プログラム概要

プログラム概要

鹿児島 教育委員会 地域展開 2023年度

与論町教育委員会

地域連携型の与論町海洋教育 〜ユンヌの海から世界へ〜

活動参加校

提出物

実践記録集「2023年度 海洋教育実践記録集」 PDF形式(14,278KB)

教育委員会の取り組みの概要

推進協議会等の実施状況
協議会名:与論町海洋教育推進協議会
構  成:
与論町教育委員会,各学校長・海洋教育担当教諭,与論町B&G海洋センター,ヨロンSC(NPO法人),まなび島(学習塾),海謝美(地域清掃活動団体),E-yoron(一般社団法人),海の再生ネットワークよろん(NPO法人),ヨロン島観光協会(一般社団法人),与論町商工観光課・環境課,与論町地域おこし協力隊,与論町漁業協同組合,シマノマ(NPO団体),あんま-ず(NPO法人)

開催状況:
・4月14日 令和5年度第1回役員会
・5月16日 令和5年度第1回総会・連絡会
・7月24日 令和5年度第2回役員会
・11月28日 令和5年度第3回役員会助成終了後の継続的な実施に向けた環境整備

WEB構築
https://yunnu-kyouiku.jp/
これまでの与論町海洋教育での探究学習の過程や結果、地域の情報を掲載するために制作。
上記の様な、児童、生徒及び教職員が情報を共有し、活用できる仕組みを構築することで今後の探究学習の質の向上につなげることを目的としている。

学校間の連携推進・教員研修会・合同発表会の開催内容
与論町教育研究会「海洋教育部会」
実施状況:3回(詳細は「内容」参照)
参加者:
与論中学校 徳 重 正 宏 校長(海洋教育部会顧問)
与論小学校 中 嶋  渥  教諭(海洋教育部会部長)
茶花小学校 宮 下 ゆかり 教諭(海洋教育部会部員)
那間小学校 宮 下 洋 平 教諭(海洋教育部会部員)
与論中学校 長 薗  誠  教諭(海洋教育部会部員)
与論高校 猶 木 香 奈 教諭(海洋教育部会副部長)
与論町教委 兒 玉 拓 世 指導主事

目 的:
町内全ての学校の海洋教育担当者による協議をとおして,与論町が推進する海洋教育の展開の在り方について検討する。

内 容:
〔第1回 令和4年5月12日(金)〕GoogleMeetを用いたオンライン会議
・海洋教育科『ゆんぬ学』について
〔第2回 令和4年9月12日(火)〕GoogleMeetを用いたオンライン会議
・「地域と連携した協動的な探究学習」を目指して
・「第4回海洋教育フェア」について
〔第3回 令和5年11月30日(木)〕GoogleMeetを用いたオンライン会議
・「第4回海洋教育フェア」について
・地域と連携した協働的な探究学習について
・次年度の教育課程編成について

与論町教職員等夏季研修会 
ゆんぬ学研修
『与論のゆたかな海からゆんぬ学への活動へ繋げよう』
『与論郷土研究会 麓才良さんから学ぶ与論の歴史と文化』
目的:体験を通して、与論町の歴史・文化や与論の海のゆたかさや課題を体感し、各学校で行われている『ゆんぬ学』の活動充実に生かす。

参加者:与論町内小・中学校、高等学校職員 計39名

内容
NPO法人 海の再生ネットワークよろん 池田香菜さんによる「サンゴ礁のゆたかな海」についての講話
 海洋体験:ビッグSUP・シュノーケリング
与論郷土研究会 会長 麓才良さんによる与論の歴史文化についての講話
 フィールドツアー(与論城跡・与論小発祥の地・按司根津栄神社 等)

第4回ヨロン海洋教育フェア
実施日:令和5年1月30日(火)
会 場:砂美地来館
参加者:
与論小学校 4年生 23名
与論中学校 2年生 53名
茶花小学校 6年生 25名
与論高等学校 1・2年生  90名
那間小学校 5年生 13名
(児童生徒 計204名)
その他,来賓,引率教員,海洋教育地域サポーター,保護者及び一般町民目的:

