プログラム概要

プログラム概要

静岡 国立 単元開発 2024年度

沼津工業高等専門学校

駿河湾の深海に挑戦し、未来を拓く人材育成 ~深海調査による海底地形と生物多様性~

実施単元

1. 駿河湾深海調査による海底地形と生物多様性[1-3学年](知財のTKY)

取り組みの概要

知財のTKY及び課題研究「駿河湾とTRIZで深海の魅力を探求」の履修学生50名を対象に『未来を拓く人材育成~深海調査による海底地形と生物多様性~』と題して活動を実施した。
履修学生の内訳は下記の通りである。
(1)課題研究履修
知財のTKY 11名 1年3名、2年4名、3年3名、4年1名、5年0名
(2)課題研究履修
他 22名 1年12名、2年4名、3年3名、4年3名、5年0名
(3)課題研究単位外履修
知財のTKY 11名 1年3名、2年0名、3年1名、4年2名、5年5名
(4)課題研究単位外履修
他 6名 1年0名、2年0名、3年1名、4年1名、5年4名

・5月24日 課題研究の受講生募集
・6月10日 課題研究の受講生決定(単位履修学生33名)
・6月23日 課題研究ガイダンスを実施(Teamsにて参加学生38名、他12名)

各項目の実施日時と内容は下記の通り。
(1)駿河湾の地形や生物について学ぶ
・7月16日 課題研究ゼミを実施(38名)
深海生物の特徴を見出し、そこにあるTRIZ(トリーズ)の40の発明原理を探す。

(2)駿河湾深海調査の4Kカメラシステム、水中ドローンについて学ぶ
・7月3日 4Kカメラシステム、水中ドローンの取扱法の学習(11名)
4Kカメラの充電方法、水中ドローンの操作やメンテナンスの方法を学習した。

(3)深海調査機材の改良/改善
・7月4日 沼津調査準備 水中ドローンのバッテリー充電、メモリカード準備、洗浄環境準備(11名)
・8月19日 松崎調査準備 水中ドローンのバッテリー充電、メモリカード準備、洗浄環境準備(4名)
・8月30日 焼津調査準備 4Kカメラシステムの充電、メモリカード準備(4名)

(4)深海調査_1 沼津/戸田 奥駿河湾/大陸棚調査 
・7月7日 沼津での水中ドローンによる映像撮影及び海底のゴミの回収を行った。(11名)

(5)深海調査_2 清水/焼津 焼津深海渓谷調査
・9月7-8日 焼津沖400mでの海底映像撮影を実施した。(4名)

(6)深海調査_3 松崎 深海2000m調査
・8月21日 松崎での水中ドローンによる映像撮影を行った。(4名)

(7)データ解析_1 沼津/戸田 
・9月4日 日本動物学会長崎大会準備(14名)
 沼津の海の温暖化の影響が顕著に見られる。

(8)データ解析_2 清水/焼津
・12月4日 日本動物学会中部支部福井大会準備(10名)
・3月12日 日本動物学会関東支部筑波大会準備(10名)
2022、2023年のプランクトン密度は、他の海域より非常に多いが、2024年は低下しており海水温上昇の影響が懸念される。

(9)データ解析_3松崎
・9月4日 日本動物学会長崎大会準備(14名)
松崎の海の温暖化の影響が顕著に見られる。

(10)ラボノートと公証役場での日付確定
・12月23日 日付確定提出用書類作成(10名)
2024年焼津の調査の映像データを整理した。

(11)沼津港深海水族館の専門家との打合せと調査
・7月6日 沼津港深海水族館(16名)
沼津港深海水族館にて深海生物を観察し、その生物がもつ特徴をTRIZの発明原理で分析した。

(12)日本動物学会等での発表
・9月14日 日本動物学会長崎大会(6名)
(a)駿河湾深海の生物多様性調査(9名)
(b)オオグソクムシの逃避行動の観察(3名)
(c)SNS を用いた駿河湾のカメガイ類調査と海洋環境の影響(3名)
(d)頭足類調査による駿河湾の海洋環境の変化(4名)
(e)ワニの生態を活かしたバイオミメティクスロボットの開発(1名)

・12月8日 日本動物学会中部支部福井大会(3名)
(a)駿河湾における小型深海カメラを用いた生物調査とプランクトンの鉛直分布解析(9名)
(b)駿河湾の海洋生物への温暖化の影響を探る~水中ドローン・SNS・岸壁採集の活用~(3名)
(c)深海生物の特性を活かしたTRIZ発想法のロボット/SDGsへの活用(3名)

・3月15日 日本動物学会関東支部筑波大会(4名)
(a)駿河湾の生物調査と深海における栄養源の分布(9名)
(b)オオグソクムシの習性についての観察と展示方法の提案(2名)
(c)駿河湾の海洋生物への温暖化の影響を探る(1名)
(d)シーラカンスの環境進化と温暖化への対応(2名)
(e)アユの生態に及ぼす温暖化や海洋環境の影響(1名)
(f)ワニの生態を活かしたバイオミメティクスロボットの開発(1名)

(13)知見を活かした教材開発
・12月14日 オオグソクムシの習性を活かした立体展示(2名)
沼津高専チャレンジコンテストにて発表
(a)生態を活かしたオオグソクムシの展示

(14)駿河湾フェリーや伊豆旅館等での実践
・8月21日 松崎にて小中学生を対象に駿河湾講座を実施
(a)駿河湾模型製作を通して駿河湾の地形や生物多様性を学ぶ
・2月25日 しずおかの海交流会(3名)
(a)駿河湾と発想法TRIZで拓く新しい観光モデルと教育プログラム
・2月25日 静岡県大学生、高専生たちの研究発表会(3名)
(a)深海生物オオグソクムシの生態観察とその応用?バイオミメティクスロボットと魅力ある展示方法
・3月3日 伊豆三津シーパラダイス(6名)
(a)オオグソクムシの魅力ある展示方法についての打ち合わせ
・3月8日 伊豆半島探求学習サミット(4名)
(a)深海生物オオグソクムシの生態観察とその応用?バイオミメティクスロボットと魅力ある展示方法
(b)駿河湾の海洋生物への温暖化の影響を探る

(15)まとめと振り返り
・2月19日 課題研究報告書作成(33名)

1(5)焼津調査
2(6)松崎調査
3(12-1)日本動物学会長崎大会
4(12-2)日本動物学会福井大会
5(12-3)日本動物学会筑波大会
6(13)沼津高専チャレンジコンテスト
7(14-1)伊豆三津シーパラダイスでの打ち合わせ
8(14-2)伊豆半島探求学習サミットに参加
 

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