山形 教育委員会 地域展開 2023年度
鶴岡市教育委員会
海洋教育推進事業~ふるさと鶴岡の海・川・山を愛する教育~
活動参加校
- 鶴岡市立朝暘第一小学校
- 鶴岡市立朝暘第二小学校
- 鶴岡市立朝暘第三小学校
- 鶴岡市立朝暘第四小学校
- 鶴岡市立朝暘第五小学校
- 鶴岡市立朝暘第六小学校
- 鶴岡市立斎小学校
- 鶴岡市立黄金小学校
- 鶴岡市立大泉小学校
- 鶴岡市立京田小学校
- 鶴岡市立上郷小学校
- 鶴岡市立豊浦小学校
- 鶴岡市立湯野浜小学校
- 鶴岡市立大山小学校
- 鶴岡市立西郷小学校
- 鶴岡市立藤島小学校
- 鶴岡市立東栄小学校
- 鶴岡市立渡前小学校
- 鶴岡市立羽黒小学校
- 鶴岡市立広瀬小学校
- 鶴岡市立櫛引東小学校
- 鶴岡市立櫛引西小学校
- 鶴岡市立櫛引南小学校
- 鶴岡市立あさひ小学校
- 鶴岡市立あつみ小学校
- 鶴岡市立鼠ケ関小学校
提出物
実践記録集「実践記録集」 PDF形式(43,847KB)
教育委員会の取り組みの概要
【助成終了後の継続的な実施のための環境整備の状況について】
・年2回開催している海洋教育研究会にすべての参加校が参加し、海洋教育に係る最新の情報について研修を深めるとともに、市内の海洋関係団体との連携を深め、児童の海洋教育の充実につなげる。・「鶴岡市教育委員会」と「加茂水族館」、「NPO法人エコ・リンク山形」、「鶴岡ツーリズムビューロー」、「加茂地区自治振興会」、「鶴岡市」の6者で『加茂地域における学びと体験活動に関する連記協定』を行い、カモンマーレを含む加茂地区における海での体験活動と海洋教育の継続的な実施に係る体制の構築を図った。
【学校間の連携推進状況について】
・今年度は「鶴岡市立あつみ小学校と鹿児島県曽於市立笠木小学校」との連携で鶴岡に曽於市から訪問団が来て交流を行ったり、「鶴岡市立豊浦小学校と天童市立寺津小学校」とのオンラインでの交流、「鶴岡市立朝暘第一小学校と北海道木古内町立木古内小学校」との交流において、鶴岡の海や加茂水族館の紹介、交流先の学校の取組等について発表し合い、学びを深めた。
・来年度は、2月に実施した黒潮実感センターの神田センター長とのご縁から「高知県大月町立大月小学校と鶴岡市立大山小学校」の交流も実現できるよう進めていきたい。
・「海洋教育こどもサミット in 東北」には、あつみ小学校が参加の予定であったが、インフルエンザによる学校閉鎖に伴い、残念ながら参加することができなかった。
【参加校の合同発表会の開催内容】
・12月1日にオンラインによる発表会「第一回 海洋教育発表会in鶴岡」を実施した。市内から5校の小学校が参加し、それぞれの学校における学びを紹介し合って交流を深めた。閉会式では、日置光久先生からご講評をいただき、子どもたちの調べ学習への散り組み方について貴重なアドバイスを頂戴した。また、指導する教員へも示唆に富むご講評を賜り感銘を受けた。
【教員を対象とした海洋教育に関する研修の実施内容】
・カモンマーレにおけるマリンアクティビティの体験研修会兼座学プログラムの説明会を3回開催した。13校から14名の教員の参加があった。
・黒潮実感センターの神田センター長のイブニング講座を2月に開催し、24名の参加者と一緒に貴重な実践について学ぶことができた。
・次年度はさらに多くの教員がマリンアクティビティの魅力や海洋教育の留意点について体験的に学びながら知識を深められるようにしていきたい。
【副読本の作成状況や活用状況】
・児童生徒の知識の習得と思考力の向上のための副読本作成を目指して、参加校の取組実践内容の収集に加えて、海洋教育研究会と連携しながら研修会や協議会での発表内容も取り入れるよう検討を進めている。
・副読本については、令和7年度に完成することとし、教員向けには紙ベースの副読本(各校1冊配布)とデータ版の配布、児童生徒向けにはデータ版で配布することとして作成にあたる。
【その他教育委員会としての取り組み】
・黒潮実感センターの神田センター長による市内小学校への出前授業の実施。
・元日の能登沖地震発生を受け、市内の防災策の実情把握と岩手県の防災教育発表会視察における先進事例の研修。
・市の広報誌「教育つるおか」における海洋教育の取組紹介。
鶴岡市立朝暘第一小学校
実施単元
1.市の様子[第3学年](社会)
2.鶴岡の魅力[第3学年](総合)
3.住みよいくらしをつくる 水はどこから[第4学年](社会)
4.リーフレットでまとめよう[第4学年](国語)
5.「鶴岡の魚を見て、触れて、食べよう!」[1~6年(特別支援学級)](生活科 学級活動)
取り組みの概要
第3学年
[1]海の土地利用の様子
[2]鶴岡の食文化の一つとしての海産物
[3]実際に海へ行っての学習
[4]新聞でまとめ
第4学年
※3学級であるが、バスの料金の関係から2台にし、2つのグループに分かれて行った。
○月山ダム 見学
○朝日浄水場 見学
○赤川頭首工
バス車内から見学・解説
○高坂配水池
バス車内から見学・解説
○リーフレットでまとめ
サポートルーム(特別支援学級)
活動内容
○講師紹介
○庄内浜でとれた魚の説明、お話
○鯛の骨抜き
○鯛飯づくり
○ハタハタの湯上げづくり
○食事
○講話(まとめ)
鶴岡市立朝暘第二小学校
実施単元
1.「なつとなかよし」「生きもの大すき」 (磯遊び 貝殻アート)[1年](生活科)
2.「みんな生きている」 (磯遊び 貝殻アート キーホルダー作り)[2年](生活科)
3.「見つけよう 感じよう ぼくたちの鶴岡」
(磯遊び 貝殻アート キーホルダー作り)
「市の様子」(海辺の様子)(海岸の観察 地形) [3年](総合的な学習の時間 社会)
4.「水はどこから」(月山ダムの見学)[4年](社会)
5.「食文化創造都市鶴岡」[5年](総合的な学習の時間)
6.「役に立つ自分 これからの自分」『寒鱈教室』
(庄内ざっこ 齋藤さんの調理実演 地域の先輩 職業教育)[6年](総合的な学習の時間)
取り組みの概要
海に隣接する鶴岡市に住みながら、限られた予算や条件の中で、充実した海洋教育を目指すには限界があった。しかし、今年度は本事業の交付金を有効に活用し、さまざまな体験をすることができた。
大きな成果としては、鶴岡市内の教育施設等における見学・体験学習の機会を得て、ふるさと鶴岡の魅力に触れることができたことだ。
渚の交番「カモンマーレ」を1~3年生が利用させていただいた。加茂のレインボービーチでの磯遊びでは、海の生き物と触れ合い、生命の大切さを学んだ。また、海の贈り物を利用した造形遊びを楽しみ、世界でたった一つの貝殻アートやオリジナルキーホルダー作ることができた。
