宮城 公立 単元開発 2024年度
宮城県気仙沼高等学校
海を素材とするグローバルリテラシー育成~世界を舞台に活躍するスケールの大きな人材を目指して~
実施単元
1. 海とともに地域を活かす「市内フィールドワーク」[1、2年](学校設定科目)
2. 海とともに研究でつながる「大学フィールドワーク」[1、2年](学校設定科目)
取り組みの概要
海とともに地域を活かす「市内フィールドワーク」として、10月には市内39事業所(昨年度28事業所)に訪問先を拡大し、生徒の探究活動にマッチする施設見学や本物の声を聴く機会を整えて実施した。1学年は生徒全員(206名)、2学年45名が市内各所とつながりを見出し、数多くの連携関係を築くことができた。生徒自身が探究成果について地域を活かす、主体的な「行動力」の伸長が見られた。同日には、大学・専門学校の職員招聘による情報収集も行った。医療、保育、理工学、心理等の専門家14分野(昨年度9分野)でについて探究相談した。2学年で外部と関わりを持った生徒は、市内各所と上級学校96名を合わせて合計141名(昨年度71名)となり、昨年度と比べ大幅に増加した。
海とともに研究でつながる「大学フィールドワーク」として、12月には大学研究機関から解決アプローチを探す大学研究の視点を取り入れた。今後の自走に向けた経費削減も見越し、仙台方面は宮城大学食産学群のみ訪問し、東北大学災害科学国際研究所、宮城教育大学、東北工業大学とオンライン接続して研究方針に関する助言を受けた。ここでは、フィールドワーク実施の候補日を複数日設定することで、訪問先を増やし、先述の大学と地元企業を合わせて34機関を訪問することができた。その成果について、校内で、1学年「地域社会研究」52テーマ、2学年「課題研究」182テーマで探究発表を行った。外部交流で、近隣の石巻好文館高校、石巻高校、仙台第三高校に加え、古川黎明高校のSSH研究「黎明サイエンスフェスタ」、多賀城高校の震災行事「3.11 メモリアル"Re-Dit"ミーティング」に参加して、海洋に関するの探究活動を通じて、多くの大人と関わり、同世代の仲間と夢を語り合う場を生徒に提供することができた。