・町内の小・中・高等学校が海洋教育の学習成果を共有することで,児童生徒の個々の学びを深める機会とする。
・与論の海,海に守られた伝統・文化,海と共に生きる人々の姿について児童生徒と地域の大人が学び合うことで,海洋教育の地域展開を推進する。

内容:
14:00 ~ 14:05 (5) 開会式
           ・ 開会のあいさつ(教育長)
           ・ フェアの流れの説明
14:07 ~ 14:17 (10)  与論小学校の発表(4年生)
14:17 ~ 14:22( 5) 共有タイム
14:22 ~ 14:32 (10)  那間小学校の発表(6年生)
14:32 ~ 14:37 ( 5)   共有タイム
14:37 ~ 14:47 (10)  茶花小学校の発表(5年生)
14:47 ~ 14:52( 5) 共有タイム
14:52 ~ 15:01 ( 9)  与論高校の発表(サイエンスキャンプの報告)
15:01 ~ 15:09 ( 8) 休憩
15:09 ~ 15:19 (10)  与論中学校の発表(2年生)
15:19 ~ 15:24 ( 5)  共有タイム
15:24 ~ 15:40 (16)  与論高等学校の発表(1・2年生代表者)
15:40 ~ 15:45 ( 5)  閉会式
           ・講評(鹿児島大学  藤枝 繁 特任教授)
           ・閉会のあいさつ(海洋教育推進協議会会長)

副読本を利用した町民向けシンポジウム開催
与論町海洋教育魅力化シンポジウム
実施日:令和5年6月21日(水)
講師:リクルートEd-tech総研所長 山下 真司 氏・与論高等学校 校長 甲斐 修氏

目的:与論町内の全ての小中高校で行われている海洋教育の取り組みと趣旨を、地域へ周知・理解浸透を促し、今後の更なる発展につなげる。

参加者:与論町海洋教育推進協議会事務局・地域CD・一般町民 計47名

内容:
山下氏 講演:「これから生きる子どもたちに、何が求められるのか」
甲斐校長 取組発表:「与論高校の挑戦」
パネルディスカッション 「与論において、今後必要な教育×地域の在り方」
パネラー:
山下氏・甲斐校長・海洋教育推進協議会会長 池田剛・与論町教育委員会 教育長 町岡光弘  

外部機関との連携
国頭・本部交流会
目的:
・与論町海洋教育に関わる学校職員、協議会が合同で与論町海洋教育や学校教育への理解を深める。
・新しい授業、これまでの授業内容の発展など児童・生徒の探究学習を深めることにつながる授業の企画、また他地域の協力者と繋がる。
・今後、児童・生徒が探究成果の発表などで島外と交流できる機会を企画する。

参加者:与論町海洋教育推進協議会事務局・まなび島・与論町小中学校、高等学校職員代表者

協力:国頭村教育委員会 親川 将志 指導主事 
  本部町教育委員会職員2名・本部町教育委員会所属地域おこし協力隊12名

その他教育委員会としての取り組み
令和5年度 短期研修講座「実践から学び総合的な学習・探究の時間」
実施日:令和5年11月22日(水)
会 場:与論町役場 多目的ホール  

参加者:
県総合教育センター 竹下 洋一 研究主事
与論小学校 中嶋 渥美 教諭
      上原 淑子 教諭
茶花小学校 齋藤 泰史 教諭
那間小学校 髙橋 彩香 教諭
与論町教育委員会 地域おこし協力隊 小倉有希子
株式会社まなび島 田畑 香織
         磯村 愛子

内容
10:00~11:20 講義「総合的な学習(探究)の時間について[1]」
11:30~12:30 講義「総合的な学習(探究)の時間について[2]」
13:30~14:30 研究協議「総合的な学習(探究)の時間の具体[1]」
14:40~15:40 研究協議「総合的な学習(探究)の時間の具体[2]」
15:50~16:30 研究協議「事項の課題と改善策」