月山ダムの見学では、雪解けの水が、川を通じて海に流れ出る自然の偉大さを感じるとともに、鶴岡を洪水から守る大きな役目も学んだ。
自然あふれる鶴岡を再認識するとともに、地域の指導者から、「寒鱈」を使った調理を実演していただき、海洋と切り離すことのできない鶴岡の食文化のすばらしさも学んだ。また、その学習を通して、海・川・山の保全についての理解や意識が高められていった。
持続可能な社会を目指すために、海洋教育をその窓口として捉え、学習できたことは大きな意義があったと思う。
鶴岡市立朝暘第三小学校
実施単元
1. 海浜学校プロジェクト[6年](総合)
取り組みの概要
本単元の中核となる活動の海浜学校は、昭和7年に始まり脈々と続いてきた本校の伝統行事である。海に親しみ、また海の厳しさを実感しながら、仲間と共に励まし合い、自ら目標とする距離の遠泳に挑む6年生にとっては、心身ともに成長が期待される行事とも言える。例年、鶴岡市鼠ヶ関の湾内で行われているが、コロナ禍以降は日帰り2日間の日程で実施している。
児童は、遠泳に向けて自らの泳力を高めるために6月下旬から体育の時間でも練習に励んだ。遠泳当日は、鼠ヶ関自治会をはじめとする地元関係者、遠泳指導や陸上支援でOBやサポーター、保護者など、多くの方々に活動を支えていただいた。安全対策として、ボートやSUPからの海上監視、担当範囲を決めての陸上からの監視体制、ライフセーバーや機動船の手配、浮き具・ウエットスーツの準備、トランシーバー・AEDの準備や救護係の待機、ハザードマップの確認等、緊急時に備える体制をとった。
暑い中での活動となったが、150m~600mまでの距離から個々の泳力に応じためあてのコースで大いに力を発揮して、感動のゴールを迎えることができた。
支えてもらった方々への感謝の念、困難を克服してやり遂げたことでの自信など、その後の学校生活からも心の成長がうかがえた。自然の中での体験活動を通じて、海の偉大さや魅力を実感できただけでなく、並行して進めていた調べ学習と関連付け、未来に向けて自然環境について自分たちができることを考える契機となった児童も多かった。
鶴岡市立朝暘第四小学校
実施単元
1. 「市のようす」[3年](社会)
2. 「水はどこから」[4年](社会)
3. 「身近な自然環境について考えよう」[5年](総合)
4. 「ふるさとのよさ 再発見」[6年](総合)
取り組みの概要
年間活動計画で予定されている各学年の教科・領域において、水や自然、環境保全等にかかわる内容を扱う際に本事業を有効活用し、学習効果が高まることを期待した。
【第3学年】社会科「市のようす」の学習の一環として、実際に海辺に足を運ぶことにより、自然豊かな本市のよさを実感する。
【第4学年】社会科「水はどこから」の学習の一環としてダムや浄水場を見学することにより、日常生活に欠かせない水が、どのようにして自分たちのもとに届くのかを知り、海や山ともつながっていることを実感する。
【第5学年】自然のよさを実感することにより、自然環境を守ろうとする意欲を高め、日常生活のなかで自分たちができることを考え実践する。
【第6学年】体験活動や地域の方のお話、調べ学習等をとおして、海・山に囲まれた自然豊かな「ふるさと鶴岡」のよさを実感し、自分のふるさとに誇りをもち広く発信する。
鶴岡市立朝暘第五小学校
実施単元
1.ふるさと鶴岡のよさを知ろう[3年](総合的な学習)
2.大地のつくりと変化・自然とともに生きる[6年](理科)
取り組みの概要
【3学年】
・サクラマスの放流(赤川)を行い、成長して生まれた川にもどってくる魚について調べる。
・カモンマーレで「海」「魚」について学習し、「磯遊び」を通して、地元の川や海に住む魚について調べる。
・調べたことについて発表し合い、意見交流をする。
・鶴岡の美しい自然を守るために自分たちができることを新聞にまとめる。
【6年生】
・地層見学に行き、実際の大地の様子を見て、そのでき方について観察する。
・川の流れ・土砂の堆積の椎方などを、舟下りを通して見学し、情報を収集する。
・見学して気づいたことをまとめ、意見交流をする。
・環境と自分たちの生活のかかわりについて「空気」「水」「生物」「大地」など色々な側面から調べる。
・調べたことを発表し合い、環境とくらしのかかわりについて交流し、持続可能な社会について考えを深める。
鶴岡市立朝暘第六小学校
実施単元
1.地域について調べよう・知ろう(自然体験学習Ⅰ)[3年](総合)
2.鶴岡を見つめなおそう(自然体験学習Ⅱ)[4年](総合)
3.自然を見つめなおそう(自然体験学習Ⅲ)[5年](総合)
4.流れる水のはたらき[5年](理科)
取り組みの概要
本校では1年生から5年生まで学年の発達段階に応じて、金峰少年自然の家に赴き自然体験学習を実施している。3年生では地元の自然のすばらしさやその保全について学習している。4年生では、地域の環境の現状や環境を保全する方々の工夫や努力について学習している。そして5年生では社会科や理科の学習とも関連させながら、地域の自然や産業のよさや課題について考えるとともに、自分で設定した学習課題について探究的に学習を進めている。
子どもたちは地域の人との関わりや様々な体験、活動を通して地元の自然のすばらしさや課題、保全に関わる方々の願いなどを知ることができた。また、さらに興味があることや見つけた課題に対して意欲的に調べようとする姿が見られた。コロナ禍では様々な制限があり、協働的な学びが進められない状況であったが、今年度は、課題解決に向けて友達と協働して探究活動に取り組むことでき、他者と協力することの大切さを改めて感じることができた。
鶴岡市立斎小学校
実施単元
1.社会とのつながり・生き方を追求しよう[6年](総合)
2.赤川リサーチ[4年](総合)
3.みんな生きている[2年](生活科国語)
取り組みの概要
・6年生は、キャリア教育として総合的な学習の時間「社会とのつながり・生き方を追求しよう」を実施した。漁業に関わる仕事を取り上げ、どのような苦労があるのか、どのような喜びがあるのかなど、海を生業としている方々の生き方を追求し、発表した。(特定のグループとして)また、加茂水族館等にも訪問して、具体的な人との関わりを通して、学びを発展することができた。
