プログラム概要

プログラム概要

沖縄 公立 単元開発 2023年度

竹富町立竹富小中学校

竹富島 Let’s エシカルアクション

実施単元

1. 竹富島に生えている薬草(命草)について学ぼう[小3,4年](総合的な学習の時間)
2. 地域学習(地域の文化・歴史を学び、発信する)[小5年~中3年](総合的な学習の時間)

取り組みの概要

「自分たちの住む竹富島についてより理解を深め、発信することで島の魅力を再認識し、持続可能でより暮らしやすいまちづくりに関わっていこうとする態度を育成する。」との目的のもと、「エシカルツアー竹富」を全校児童生徒33名で実施した。ツアーは参加者が地図を見ながらガイド場所をめぐるスタンプラリー方式を用い、児童生徒から希望のあった島内6か所をガイド場所に設定した。

ツアー実施に至るまで、まず全児童生徒対象のオリエンテーションを開催。「ツアーの目的」や「どのように取り組むのか」などを共通確認した。事前学習では各担当場所の歴史や実生活との関連などを詳しく調べ、調べていく中で疑問に感じたことを探究し、また、実際現地に出向いてその場所に詳しい方から直接話を聞くなどして情報をインプットした。

「得た情報をガイドとしてどのように伝えるのか」効果的な表現方法を考えたり、視覚資料を準備したりと、相手意識を持ったアウトプットの仕方にも大いに工夫が見られた。今年度1学期に実施した「海を知る活動」では、小学校低学年グラスボート体験、高学年から中学生はシュノーケリング体験を行った。その際「プロのガイドはどのような表現方法でお客さんに伝えているのか。どのようなことを工夫しているのか。」などの視点を持ち、エシカルツアーで自分たちがガイドとして活動する際参考にできるよう意識した。体験で得た竹富島周辺の海の事情についても、エシカルツアーで発信することができた。

児童生徒が暮らす竹富島は人口約330人に対し、国内外から毎年50万人もの観光客が訪れる屈指の観光地である。来島者は事前にガイドブックやインターネットでたくさんの情報を収集することが可能である。ツアー実施に向けて取り組む中、「インターネットの情報だけではわからない、島に来てならでは知ることのできる、住んでいる自分たちだからこそ話せる内容を発信しよう」と、ガイド内容をより高めようとする姿があった。

ツアーは12月に2回に分け実施。1回目は島内在住者対象、2回目は来島者対象に行った。どちらも盛会に実施でき、参加者からたくさんの感想が届いた。事後指導でのふり返りでは、児童生徒から「島の美しい自然を守るため、自分の役割を果たしていきたい。」「今後の竹富島を守るのは私たち。故郷を大事にする気持ちを忘れずに過ごしたい。」などの言葉があった。

今回実施したエシカルツアーを通し、児童生徒の「竹富島の未来を考え、行動につなげようとする態度」が高まったように感じる。また、「住んでいる地域を誇りに思い、大切にしていこうとする気持ち」も感じ取ることができた。取り組む中で「海洋ゴミ問題」や「地域文化、伝統の継承」などについても考えるきっかけになると感じた。次年度以降も継続することで「持続可能な竹富島」へのつながりを目指したい。

受付の様子
西桟橋ガイド
世持御嶽ガイド
植物体験 押し花づくり

提出物

学習内容報告書「竹富島に生えている薬草(命草)について学ぼう(私たちの住む島の自慢を見つけよう)」 PDF形式(1,402KB)

学習内容報告書「地域学習(地域の文化・歴史を学び、発信する)」 PDF形式(885KB)

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