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与論町立茶花小学校

実施単元

1. もっとヨロンを知ろう[3学年](海洋教育)
2. 海からのおくりもの[4学年](海洋教育)
3. ヨロンの海とわたしたち[5学年](海洋教育)
4. ヨロンのタカラ発信[6学年](海洋教育)

取り組みの概要

3年生は「海を知る」4年生は「海に親しむ」5年生は「海を守る」6年生は「海を利用する」を中心テーマに,海洋教育推進協議会と連携した体験活動を位置付け,言語活動の充実を図りながら海洋教育における探究課題の開発と実践を行った。

3年「もっとヨロンを知ろう」
5月「与論のいいところを見付けよう」をテーマに,赤崎鍾乳洞やサザンクロスセンターを見学し,与論の歴史や,動植物などに触れ,与論の自然の豊かさに気付くことが出来た。6月には海謝美の皆さんと,海岸清掃を行い,与論のきれいな海を守っていかなければいけない気持ちを養うことが出来た。また,1,2学期に数回,海で泳いだり遊んだりする活動も行った。泳ぐ中で,きれいな貝殻を見つけたり,魚やカニなどの生き物と触れ合ったりしており,与論の海の美しさや楽しさにも改めて気付くことが出来ていた。

4年「海からのおくりもの」
「海に親しむ」をテーマに体験活動を中心に自分たちが住む与論の海について見て触れて感じる活動を行った。

1学期は品覇海岸や与論駅に行き,砂浜や潮だまりの生き物を観察した。また,海謝美の皆さんと海岸清掃を行い,どんなものが漂着しているのかを調べたり,海謝美さんがどのような思いで活動しているのか学んだりした。これらの体験をふまえ,「ゆんぬ」の学習で何について調べたいのか課題を立てることができた。

また夏休みには親子レクレーションとしてB&Gの海遊びツアーに参加し,サップやメガサップ体験,珊瑚や魚の観察を行った。

2学期には,保護者の協力のもと,魚釣り体験を行った。初めて釣り竿をもつ児童も魚が釣れた時のひきの強さや自分が釣った魚を持ち帰り家族と一緒に食べる体験をするなど,より海への親しみが増したようだ。

3学期は,1年間のまとめとして海で拾ったサンゴや貝殻,海洋ごみを使った工作をした。与論の海の美しさとごみがある現実を周りの人にも知ってもらいたいと考え,島内の施設や店に展示予定である。

5年「ヨロンの海とわたしたち」
「与論の海を守るには」をテーマに,1学期は,課題設定と解決方法の検討を中心に,2学期には解決に結びつく体験活動の実施,3学期には,実施したしたことの考察とまとめたことの表現という学習過程で探究活動を行った。また,活動の随所でGTを迎え,ヨロン島の海の現状や自然環境について話をしていただいた。学習したことを島内外の方々へ伝える場として,ウェルカムパーティでのメッセージ発表を設定し,これまでの学習の成果やヨロンの海に対する思いなどを発表した。

その他,与論漁業協同組合の協力のもと,サンゴの増殖体験活動を行ったり,町内の水質検査を行ったりと,年間を通し体験的な活動を取り入れていった。

今後,学習の一環で作成した不法投棄防止をための看板を島内に設置する予定である。

6年「ヨロンのタカラ発信」
今年度は,自分たちが日頃過ごす与論島の魅力を島の内外に発信するという目的の下に,魅力の調査や発信を軸に探究活動を行った。

具体的には,与論島の持つ魅力を5つに分類し,探究班に分かれて年間を通した調査・発信活動を行った。1学期は,テーマ設定と発信方法の検討,2学期はテーマに結び付く体験活動の実施とその考察,3学期はそれらをまとめ,表現する活動という学習過程で探究活動を行っていくことができた。

そして,学習の成果発表の場として,1月の与論海洋教育フェア,3月の授業参観,町文化祭での展示を設定した。

外部から講師を招いて,直に取材をしたり,体験をしたりできたことで,知識だけではなく身近な経験として島の魅力に触れることができていた。

3年
3年
4年
4年
5年
5年
6年
6年

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与論町立那間小学校

実施単元

1 ユンヌの海と環境問題[5年](ゆんぬ学)
2 ユンヌの魅力発信[6年](ゆんぬ学)