・4年生は、総合的な学習の時間「赤川リサーチ」で赤川の水生生物を調べることを通して、郷土の豊かさと昔からの川や魚などとのかかわり方を学ぶことができた。赤川の水質等を調べながら、斎小学校学区を流れる支流はどのような変化があるのかを調べた。実際に、赤川漁協組合と市役所の方の許可を得て、赤川で「ざっこしめ(魚捕まえ)」を行った。川に入り、「かじか」を手づかみにし炭火で焼いて一人1匹、食べるなど実体験から、斎地区の自然の豊かさを感じることができた。
・2年生は、生活科「みんな生きている」国語「さけが大きくなるまで」「楽しかったことを」を教科横断的に発展して学習した。国語で学習した鮭の一生を、実際の鮭を観察しに行くことで、自分の疑問を解決することができた。また、新たな疑問も生じ探究的な学びにつながった。遊佐町の鮭採捕場の見学は、子ども達に大きな発見のきっかけとなった。また、多くの資料を購入させてもらったおかげで、子どもの自主的な調べ学習にも役立った。
鶴岡市立京田小学校
実施単元
1.「先輩の知恵に学ぼう」[ 3年](総合的な学習)
2.「ぼくらの未来 もってっぞ!山形!」[ 4年](総合的な学習)
取り組みの概要
3年生の取り組み
・渚の交番での体験活動(磯釣り)及び座学学習を通して、庄内沖で獲れる魚についての知識を深めた。紹介してもらった魚を使ったランチを食すことを通して、調理の仕方を工夫することで、おいしく食べることができることを実感した。日向川の鮭の採捕場の見学を通して、鮭の数の変化や現状、ふ化事業の内容について知ることができた。鶴岡市の「お魚出前教室」での鮭の調理体験を通して、命の大切さや魚をおいしくいただくための知恵を知ることができた。
成果と課題
○座学や体験(磯釣り)を通して、庄内浜で水揚げされる魚の種類を知り、調理の工夫や先人の知恵に触れることにより、海のめぐみの貴重さを体感できた。一連の流れのある活動の中で、郷土への愛着を深めることができた。
●より多くの種類の庄内の自然がもたらす恵み、それをつないでいくために自分たちができることなど、さらに学習を発展させ、深く追究していくことが今後の課題である。
4年生の取り組み
・渚の交番での体験活動、座学学習、加茂水族館での海洋ゴミ問題についての学習を通し、美しい自然、豊かな水、海山川のつながりについて情報を収集した。収集した情報をもとに「山形の宝」として学校祭の劇としてまとめることができた。また、山形の良さを知り、未来を考える活動をもとに自分の良さや自分のなりたい姿、やりたいことを考えることまで学習を展開することができた。
成果と課題
○世界の海洋事情を座学で知ることにより、関心を高め、海洋ゴミ問題など、より深い学びへといざなうことができた。自分たちのふるさとにはたくさんの宝があることをまとめ、劇にして発表することができた。
●ダイナミックな海洋体験プログラムやどっぷりと海・山・川にふれる活動の中で五感を通して学びを定着することが今後の課題である。
鶴岡市立上郷小学校
実施単元
1. なつとともだち うみとともだち[1年](生活)
2. ワンダ4KAMIGO ~上郷の自然・歴史・人にふれる~[4年](総合)
3. 上郷のお米PR大作戦[5年](総合)
取り組みの概要
本校ではふるさと上郷について6年間で系統付けて学ぶ「ふるさと学習」を行っている。上郷地区の歴史、自然、文化について、現地に出かけて見学し、地域の先生から学ぶ大切な学習として位置付けている。
1年生は生活科の学習を中心として、鶴岡の海や海の生き物をテーマに学習に取り組んだ。校外学習に出かけ、加茂水族館見学や由良での磯遊びなど実際に触れる体験をした。その後、国語の学習と関連させ、海の生き物について調べたこと、わかったことを紹介文にまとめた。本物に触れたからこそ湧き上がる疑問を追究する姿が見られた。その際、1年生に適した豊富な書籍が大変有効だった。この活動をきっかけに、海や海の生き物に興味を持つ子が増えた。
4年生は社会科「水はどこから」の学習後、水資源の大切さや水を取り巻く自然についての興味や関心を広げ、上郷の自然や歴史を調べる、総合的な学習「ワンダ4KAMIGO」(ワンダフォー上郷)へとつなげた。実際に「耕地整理発祥」「わっぱ騒動石碑」「須恵器跡」など、上郷地区に数多く存在する神社仏閣について地域の方を講師に迎えて見学した。また、校歌にも登場する「ふるさとの川・八沢川」で地域の先生と一緒に水生生物調査や川遊びを行った。子ども達は「歴史ある上郷」「自然が豊かな上郷」を実感することができた。地域の先生が活動に参加してもらうことで、子どもの疑問にすぐに答えていただき、より広く、深い学びができた。その後、新聞やプレゼンテーションにまとめ、学習発表会や海洋教育の発表会、地区の発表会でもたくさんの人に見ていただいた。
5年生は社会科「米つくりのさかんな地域」の学習をスタートに、子どもの疑問からの総合的な学習「上郷のお米PR大作戦」へと発展させることができた。地域の米農家の方を「田んぼの先生」として迎え、実際に田植えや稲刈りを体験した。その後、農家の方やJAの方から米作りの現状を聞き、米作りが自然、特に水資源と深い関わりがあることを知った。また、農業人口が減っていること、日本の食料自給率が下がっていることなどに危機感をもち、自分たちにできることはないか考えた。「上郷の米をPRして、たくさん食べてもらおう」という課題を設定し、一人ひとりが「ふるさと上郷の米のよさ」について調べ、プレゼンテーションにまとめたものを農家の方やJAの方にも発表することができた。学校内で閉じることなく、ゲストティーチャーと関わりながら学習を進めることで、その道のプロの願いや生き方にも触れることができ、学びを深めることができた。
鶴岡市立湯野浜小学校
実施単元
1.避難訓練 暴風雪時一斉下校[全校児童年](特別活動)
2. ふるさとクリーン作戦[全校児童年](特別活動)
3. 砂の造形大会[全校児童年](特別活動 総合 図工科)
4. 海開き[全校児童年](特別活動)
5. ふるさと自然教室[5学年](総合 特別活動)
6. 防災学習 [4学年](総合 特別活動 社会科)
7. 遠泳大会[6学年](特別活動 体育科)
8. マリンレジャークラブ(サーフィン体験)[4・5・6学年](特別活動)
9. はまっこかるた大会[全校児童年](特別活動)
10.まち探検 湯野浜温泉調べ[2学年](生活科)
取り組みの概要
活動名 避難訓練 暴風雪時一斉下校
(日本海沖地震による津波発生及び校舎倒壊、児童の逃げ遅れ等を想定)
・第2回避難訓練
