プログラム概要

プログラム概要

福井 公立 単元開発 2023年度

小浜市立内外海小学校

創ろう!内外海の未来

実施単元

1.内外海ってどんなところ?[3年](総合的な学習の時間)
2.内外海の自然と向き合おう~海・川・山のつながり~[4年](総合的な学習の時間、国語、社会)
3. だが、海はある~内外海の海を守ろう~[5年](総合的な学習の時間、国語、社会)
4. 創ろう!内外海の未来 ~古着リメイクで海ゴミを減らそう~[6年](総合的な学習の時間、家庭科)

取り組みの概要

本校では、総合的な学習の時間を軸に、「ふるさと学習」や各教科の学習とを関連づけながら、「内外海の海」についての学習を各学年で取り組んだ。

(1)「海の恵み」を感じる学習活動
[1]内外海で行われている「かき養殖」の学習に、4年生を中心に取り組んだ。普段、見たり、食べたりしている「かき」がどのように成長し、出荷されているかを学ぶことで海の豊かさを感じるとともに、近年、温暖化の影響も受けており、多くの人が協力して対応策が求められていることを知った。阿納地区で行われている民宿業者の魚養殖について、インタビューを行った。潮の流れや環境を生かす他に、長年にわたり試行錯誤しながら新しいことにもチャレンジしていることを知った。

[2]3年生では、年度当初から内外海地区の特産物についての学習に取り組んだ。特産物の1つでもある梅を使った料理を探し、ゲストティーチャーに指導してもらい「梅干し」と「梅ジャム」作りに取り組んだ。冬には、養殖の「若狭わかめ」の収穫にも取り組み、出荷作業と同じように、重さを量って袋詰めの作業も体験した。その他にも、地域に伝わる伝統料理などの調べ学習も行うなど、海の恵について学びを広めることができた。

[3]2・4年生が合同でシーカヤック体験に取り組んだ。事前学習では、4年生がスライドや過去の写真を使って2年生に説明をした。当日は、4年生が2年生とペアを組み、こぎ方をアドバイスしたり、景色や海を楽しんだりすることができた。

[4]3年生では、ブルーパーク阿納を利用し、釣り体験や海水を用いた塩作りを行った。梅干し作りのゲストティーチャーにも来てもらい、自分たちで作った塩と梅干しを使っておにぎりを作って魚と一緒に食した。山の幸、海の幸に触れ、地域の魅力を五感で感じることができた。※その他にも、若狭高等学校海洋科学科の協力を得て、雲龍丸乗船体験で地元小浜湾の海や養殖場の見学などに取り組んだ。

(2)「海を守る」学習活動
[1]4年生では、社会科の学習と関連させ、「山・川・海」につながりについて、学習を進めた。その際に、プランクトンに着目し、県立大学の出前講座を活用し、海の豊かさを守るためには、山や川を大切に管理していくことの大切さを学んだ。また、大学で培養している植物プランクトンを顕微鏡で観察し、魚や貝がどのようなプランクトンをエサにしているかを見ることができた。

魚養殖の学習では、地元の民宿業者の人々が取り組んでいる魚養殖の方法、工夫・努力、課題についてインタビューや調べ学習を通して詳しく学ぶことができた。特に、エサの食べ残しによる海洋汚染や水温上昇への対策なども学んだ。

[2]4・5・6年生では、海ゴミ拾いと海ゴミ調査を計3回行った。主に、5年生が中心となり、ゴミの種類や量、重さなど昨年度の資料と比較したり、夏と冬での漂着物や量について比較したりした。海ゴミは、プラスチックのゴミが多いと考えている児童が大半だったが、結果は、発ぽうスチロールの量が一番多く、とても驚いていた。その他にも、ペットボトルのキャップや外国のゴミが想像以上に多く、地元の海の実態を危惧していた。また、講師の先生から「太平洋ゴミベルトに集まるゴミは、日本のものが一番多い」ことを資料を使って教えてもらい、特に5・6年生は、自分たちの生活の中からゴミをへらしていくことを考えた。

今年度は、海ゴミ調査を3回実施できたため、昨年度との経年比較や、今年度の夏と冬の季節による比較ができ、風向きや潮の流れ、農業肥料のカプセルなど、様々な視点から海ゴミについて分析や考察ができた。

(3)「内外海の海の宝」を広める学習活動
[1]昨年度、5年生時に取り組んだ海ゴミを減らしたり、海ゴミ削減のPRをしたりするために作った「ハーバリウム」作りに、6年生が継続して取り組んだ。しかし、製造責任や安全性の観点から、商品化には至らなかった。児童が作製した「オリジナルのハーバリウム」は、修学旅行で小浜や内外海の特産物を販売したさいに、「おまけ」としてお客さんにプレゼントした。

[2]6年生が取り組んだ、リユース・リメイクの活動は、ごみを減らすにはどうすればよいか、アイディアを出し合った。家庭科の学習と関連づけて、SDGsについて学習していたのでリユースやリメイクに考えがおよび、まだ使えるものを活用するよう呼びかけたり、古着や古タオルなどを集めたりした。古着で使えるものは、保護者に持って帰ってもらい、汚れのあるものは、その布を使って児童がクッションや巾着袋などに作りかえ、古着と同様に持ち帰ってもらった。また、古タオルでぞうきんを作り、学校の近くにあるデイサービスセンターに寄付した。

かき養殖の学習(春)
わかめ養殖・収穫
海水からの塩作り
植物プランクトン観察
海ゴミ調査
マイクロプラスチック分別
家庭科・リメイク作業
リメイクしたぞうきんの寄付

提出物

学習内容報告書「内外海ってどんなところ?~地域のみ力をさがそう~」 PDF形式(521KB)

学習内容報告書「内外海の自然と向き合おう~海・川・山のつながり~」 PDF形式(1,027KB)

学習内容報告書「だが、海はある~内外海の海を守ろう~」 PDF形式(861KB)

学習内容報告書「創ろう!内外海の未来 ~古着リメイクで、海ごみを減らそう~」 PDF形式(377KB)

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