取り組みの概要

1 はじめに
海洋教育「ゆんぬ学」は,海洋教育そのものが目指す「海と人との共生」に迫ることはもちろん,与論の子供たちに「島だちの力≒非認知能力」を身に付けさせることをねらいとしている。このねらいを達成するために,地域と連携した協働的な探究学習を展開することが重要だ。今年度は,新たな取組として,6年生で「景観学習」に取り組んだ。

2 活動内容
5年・・・実践発表「ヨロン海洋教育フェア」
5年生は海と環境問題をテーマにいろいろな活動を行ってきた。まず5月には,3小合同の集団学習の中で海岸清掃をし,調べ学習の視点を見つけた。その後,池田香菜さんや海謝美の方々を講師に招き,ヨロンのサンゴや海ゴミの現状や課題などについて学びを深めた。11月にはオンラインで海ガメサミットにも参加し,県内各小学校での取り組みを聞き,そして漁協の方々の指導の下サンゴ増殖体験を行った。講師の池田龍介さんからは,ゴミを出さないことの大切さを教わった。それらの体験活動通して「与論の海は、人間にとってはきれいに見えても,海の生き物にとっては住みやすい環境ではないこと」や「ごみを再利用するリサイクルよりも,ゴミになるものを元々生み出さないリデュースが大切であること」など,これまでの与論の海やゴミに対する考えを新たにすることができ,自分たちにできることについても考えを深めることができた。2月に1年間の学びを与論教育フェアで発表した。

6年・・・活動実践「魅力を再発見 ~景観学習~」
6年生は,自分たちの身近な景観に着目して,自分たちのふるさと与論・那間の魅力を再発見し,その魅力を発信する景観学習に取り組んだ。まず,3つのグループ「自然班」「産業班」「歴史班」に分かれ,思いつく魅力や疑問等を洗い出した。次に,実際にゲストティーチャーの話を聞いたり,現場に見学に行ったりして,写真を撮影した。この際,大切にしたことが,「自分が伝えたい魅力を説明できること」だ。なんとなく撮影する景観を決めるのではなく,さまざまな立場で活躍されている方の話を直接聞いたり,質問したりして,その人の願いや思いを知ることに重きを置いた。そうすることで,自分なりの視点をもって,景観を撮影し,魅力の伝わる写真を撮影することに繋がった。撮影した写真は,ヨロンマラソンウェルカムパーティや海洋教育フェア,授業参観等で紹介し,魅力を伝える活動を展開することができた。

3 おわりに
今年度は,新たな取組として,「景観学習」に取り組んだ。景観をただ美しい風景と捉えるのではなく,人々の願いや思いまで含んだものと考えることで,与論・那間の魅力再発見に繋がった。また,他学年も指導計画に沿って学習を進めることができた。今後も,地域人材の積極的な活用を通して,「ゆんぬ学」を本校の特色ある教育活動の一つとして推進していきたい。

5年
5年
那間の歴史
5年
5年
那間の歴史
5年
5年
那間の歴史
5年
5年
那間の歴史

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鹿児島県立与論高等学校

実施単元

1. 地域の課題を通して課題研究の素地を身につける[1年](総合的な探究の時間)
2. 他の国内地域や世界と比較して研究を進化させる[2年](総合的な探究の時間)
3. 研究内容を研究概要としてまとめる[3年](総合的な探究の時間)

取り組みの概要

与論高等学校では総合的な探究の時間「ゆんぬ」を中心に,全学年がそれぞれ探究活動に取り組んだ。地域サポーターの協力の下,与論独自の文化や環境について,学びを深めながら研究活動を行った。1学年はグループ,2学年は個人での活動を通して,地域の課題を考え,フィールドワークやアンケート等を実施しながら探究活動に取り組んだ。