7月7日(金)鶴岡市防災訓練(津波情報伝達訓練)に合わせて、一時避難所への避難と二次避難所への移動、二次避難所での保護者引き渡しを実施した。
・第5回避難訓練
暴風雪時の校舎への延焼を想定して、防寒対策をとった上で一次避難所への避難を計画した。また、元日の能登半島地震発生時の屋外への避難の困難さを経験したことから、全校で体験する有意義な機会になった。
・本校の校地内は、海から吹く風の通り道になっており、強風警報が出ると昇降口から校門を過ぎたあたりまで、大人でもまっすぐに歩けないほどの状態になる。年に数回ほど一斉下校や集団下校を実施している。ましてや雪が混じるとなおさら困難になるため、三学期初日に注意喚起を行い、一斉下校を実施した。なお、地域学童の支援員の方にも見守りをしていただいた。
活動名 ふるさとクリーン作戦
・砂の造形大会前の海岸清掃を実施した。
活動名 砂の造形大会
・今年度で46回目となる本校の伝統行事である。縦割り班ごとに創作するテーマを考案し、模型を使ってイメージを共有しながら創作に取り組んだ。
・前日に地元建設業者から重機を使って砂山を作っていただき、その後高学年児童と保護者協力者、教職員で成形を行った。
・当日は全校児童で細部の成形と、糊を使って固める作業を行った。
・マスコミに取材をしていただき、特色ある活動として紹介いただいた。
活動名 海開き
・湯野浜温泉観光協会の依頼で例年参加している。元校長が作詞・作曲した「はまっこサンバ」の披露と初泳ぎを行う。
単元名 ふるさと自然教室
・以前、金峰自然教室で実施していた宿泊学習がコロナ禍によりできなくなったため、学校を拠点にして、湯野浜地区、加茂地区で地域にふれる学習を実施している。
・湯野浜地区・・・サーフィン、海岸清掃、磯遊びなど
・加茂地区・・・・・ヨット体験(海教塾)、加茂水族館
令和5年度はカモンマーレを利用した。また、加茂水族館奥泉館長に講話をいただいた。
・2泊3日の日程で、最終日の朝食に校内備蓄のアルファ米を食べ、被災時の食生活について考える体験をした。
単元名 防災学習
・地域に潜む危険リスクを把握し、地域住民の安全の啓発に努める活動を行った。
・歴史に残る湯野浜の津波被害について、郷土資料館職員 今野 章氏に、当時の地図をもとにして講話をいただいた。
・津波リスクのある学校であることの理解と一次避難所に向かう意識付けのために、避難経路(歩道)に海抜表示を行った。県道路維持課、鶴岡警察署の許可と山形大学客員研究員 村山良之氏の指導の下、ペンキを使って10箇所の表示行った。
活動名 遠泳大会
・コロナ禍の中でも続けてきた伝統行事である。海の状況が整えば、宮沢~湯野浜海水浴場までおよそ1㎞を泳ぐ。
・5回の練習を計画し、海水浴場内で徐々に距離を伸ばす練習を行う。指導者として湯野浜温泉観光協会を通してライフセーバーの方々に付いていただいている。
・当日は、側泳者として教職員と保護者、伴泳船2隻(地域協力者)、見守りに地元サーフチーム(カッパーチーム)がサーフボードで付き添っていただいている。今年度は予定通りのコースで実施したが、海が荒れた場合は、加茂地区の金沢漁港内で実施することもある。
活動名 マリンレジャークラブ(サーフィン体験)
・クラブ活動の実施のために、ロングボードとウェットスーツを備えている。湯野浜温泉観光協会の協力のもと、湯野浜海水浴場で計6回の体験を行っている。
活動名 はまっこかるた大会
・湯野浜地区、湯野浜海岸にある植物をテーマにした本校独自のかるたがある。下学年用、上学年用があり、読み札を覚え、植物名と絵札が一致するように練習をしている。
・縦割り班対抗で対戦し、かるたを楽しみながら、地域の自然の豊かさも感じている。
活動名 地域探検 湯野浜温泉調べ
・海のそばにある湯野浜温泉の成り立ちや特長、温泉施設と温泉を利用したまちづくりとそれを支える人の力について、地域を巡りながら学習した。
鶴岡市立大山小学校
実施単元
1.海の学習(加茂水族館探検)[第1学年](生活科)
2.海の学習(加茂水族館探検Ⅱ、磯遊び、加茂の町探検[第2学年](生活科)
3.感じよう 伝えよう 大山の自然
(黒鯛の稚魚の放流・ほとりあ学習)[第3学年](総合 社会科)
4.加茂の港町に学ぼう[第4学年](総合 社会 理科)
5.地域の特色を調べよう
自然教室:加茂エリアをフィールドとした自然体験宿泊学習[第5学年](総合 社会 理科 家庭科)
6.地域の歴史・環境を調べよう[第6学年](総合 社会)
取り組みの概要
1 各学年の発達段階、系統をふまえた海洋教育を中心とした、カリキュラムマネジメント
○これまで行ってきた活動を整理し、生活科、総合的な学習の中心に、「地域学習」「海の学習」を中心にすえ、単元を新学習指導要領の教科内容等を踏まえて、横断的な視点で編制することを目指して実施した。
各学年の活動の意義を教職員も把握できるように研修を行い取り組んだ。
○大切にしているのは、児童一人一人が、自分が見つけた感じたことをもとに、もっと知りたい、調べたいという「自分の課題」を持たせ、探究活動を行っていくような学習過程にすること。
2 具体的実施内容
(1)教育活動として カリキュラムマネジメントの視点で。
1年生
海の学習
◇生活科 加茂水族館での観察活動
2年生
海の学習
◇生活科=加茂水族館クラゲ学習室での、研究体験
加茂港町の探検
◇生活科=生活科の町の様子を知る単元として位置づけ実施
カニ屋・加茂水産高等学校・港のお寺に訪問
3年生
感じよう、伝えよう、大山の自然
◇総合的な学習の時間=里山と湿地の生き物調べ、まとめを実施。
4年生
加茂の港町に学ぼう
◇総合的な学習の時間=加茂地域の文化や歴史について調べ、まとめを実施
(水族館、龍宮寺等)
5年生
地域の特色を調べよう
◇総合的な学習の時間 社会科=海の体験を通して、地域の特色や人々の関わりを学ぶ
自然宿泊体験学習として実施。ヨット体験や磯釣り、磯の生き物観察、ビーチコーミング。
海と山のつながりを知るロングウオーク。
6年
大山地区の歴史・環境を調べよう。
◇総合的な学習の時間 社会科=加茂地区も含めた、地区の歴史について、個人テーマでの探究活動。
外部講師を招き、大山と加茂をつなぐ古道の話、北前船の歴史について学習。
(2)各学年の活動の共有のために
地域マップを、海洋、自然の観点で作成。各学年の活動を、双方向で共有することができる、学校環境整備 マップを使った学習のまとめの掲示を作成。
鶴岡市立西郷小学校
実施単元
1. 生きもの大すき[1年](生活)
2. 海となかよし[2年](生活・図工)
