神奈川 公立 単元開発 2023年度
横浜市立みなとみらい本町小学校
未来へつなげようわたしたちのまち! ~身近な海の環境を知り、大切にしていこう~
実施単元
1. 日本の海の環境を世界へ伝えよう[6年](総合)
2. 海+人⇒あったかHEART ~オールワンを大切に~[5年](総合)
取り組みの概要
1.「日本の海の環境を世界へ伝えよう」(6年)
SDGsを広めていきたい、伝えていきたいという思いをもち、世界を笑顔にするテーマソングを作ろうと5年生の頃より学習してきた。さらに世界の人たちはどんな思いなのか、日本以外の国の人たちにも伝えていきたいという思いをもち、モンゴルの小学校との交流を始めた。モンゴルと交流していく中で、日本とモンゴルでは環境問題に大きな違いがあることに気が付いた。モンゴルは海がなく、砂漠化や、森林でのごみ問題が深刻化していること、逆に日本、そして自分たちのまちは海のゴミ問題が大きな問題となっていること。そこで、モンゴルに日本の海の現状を知らせようと、「ハマの海を想う会」の吉野さんに講師として来ていただき、横浜の海の様子について質問をした。吉野さんからは、「実際に見て感じることが大切である。」と教えていただき、臨港パークの海の調査を行った。
海水の中の様子をゴープロなどを使い調査し、実際にどのようなゴミが落ちているのか、また、そのようなゴミの周辺にはどのような生き物がいるのかを調査した。その様子を、モンゴルの小学校に伝えたり、地域や保護者の方に伝えていく活動を通して、海の大切さを伝えた。モンゴルと日本では環境が違くても、同じようなゴミ問題が深刻化していることや、環境をよくしていきたいという思いがあるということを、交流を通して感じることができた。
2. 海+人⇒あったかHEART ~オールワンを大切に~(5年)
みなとみらいといえばと言うと「海が近い」「多くの人がくるまち」という答えがたくさん返ってきた。そして、本年度の活動を考える上で「このみなとみらいのまちをもとに自分たちが考えていきたいこと」と発問したところ、同様に海洋問題の話や多様な人々との交流についての話題が上がった。そこで、海の活動を通して自分たちが感じた感情を人とのかかわりにつなげられるような活動にしようと考え、臨港パークを拠点に海洋問題について考えることにした。
臨港パークに最初に足を運んだときは「汚そう」「ゴミが浮いている」「生き物が見えない」などマイナス面の話題がたくさん上がったことから調査をすることにした。すると、意外と生き物も潮の満ち引きによって種類が変わったり、水質を調査するとそこまで汚れていないことがわかった。そこには、横浜の海をよりよくしたいという思いをもつ方々が活動してくれていることを、「ハマの海を想う会」の吉野さんや横話港湾局の方々の話からうかがえた。しかし、ゴミに関しては岸に流れ着いたプラスティック片の数の多さやゴミ拾いで毎回2袋ほどがいっぱいになるぐらい採れたことに子どもたちは驚いていた。
そこで、臨港パークで採れたゴミを使って何かに再利用できないかを考えた。プラスティック片はアクセサリーに、ペットボトルキャップはキャップアートになど、再利用するとともに誰か目的とする人を笑顔にしようと活動した。また、臨港パークの現状を多くの人に知ってもらいたいという思いのもと、臨港パークの生き物や現状をまとめた冊子を作って配ろうと準備した子たちもいた。子どもたちは活動を通して、人を想う行動が相手に届いたとき、届けた自分も気持ちが晴れやかになることに気付くことができ、目的意識をもって行動することは自分にとってもプラスになることに気付くことができた。
提出物
学習内容報告書「日本の海の環境を世界へ伝えよう」 PDF形式(466KB)
学習内容報告書「海+人⇒あったかHEART ~オールワンを大切に~」 PDF形式(405KB)