また,与論町海洋教育推進協議会と適宜連絡を取り,事業を円滑に進めた。本年度も与論高校全体の取り組みとして次のような活動を実施した。

(1) 探究シンポジウムの実施
年度初めの探究導入として,様々な領域で活動している地域住民及び大学スタッフと意見交換を行う「探究シンポジウム」を開催した。前半は与論でさまざまな活動を行っている3年生や地域の方々の協力をいただき,トーク&クエッションの形で探究の進め方についての話を聞いた。後半は,「与論の良いところを再発見!」というテーマで,ワールドカフェ形式で議論を行った。

(2) 中間ワークショップの実施
例年9月に行っていた中間ワークショップを,今年度は10月に行った。フィールドワークの実践内容のまとめまで行うことができた。地域の方々や大学スタッフに協力をいただき,これまでまとめた結果についてグループや個人で報告を行い,その後の研究を深めていくためのアドバイスをいただいた。学年ごとに時間を設定して行ったため,一つ一つの研究について時間をとってアドバイスいただくことができた。

(3) 校内発表会の実施
12月に今年の探究活動のまとめの場として実施した。1年生はスライドを利用した発表,2年生はポスターセッション形式の発表を行った。地域サポーターの方々だけではなく,保護者や地域の方々にも自由に来ていただき,ご意見をいただいた。ほかの生徒たちの研究内容について発表を聞く良い機会ともなった。

(4) 外部での活動への参加
今年度も,1月に行われたヨロン海洋教育フェアにて3グループがスライドでの研究発表を行った。また,2年生は校内発表会で作成したポスターを会場内に掲示し,小中学生や地域の方々にも見ていただいた。3月に行われる「高校生サミットin奄美」においても,代表の1グループが研究発表を行う予定で,研究を進めている。

(5) 東京大学サイエンスキャンプへの参加
東京大学大気海洋研究所が主催した8月のサイエンスキャンプに,今年度も参加した。採水にあたっては与論町役場の方々にも協力をいただき,与論島内各地で行うことができた。柏キャンパスでの調査については,台風の影響で4名のみの参加となったが,2名についてもオンラインで参加し,一緒に研究をすることができた。研究活動についての報告も,8月に町役場及び高校,9月の文化祭,1月の海洋教育フェアで発表を行い,また,壁新聞も2ヶ月に1回ほど発行している。

(6) 地域ゼミの実施
今年度は,月1回,地域サポーターの方に探究の時間に来校していただき,地域ゼミを実施した。それぞれの研究内容や研究の進め方についてのアドバイスや,研究分野に詳しい方の紹介をしていただいた。地域についてより詳しい方々のアドバイスをいただけて,生徒の活動がスムーズであった。

探求シンポジウム
探求シンポジウム
中間報告
中間報告
校内報告
校内報告
海洋教育フェア
海洋教育フェア
サイエンスキャンプ
サイエンスキャンプ

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与論町立与論小学校

実施単元

1.与論のいいところを探そう[3年](ゆんぬ学)
2.与論の文化や行事について調べよう[4年](ゆんぬ学)
3.ユンヌフトゥバに親しもう(ユンヌ劇)[5年](ゆんぬ学)
4.ユンヌフトゥバに親しもう(ユンヌ劇)[6年](ゆんぬ学)

取り組みの概要

◯「与論のいいところをさがそう」3年
自分たちが今まで暮らしてきた与論のいいところについて調べ,発表をした。子供たちは,昔から身近にあったものについて詳しく調べてみると発見があったり,身近だけれど知らなかったことがあったりして驚いていた。また,サザンクロスセンターに見学に行き,社会科の八方位の学習と繋げながら,北には何があるか,南には何があるのかを,実際に目で見て調べることができた。

◯「与論の文化や行事について調べよう」4年
与論の伝統的な文化や行事の中で,食べ物と芭蕉布について調べた。食べ物では親や祖父母にもアンケートをとった。芭蕉布は民俗村に行き織体験をした。そして調べたことを海洋教育フェアで発表した。与論のことを知っているようで知らなかったので,調べ学習や体験を通して与論島への関心をさらに高めていた。