3. 水でつながるくらしと環境[5年](社会・国語総合)
取り組みの概要
1.1年「生きもの大すき」
生活科の校庭での生き物さがしの学習から、「近くの海の生き物さがし」と活動を広げた。海の生き物についても、実際に見学することで児童の関心を引き出すことができた。名前や体のつくり、すみかなど興味をもったことを本で調べ、わかったことを発見カードにまとめた。校庭の生き物、海の生き物それぞれについてまとめたことを発表し合い、交流した。
2.2年「海となかよし」
生活科の「みんな生きている」の学習の中で、近くの海にはどんな生き物がいるのかを実際に見ることで、子ども達の関心や疑問を引き出した。生き物ついて本で調べ、わかったことを発見カードにまとめた。また図工では、海の中での様子を思い浮かべながら絵を描いた。単元のまとめとして、発見したことを紹介し合った。クイズ形式でのまとめもあり、楽しく交流する様子が見られた。
3.5年「水でつながるくらしと環境」
社会科の「水産業のさかんに地域」を学習し、鶴岡の水産業についての関心や課題意識を持った。栽培漁業センターや加茂水族館の見学を通して、鶴岡の水産業の特色や海洋プラスチックの問題について学んだ。その後、食料生産や環境の視点から学習を進め、わかったことを個々にまとめた。また、グループで交流し合いながら、問題点や自分たちにできることを整理した。単元のまとめとして、国語で「提案文」を書き、自分の考えを紹介し合った。
鶴岡市立藤島小学校
実施単元
1.鶴岡の自然・環境に親しもう[5学年](総合的な学習)
2.みんな生きている[2学年](生活科)
取り組みの概要
「鶴岡の自然・環境に親しもう」では、5年生が実施している金峰自然教室での自然体験学習と年間を通して取り組んでいる学校田での米づくり活動を通して自然・環境について学習している。
金峰自然教室では1日目、由良海岸に行ってのいかだ体験を行った。グループごとに協力し合い、いかだを作り、沖から力を合わせて漕いで浜に向かう体験を行った。普段海での活動をほとんどすることのない子供達にとって、この活動は鶴岡の自然の魅力の一つである海を身近に感じることのできる体験となった。また、2日目には金峰自然の家周辺でグリーンアドベンチャーを行った。森の中を散策しながら自然のありがたさについて実感することができた。3学期に学習した社会科「森林のはたらき」の学習では、自分たちが体験した金峰の森林の働きが由良の海の豊かさにも影響のあることについて改めて確認することができ、学習を深めることができた。
米づくり体験では、田植え・稲刈り・脱穀といった活動だけでなく庁舎の協力も得て田んぼの生き物調査を行った。田んぼにすむ生き物を調べることを通して環境に配慮した産業についても考えることができた。
2年生の「みんな生きている」では、校外学習での加茂水族館見学をスタートとして海の生き物について調べる活動を行った。直接海の生き物を観察する経験を通し興味を持って生き物について調べ、まとめることができた。
また、本校周辺の因幡堰にあるポケットパークで生き物調査や採集活動を行った。地域の方の協力を得ながら、堰の水生生物について興味を深めるとともに,堰で採集したざりがにを育てる活動を通して生き物を大切にする気持ちを養うことができた。
鶴岡市立東栄小学校
実施単元
1.海の生き物発見=海の生き物を知ろう=[第1学年](生活科)
2.ししっこ自然塾[4・5年](特活・理科・社会・体育)
3.庄内の「海」について、調べよう=カモンマーレ体験活動[第4学年](総合)
4.みんなでチャレンジ!! 羽黒遠足![全学年](特活)
5.環境について考える[5・6年](理科)
取り組みの概要
学年ごと活動を実施するが、教科横断的視点、学校として育てる資質能力を明確にして取り組んだ。
学習・体験をと通して、海を含めた自然環境の良さを知ることで、ふるさとのよさを実感できるよう指導過程方法を工夫し実施した。
◆第1学年 海の生き物発見
ねらい:加茂水族館見学活動を通して、海の生物に触れることを通して、海の不思議さや多様性について興味や関心を高める。
・生活科として実施
・いきものとのかかわりの学習の一つとして、加茂水族館見学を通して海の生き物への興味や関心を高めることができるよう事前学習・体験活動後の振り返りやまとめ(表現活動)を行った。
◆第4・5学年 ししっこ自然塾
ねらい:体験的な活動を通して、海・山の自然環境、生活、歴史、文化に触れ、資質・能力を育てるとともに、ふるさとの自然への愛着を育てていく。
・理科・社会等で生き物や自然に関する興味を高め、実際の自然体験をすることで、自然を知り、身近に感じることができるようにプログラムを組んだ。
・体験ごとに、その都度振り返りを行い、自分が感じたことをまとめることで、実感をより強くもつことができた。
・体験した事、地域と自分の住む地域と比較し、自然の多様さを感じることができたと同時に、協働することの良さを学ぶ機会となっている。
◆第4学年 庄内の海について調べよう
ねらい:体験的な活動を通して、海・山の自然環境、生活、歴史、文化に触れ、資質・能力を育てるとともに、ふるさとの海への愛着を育てていく。
・総合的な学習の時間を中心に実施。
・社会の学習と関連させ、海の営みの根本を学ぶための活動を実施。
・実際に講師の方の話を聞き、海の仕組みをしることができ、次の学年の学習への意欲付けにもなった。
◆第5・6学年 自然環境単元と海洋と関連させて授業を実施
ねらい:自然環境と海洋とのつながりを理解し、海の自然の中での役割や生活との関わりについて考えることができる。
・5年=流れる水の働き
・6年=大地のつくり・環境の学習
・通常実施している理科の学習内容を「海洋」とのつながりを考える視点を取り入れ、海についての児童の知識や関心を高めるようにして授業を行った。
・自然現象(地質・環境問題等)と海がどのように関連しているのか視聴覚映像等でとらえさせ、考えたこと、感じたことをまとめるようにした。
・自分たちが考えている以上に、自分たちの周りの自然環境と海のかかわりの深さを感じることができたようだ。
◆学年ごとの活動を単体の活動と捉えず、海洋を含めた自然とのつながりを感じる教科横断的学習として実施することで、理解が深まるだけでなく、様々な分野のことを広く関連させて考える資質能力の育成にもつなげられるのではと感じている。
