な学習の時間)
3.海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの内省&シェア[5,6年](総合的な学習の時間)
取り組みの概要
【単元名】海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの実現
【対象学年】5、6年生
【人数】32名(予定)
【時数】7コマ
【実施教科】総合的な学習の時間
【内容等】
□ねらい
自分が生まれる前の世代が歩んできたプロセスの価値を学び、子供達が自分もその道程の過程にいる事を実感し、それぞれの児童がそれぞれのフィールドで海洋保護活動を次に繋げられるような主体性を育んでいけるような体験を提供する事を目的とする。自ら学び、経験と照らし合わせながら理解し、学習していけるような主体性を育みたい。
□教員と演劇講師による事前授業研究
・前年度までに児童に行われた環境学習内容の振り返り
・教員目線での海をはじめとした自然環境に対する児童の現状のかかわりを演劇講師と教員が共有する。
・今後児童に行われる環境学習の内容を演劇講師と共有
・授業内容の打ち合わせ、学習指導略案の作成
□1回目の授業実施(90分)
【単元名】海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの発見
【対象学年】5年生、6年生
【人数】34名
【時数】2コマ
【実施教科】総合的な学習の時間
【内容】
・挨拶
・児童が事前学習で調べてきた海洋の環境問題や地域の活動などの中間発表
・演劇講師によるシアターワーク
歩く&とまる
拍手回し、挨拶回し、重い石のイメージ回し
ナイフとフォーク
岡山についての対話
川面小学校についての対話の時間
矢掛町のおすすめポイントについての対話の時間
星田川についての対話の時間
□演劇講師と教員の授業研究1回目
・1回目の授業の振り返り
「矢掛町のおすすめポイント」では、地域調べをしている児童らしく、宿場町の伝統行事や星田川のことから、駄菓子屋の店名や所属するソフトボールチームに至るまで細やかな事まで話題に上がり、そのことに対する自分の意見は自由に話し合えているのに比べて、海洋の話題に関しては情報の伝達で終わり、話題も表層的なように感じられた。以上を踏まえて児童は海洋というものと自分たちとの結びつきがまだ薄いようなので、そこの繋がりを実感してもらう事を本授業の最終目的にする事を教員と演劇講師とで共有することになった。
□演劇講師によるオリジナル台本の作成
・地域と海洋について学習し、その学習内容を人に伝えていくことの意義を表明する台本を作成。
・教員によって配役の割り振りを決める
【児童のアイデアを台本に反映させるための事前打ち合わせ】
演じる事がそのまま「海と人とか?共生て?きる社会」を考える事に繋がるような登場人物であるのか。
学んだ事が反映されやすい台本であるのか。
演じる過程が、その生き物や周りの生き物の気持ちを考える事に繋がるのか。
などを検証しました。
□2回目の授業実施(90分)
【単元名】海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの環境デザイン
【対象学年】5年生、6年生
【人数】34名
【時数】2コマ
【実施教科】総合的な学習の時間
【内容】
・拍手回し、目力回し
・ジェスチャーゲーム
・舞台の説明
・みんなで川の風景作成
シーン1のセリフ割り振り
□演劇講師と教員による授業研究2回目
・2回目の授業の振り返り
シアターゲームや発表の練習をしている時に周りを見て、皆と同じような無難な動きをする子どもが多く、演じてみることや人前で何かをやることに抵抗がありそうな子どもが何人かおり、それは今学んでいる内容がまだ自分事になっていないという事を体現している様子だった。つまり学んでいる内容がまだ自分の中で情報段階にあり、知識にまで馴染んでおらず、他人の言葉や他人の事柄を伝えようとしているな違和感があるのかもしれないという受け止めをしている。
次回以降の対策として講師、教員が学んで欲しい内容と子供達の現在の興味関心がリンクしている部分をもう少し詳細に見極める必要があるように感じた。
具体的には子供達が興味関心を示している矢掛町の伝統行事と海洋との繋がり、つまり海洋と人間の営みのつながりを深掘って行く事であろうと考えている。
□3回目の授業実施(90分)
【単元名】海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びのシェア
【対象学年】5年生、6年生
【人数】34名
【時数】2コマ
【実施教科】総合的な学習の時間
・体育館にて最終リハーサル実施
・体育館にて創作作品発表会実施
・児童自身による振り返り
・教員、演劇講師からの気付きのシェア
□演劇講師と教員の授業研究3回目
児童の準備力を感じられ、最後の振り返りの言葉からも発表内容が自分ごとになっているような印象を受けた。同じ内容の文章であっても、その伝え方として、立っている位置や目線、喋るテンポや表情など細やかな部分を工夫する事によって、発表するチーム全体の表現力が変化していく様子が目に見えてわかったし、児童も体感できたのではないかと思う。
□教室で児童がその映像化された作品を視聴
【単元名】海と人とが共生できる社会へ向けた主体的、対話的な深い学びの内省&シェア
【対象学年】5年生、6年生
【人数】34名(予定)
【時数】1コマ
【実施教科】総合的な学習の時間
・映像視聴
□演劇講師と教員の授業研究4回目
自分たちの作った作品が基になったオリジナル読み物資料として映像化されたものを試聴して学ぶ事によって、これまでを振り返ると共に知識の定着化をうながすことができた。