◯「ユンヌフトゥバに親しもう(ゆんぬ劇)」5・6年
東京からスーパーエキセントリックシアター(SET)というプロの劇団の方に脚本と演技指導を,与論民俗村の菊さんに方言指導をしていただき,ゆんぬ劇(方言劇)を創り上げる活動を行った。子供たちにとっては,身近な場で使われなくなってきた地元の方言であるが,劇の練習を通して方言に親しみながら地元の伝説に関する劇を表現することができた。また,アジニッチェーの伝説を語り継いでいきたいという意欲を持つことができた。

3年
3年
3年
3年
4年
4年
4年
4年
5.6年
5.6年
5.6年
5.6年

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与論町立与論中学校

実施単元

1. 与論の海を知る[1年](ゆんぬ学)
2. 与論の産業・観光・伝統芸能・生活文化・歴史を知る[2年](ゆんぬ学)
3. 与論の現状を知り,未来を創る[3年](ゆんぬ学)

取り組みの概要

1 はじめに
与論中学校では,小学校段階での学びや体験を生かしながら,海に囲まれた与論島をめぐる様々な 現状に幅広く目を向けさせている。そしてそのなかから「与論島の海とくらしに関する課題」を見い ださせ,その解決や改善に向けて自分なりの根拠となる資料やデータを情報収集する手法を身に付け させるとともに,自分の考えに基づいて実際の行動に移す力を高めさせたいと考えて,取組を進めて いる。最終的には,3年時に課題レポートをまとめる活動を通して,自身の考えを論理的かつ主体的に発信して未来を切り拓く生徒の育成を目指している。

2 海洋教育の実際(例)
(1)  集団体験学習(海洋ゴミに関する講話・大金久海岸での清掃作業)
1年生の集団体験学習において,海洋ゴミと海謝美(海岸清掃ボランティアグループ)の活動について,海謝美の代表に講話後,大金久海岸にて清掃作業を実施した。講話では,海洋ゴミの特徴や,海洋ゴミが引き起こす問題についての説明を聞きながら熱心にメモをとる姿が見られた。また,海岸清掃では,どこから流れてきているのかを調べたり,大きなゴミだけでなくマイクロプラスチックなどの小さなゴミも拾ったりったりする生徒もいるなど,海洋ゴミに対して責任ある行動を起こそうとする姿勢が見られた。さらに,体験学習で学んだことをもとに,創作劇を作り上げて上演する活動にも取り組んだ。

(2)  地域サポーターによる継続的な関わり(自分の問いを見つけるJourney)
与論の各分野(産業,観光,文化等)で活躍されている地域サポーターの方々を積極的に活用し,生徒の見方や考え方を磨き高める活動に取り組んだ。

2年生においては,インタビューの仕方などについてのレクチャーを受けたほか,実際にインタビューや対話を通して,与論の現状と課題に向き合うことができた。また,夏休み明けの9月に中間フィードバックとして進捗状況を報告し合い,課題探究に努めた。さらに1月に行われる海洋教育フェアに向けて,自分なりの考えを他の生徒の前でプレゼンテーションする取組にも繋げた。その際にも地域サポーターの方々に来校いただき,感想や助言を直接伝えていただくことができ,生徒にも地域サポーターにもよい刺激となったのではないかと考えられる。

(3)  着衣水泳
昨年度までの反省を生かし,地域サポーターであるB&G海洋センターの協力のもと,B&G艇庫で学年別に授業を行った。安全に水辺で活動するための基礎的な知識や,身のまわりにあるものを活用して自分の命を守る方法,また周りの人たちと助け合う方法を知り,体験を通して習得する機会としている。今回は与論町のバス2台で生徒をピストン輸送して1日間で実施したが,来年度は学年別に3日間で実施する計画とし,活動への時間確保に努めたい。

3 おわりに
本校での海洋教育の取組は,引き続きカリキュラムマネジメントの視点に立って見直しを進めてい かなければならない。小学校での取組から高等学校での「総合的な探究の時間」での取組に系統的に 繋がるよう取組を精査していく必要がある。そして,取組によって生徒の自己肯定感や自己有用感と いった非認知能力の向上に努め,与論島や社会の「持続可能な発展」を担っていく生徒の育成に取り 組んでいきたいと考える。

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