◆豊かな自然環境に恵まれた学校であるメリットを生かし、今後も海・山・川と人との関わり(人間にとってプラス面マイナス面両方含めた関わり)を学ぶことを通して、「人や事象と多面的に関わる中から」、「課題や目標を自分で見つけ」、「他者と関わりながら、解決しようとする」資質能力の育成を目指していきたい。
鶴岡市立渡前小学校
実施単元
1.海浜学校を成功させよう
○事前学習 ○本番に向けて ○事後学習[5・6年](行事、総合、学活、体育)
取り組みの概要
○事前学習
5・6年合同(総合、学活)単元名「海浜学校を成功させよう」
1オリエンテーション
2グループ毎に活動 めあての設定 班の役割分担等
3班ごとに練習
4ふりかえり学習 めあての達成
5グループでできる海での活動を考えよう
6海浜学校の歴史を学ぼう
7海について調べよう
○海浜学校
1 目 的
(1)大自然の中で遠泳に挑戦することを通し、安全に楽しく自然と交わる喜びを味わう。
(2)水泳以外の活動の場でも主体的な活動を保障することにより、集団の中の一員であることを自覚し集団生活の規律を身につけるとともに、共同生活の楽しさを知る。
2 期 日 令和5年7月21日(金)~7月22日(土)
3 場 所 鶴岡市由良海水浴場
4 参加者数
(1)児童30名[1]5年生12名(男子6名・女子6名)、[2]6年生18名(男子10名・女子8名),
(2)教職員 14名
(3)指導者の会 8名
7 日 程
(1)主な日程
【7月21日(金)】第1日目
8:00 学校集合 *登校時,スクールバスは通常運行。
8:20 学校出発
9:10 宿舎着
9:20~ 9:40 開校式(大広間:本間儀一)
9:40~10:10 荷物整理・着替え
10:10~10:25 ボランティア活動 ゴミ拾い
10:30~11:30 練習[1] 人員確認(点呼)
11:35~12:10 人員確認後 移動・シャワー[1]・着替え
12:10~13:10 昼食・休憩<宿泊場所にて>
13:45~13:55 着替え・移動
14:00~16:00 練習[2] 自由磯遊び
16:05~17:00 移動・シャワー[2]・着替え・休憩
【7月22日(土)】第2日目
7:40~ 8:50 荷物整理・運搬,部屋整理確認,水泳準備・移動
9:00~10:00 練習[3] 人員確認(点呼)
10:05~10:50 移動・シャワー[3]・着替え
10:50~11:40 昼食
11:40~12:00 休憩・着替え<宿泊場所にて>
12:05~12:10 移動
12:30~12:45 打合せ・集合写真撮影
12:50~13:10 5年生遠泳(6年児童は,応援)
13:25~14:05 6年生遠泳(5年児童は,応援)
16:00 由良出発
16:40 学校着
○事後学習
1海浜学校を振り返ろう
2発表しよう
3まとめをしよう
鶴岡市立羽黒小学校
実施単元
1.なつとなかよし すなやつちとなかよし[1年生](生活・図工)
2.わくわくの森探検[4年生](総合)
3.食べて元気に[5年生](家庭)
4.こんだてを工夫して[6年生](家庭)
5.月山登山[5,6年生](学校行事)
取り組みの概要
1.なつとなかよし すなやつちとなかよし
生活と図工の合科で学習を展開。海に出かけ砂遊びを楽しみ、砂浜の砂を使いグループで協力しながら砂の造形遊びを行った。
2.わくわくの森探検
本校では総合的な学習の時間に3年生から6年生まで系統立てした環境学習を行っている。3年生では「川の始まりから海までの流れを調べる学習」、4年生では「森で遊び、森の役割や自然の大切さを学ぶ学習」、5年生では保護者や地域の方と一緒に「森を守るブナの植樹活動」、6年生では「川の水質検査等を行いら環境問題等を考える」学習である。今年度は、助成金で特に4年生の活動で使うブルーシートを購入させていただき、森の中で秘密基地づくりに挑戦した。
これらの活動は、地域の協力者、保護者、土地改良区笹川水土里ネットの支援をいただきながら行っている活動である。
3.食べて元気に
4.こんだてを工夫して
5,6年生の家庭科の学習の上記単元のまとめ、発展として庄内浜文化伝道協会より顧問石塚亮氏、会長手塚太一氏を講師にお招きし、庄内浜で獲れる水産物や魚の体の仕組み、郷土料理についての学習を行った。
鱈やイカに直接触ったり、鱈を解体する様子を見たりしながら魚の体の仕組みを学習した。
また、郷土料理としてどんがら汁や鱈の切り身焼き、子付け等の説明を聞きながらいただいた。
5.月山登山
本校を囲む出羽三山。その中でも最も標高が高いのが月山である。晴れた日には学校の校庭から見える月山は壮大で美しく、児童や学校を見守る御山である。この月山に地域の方や保護者と一緒に5,6年生が1学期の最終日に登山をしている。自然と親しみ、晴れているときは山頂から日本海を望むことができる。
6.その他(備品購入「スクリーン」と図書の活用について)
吊り下げ型の大型スクリーンついて、わくわく秋祭り(学校祭)の中で、子どもたちの環境学習の様子を紹介した。
図書購入として、図鑑や絵本を購入した。図鑑については、調べ学習で活用し、絵本については読み聞かせをした。加えて校内に立ち読みコーナーを設置することで絵本に触れさせ、海や魚への関心を高めさせた。
鶴岡市立広瀬小学校
実施単元
1 山のつどい[5年](総合的な学習)
2 大地のつくりを変化[6年](理科)
取り組みの概要
【5年生】
・一泊二日の自然体験活動の二日目に海の活動を実施した。
・カモンマーレ教育事業の中のアクティビティ活動(サップ)を5年生の児童が体験した。
・一日目の金峰少年自然の家から直接、加茂に向かったので休憩所・荷物置き場としてテントを設置した。
・今年度初のアクティビティということで、指導者からも丁寧な指導・支援を受けて、大成功に終わった。
・カモンマーレ食育講座ということで、シェフの方から、食材となる魚や鶴岡の海の生き物の素晴らしさを講話していただき、児童全員がおいしくワンプレートの昼食をいただくことができた。・まとめの学習では、今回の海の学習を通して理解できたことを一人ひとりがお礼のこと場として、書き記しカモンマーレの3階に掲示してもらった。
【6年生】
・理科の単元 大地のつくりと変化 校外学習で おこなった。
・講師にほとりあ館長冨樫均先生を招いた。 場所は油戸 由良の海岸。
・ハンマーを使って泥岩・砂岩・礫岩を採取した。
・場所を菱津に移して、貝の化石を採取した。
・採取した石は持ち帰り、学習のまとめに使用した。
・講師の冨樫先生にお礼の手紙を書いて送った。
鶴岡市立櫛引東小学校
実施単元
1. 自然に触れる体験や集団活動を通して協力・感謝・責任を育てよう[5学年](総合)
2. よりよい環境を作るために自分たちができることを考えよう[5学年](社会 )
取り組みの概要
「5年自然教室」 6/29(木)30日(金)
「再発見!自分の力、みんなの力、自然の力」をスローガンに、様々な自然体験や集団活動に取り組んだ。1日目(午前中)のいかだ体験では、風は強かったが、班で協力して竹製のいかだを組み立て、完成したいかだに乗り、海の沖から岸に向かって漕ぐ活動まで実施できたことは子ども達にとって貴重な体験となった。午後は、自然の家で、様々な活動(出会いの集い、炊飯活動、ボンファイヤー、ビバーク)に挑戦した。事前学習で学んだことを生かし、自分から進んで行動したり仲間と助け合ったりするみんなで解決していく様子がたくさん見られた。2日目は登山の」予定であったが、雨天により屋内での活動(奉仕活動:館内の清掃、食器洗い)となった。
集団活動における様々な体験を積み重ねることで、子ども達の「自分の力」「みんなの力」「自然の力」等を再発見することができた。
「森林資源の働き」1/15(月)
5年生の社会科「私たちの生活と森林」の学習と関連させ、より環境問題に対して考える機会をもつために、校内の樹木(松の木)の加工(年輪の観察や模様を写す活動のため)や庄内総合支庁の出前講座を受講した。特に、出前講座では、庄内総合支庁の担当の方(2名の方が来校)より「森林のはたらきと役割」について森林が自然災害等の環境に大切な役割があることや庄内地区で取り組んでいるプロジェクト内容等、児童にとって身近な事象と関連させながらわかりやすく教えていただいた。
鶴岡市立櫛引西小学校
実施単元
1.「大地のつくり」[6年](理科)
2. 総合的な学習「山に親しもう」・社会科「水はどこから」[4年](総合的な学習 社会)
取り組みの概要
1「大地のつくり」6年
・導入では、地層について興味・関心が持たせ、地層にはどのようなものが含まれているか、なぜ、きれいな層ができあがるのか予想・仮説を立てることで、それぞれが課題意識を持って臨むことができた。
・海岸地での見学を通して、実際観察したり、講師の話を聞いたりして、地層は、川や海の働きによってできたものであることが認識できた。
・海から離れた場所で、化石採集を行った。実際に貝の化石を採集することができ、その場所は昔、海でったこと、長い年月をかけて、地層が変化していることが認識できた。
・授業で学習したことや見学を通して、わかったことをまとめ、情報を共有することで、自分の考えを深めることができた。
2「山に親しもう・水はどこから」4年
・自分達の生活の中で、水はどのように関わっているかについて課題を持ち、
・浄水場や浄化センターの見学を通して、ダムや川の水をきれいにして飲料水として各家庭に送られてくること、生活排水は下水処理され、きれいな水となって、再び川に戻されること学ぶことができた。
・頂上から、鶴岡市の地形について観察し、川の上流には山があり、鶴岡市内を流れて海につなっがていくことが認識できた。また、周りにはたくさんの森林があり、それによって豊かな栄養を含んだ水が川に流れていることも認識できた。
・さらに、図書館の本やインターネットを活用して調べ学習を進め、まとめたことを発表し合い、それぞれの考えを共有することができた。また、これから生活していく上で、欠かせない水について、理解を深め、それぞれが、環境保全について考えることができた。
鶴岡市立櫛引南小学校
実施単元
1.ふるさとのよさを大発見!鶴岡市博士になろう[3年](社会 総合)
2.林間学校[4.5年](総合 特活)
3.りんご学習[全学年](生活科 総合)
取り組みの概要
○第3学年 ふるさとのよさを大発見!鶴岡市博士になろう
ねらい:体験的な活動を通して、海・山の自然環境、生活、産業、文化にふれるとともに、ふるさとの海への愛着を育てていく。
・社会科の学習を関連させ、海のめぐみや産業を学ぶための活動を実施。
・総合的な学習の時間を確保して実施。
・実際に講師の方の話を聞き、鶴岡の食文化を味わうことができ、海の素晴らしさと共にふるさとへの愛着も高まった。
○第4・5学年 林間学校
ねらい:体験的な活動を通して、海・山の自然環境、歴史、文化にふれ、資質・能力を育てるとともに、ふるさとの自然への愛着を育てていく。
・理科・社会等で生き物や自然に関する興味を高め、実際に体験をすることで、自然を知り身近に感じることができた。
・体験後にふりかえりを行い、自分が感じたことをまとめ、自然の多様さや協働することの良さを学ぶ機会にもなった。改めて、自分たちが住む地域のよさや特色について考えることができた。
○りんご学習(全学年)
ねらい:果樹栽培を通し、「食」や「いのち」の大切さに気づくとともに、地域環境や協力隊、青木小とのかかわりを持つことを通して、コミュニケーション能力の向上とともに、地域への愛着を育てる。
・学年に応じて、果樹栽培と自然環境のつながり等、海洋を含めた自然とのつながりを感じる教科横断的学習として実施することで、理解が深まり広く関連させて考える力がつくと思われる。
鶴岡市立あさひ小学校
実施単元
1.自然体験学習(カヌー体験・イワナの放流)[3年](総合)
2.六十里越街道を調べよう[4年](総合)
3.庄内の海を味わおう「魚ザの餃子を作ろう」[全学年](行事)
取り組みの概要
1 3年総合 自然体験学習(カヌー体験・イワナの放流)
・自然体験学習を通して、大鳥自然の家周辺の豊かな自然について知ることができた。
・鶴岡市役所農山漁村振興課、大鳥自然の家の方々と進んで関わり、友達と協力して活動できた。
・自然体験学習で学んだことをグループで協力してポスターにまとめることで、情報活用能力や表現力の育成が図られた。
2 4年総合 六十里越街道を調べよう
・六十里越街道について調べ、実際に朝日地域の豊かな自然に触れることで、朝日の歴史や自然の美しさを感じることができた。
・友達と協力して調べたり、「てづねーたー」(地域のボランティア)の方々と交流したりしながら、主体的に学習に取り組むことができた。
・学習したことをグループで協力して新聞にまとめることで、情報活用能力と表現力が向上した。
3 創立10周年記念行事 庄内の海を味わおう「魚ザの餃子を作ろう」
・庄内浜文化伝道師の方のお話を聞き、「魚ザの餃子」の由来、現在の海や魚の現状などについて知ることができた。
・実際に餃子を作り、全校で食することで、創立10周年を祝うことができた。
鶴岡市立あつみ小学校
実施単元
1. 温海の自然 大発見! [5年](総合的な学習)
2. 温海まるごと発信! [6年](総合的な学習)
取り組みの概要
【第5学年】
[1]自然教室の実施に向けて、温海の自然や産業について、林業や水産業がどのように行われているか、自然条件との関連等の調べ学習を行った。
[2]自然教室では、実際に林業や水産業を体験し、温海の自然の豊かさやそれを守り伝えてきた人々の思いや苦労について身をもって体験し、話を聞き、より深く考えることができた。また、自作の筏で川下りに挑戦したり、海岸の清掃活動をしたりすることで、自然の楽しさや厳しさ、環境問題についても改めて考えるきっかけとなった。
[3]自然教室後には、自分たちが体験してわかったこと、体験することで感じた疑問や発見、あらたに調べてわかったことや考えたことをパワーポイントにまとめた。
[4]鶴岡市の海洋教育発表会では、「海と生きる私たち~温海の自然大発見!~」と題し、自分たちがまとめたものをオンラインで発表すると共に、他校と学びを共有し合った。
・児童は、林業や水産業の体験・筏で川下り体験、どの活動も大変意欲的に取り組んだ。林業が森を豊かにし、温海の農産物、川や海の生態系にも大きな影響を与えていることを改めて知ることができた。水産業については、気象条件や環境問題等の課題を克服しながら、海と共存していくことの大切さを考えることができた。温海の豊かな自然を体験・探究し、他校の児童の前でオンライン発表することができたことも、考えを広げ、温海の豊かな自然を再認識し、自分たちができることを考えるいい機会となった。
【第6学年】
[1]ロングウォークの実施に向けて、1・2年生の生活科、3~5年生の総合的な学習で学んできたことをふり返り、ロングウォークでさらに探究したい場所を選び、自分たちの課題を設定した。
[2]ロングウォークでは、庄内小国川・温海川・五十川の3コースに分かれ、川沿いの自然や産業の様子、周辺地区の歴史や文化について、地域の方から話を聞いたり、自分たちの経験や知識と関連づけて考えたり、写真を撮って記録を残したりした。
[3]ロングウォーク後には、これまでの活動とロングウォークで学んだことをふり返り、温海の魅力として発信したいことを、グループ毎にパワーポイントや動画にまとめた。
[4]姉妹校である鹿児島県の笠木小学校と、まとめたパワーポイントを紹介したり、お互いの学校や地区についてクイズ等で紹介したりして、オンライン交流することができた。
・あつみ小学校が行っているふるさと学習「天魄山活動」の総集編として、学区を流れる3つの川に沿って歩くロングウォーク。山から川、海へ歩く活動を通して、温海の自然の豊かさを再認識すると共に、自分たちが行ってきた一つ一つの活動が、山・川・海の自然の中では連なる一つのものとして繋がっていること、人々がその繋がりをずっと大切にしてきたことを再認識することができた。また、これまで手紙等で交流を続けてきた笠木小の児童と、顔を見ながら声を聞きながら交流できたことも、児童には温海の魅力を知ってもらう手応えを感じるいい機会となった。
鶴岡市立鼠ケ関小学校
実施単元
1. 鼠ヶ関未来プランナーPart1 自然教室に行こう[5年](総合的な学習)
2. 遠泳会(遠泳練習)[5年 6年](体育)
3. 鼠ヶ関の魅力を再発見(蓬莱遠足)[6年](総合的な学習)
取り組みの概要
【5年】鼠ヶ関未来プランナーPart1 ~自然教室に行こう~
[1]鼠ヶ関地域の林業や漁業に関わる人々の取組やその思いと、地域の未来を考える、年間を通した学習。
[2]その中でも林業体験、山登りなどのプログラムを含んだ自然教室を通して、より鼠ヶ関の魅力を学び取ることができた。特に森林の伐採から木材の皮むきなど、地元でなければ体験できない貴重な体験から楽しみながら学ぶことができた。事前学習から森林組合の皆様に教えていただき、習熟度も高めることができた。
[3]準備から自分たちで考え、協力することの大切さを学び、登山では苦しい思いをしながらも全員が最後まで登ることができ、気持ちの面でも大きく成長した活動になった。
[4]事後の振り返りでもお世話になった方々に感謝の手紙を送り、学びの成果をパワーポイントでまとめるなど、ICTを適切に活用できた。年度末には未来の鼠ヶ関のためにできることを考え、わかりやすく提案するなど深まりある学習活動となった。Webを活用した海洋教育の交流会にも児童が参加し、発表準備を通して伝わりやすさを工夫し、また他校からの情報から新たな発見をするなど、学びを高めた。
【5年 6年】遠泳会(遠泳練習)
[1]本校で伝統的に行われていた行事であるが、コロナ禍では中止となり、昨年度から復活した。
[2]地域、保護者の協力を得ながら泳力を考慮してコースを変更し安全に配慮しながら行っている。
[3]水泳学習の目標として最後まで泳ぐことを掲げ、泳ぎ方のコツや技能を習得してきた。練習時は苦しさから諦めがちな児童もいたが、児童がお互いに励まし合い、仲間意識も高める機会になった。体力面だけでなく精神面でも向上した。そしてほとんどの児童が最後まで泳ぎ切り、自信をつけることができた。
[4]遠泳を通して、安全な泳ぎ方や自然との適切なかかわり方を学び取ることができた。また非常に暑い日が続き、熱中症対策も大変だったが、この海洋教育推進事業で購入できたテントを活用し、健康や安全面での配慮も図ることができた。大変ありがたかった。
【6年】鼠ヶ関の魅力を再発見(蓬莱遠足)
[1]学校から縦割編成班の蓬莱(ほうらい)班ごとに、全校児童が徒歩で、道の駅「しゃりん」まで歩き、海岸での磯遊びや清掃活動を行う取り組みである。
[2]6年生が下級生や全体のことを考えて遊びを企画したり、安全に配慮したきまりを考えたりしながら取り組んでいる。縦のつながりが希薄になりがちであるが、蓬莱遠足を通して仲良くなるケースもあり、全校が楽しく交わる行事となっている。また海岸の清掃を行うことで海を大切にし、自然を愛する心を育んでいる。6年生も、全体をどのように盛り上げ、班をまとめるか考え、リーダーシップを育むよい機会にもなっている。
[3]地域の「みちくさ会」の皆様からも協力を得て、交通安全や海岸での安全にも配慮できた。
[4]活動後の片づけ時に、少人数の6年生では充分にきれいにできなかった砂などの除去作業も、海洋教育推進事業で購入させていただいたクリーナーで効率よく清掃し片付けることができた。ありがとうございました。