プログラム概要

プログラム概要

岩手 教育委員会 地域展開 2023年度

洋野町教育委員会

海洋教育「ひろの学」

活動参加校

提出物

実践記録集「令和5年度 海洋教育「ひろの学」実践記録集」 PDF形式(50,691KB)

補足資料「第2回海洋教育推進委員会 協議シート」 PDF形式(2,369KB)

教育委員会の取り組みの概要

・助成終了後の継続的な実施のための環境整備の状況
各学校における海洋教育全体計画やストーリーマップ整備、見直しを継続し、それぞれの地域や児童生徒の実態に応じたカリキュラムの作成を進めている。

「総合的な学習の時間推進委員会」として各校の体験活動の充実を図る事業を継続し、補助金を交付している。その中に海洋教育育に係る事業を含めることで助成終了後も様々な校外学習や体験活動を展開することを可能としていきたい。

・学校間の連携推進状況
海洋教育推進委員会にて中学校ごとのカリキュラムを9年間を見通すことをねらって整理した。海洋教育を通じた「人づくり」やキャリア教育の視点で中学校卒業時までの生徒の姿を見通してカリキュラムが設定されていることを委員会の中で確認した。また町教育課程研究推進委員会の海洋教育部門の授業研究会において海洋教育推進委員会の内容を資料として参加者に提示し、校種をつなぐカリキュラム作成についての講義、助言を行った。

・参加校の合同発表会の開催内容
海洋教育子どもサミットinひろのにて合同発表会の機会を持った。町内に限定した発表会については実現がかなわなかったため、今年度は各校の小学校教諭にレコーディングしていただいた各グループの発表の動画を各校に送付することで、町内の他校の取組や各地域の取組を知るきっかけを作った。

町内発表会を企画したいところではあるが、働き方改革により文部科学省から求められている年間授業時数の制約等を鑑みると、町全体や各学校の年間計画等も合わせてスクラップ&ビルドすることを考えていく必要がある。

・教員を対象とした海洋教育に関する研修の実施内容
第1回海洋教育推進委員会にて本町水産商工課長によるブルークレジットの取組や増殖溝開発の歴史に係る講義をいただき、町の歴史や最新の取り組みを紹介していただいた。

また町教育課程推進委員会に海洋教育部門を継続し、授業公開をもとにした研究協議を行うことで、日々の授業実践につながる研修を開催した。

・副読本の作成状況や活用状況
副読本は昨年度完成、配布し、今年度も各学校で活用が進められている。

・地域版海洋リテラシーの理解・普及の促進状況【2022年度 地域展開・アドバンス部門採択地域のみ】
副読本を「海洋教育ひろの学リテラシー」に基づいて整理、作成したことで、副読本を活用することで地域版海洋リテラシーの普及につながると考えている。また前述の海洋教育推進委員会においても自校の学習活動がどこに位置付けられるかを整理したことで、偏りや不足がある点についても振り返ることができた。

・その他教育委員会としての取り組み
町教委事業「海はともだち」「森は巡る」を展開し、地元の素材を生かした学びにつながる事業とすることができた。

今年度「海はともだち」では岩手大学より梶原昌五准教授をお招きし、磯の生物観察へのご協力やツブ、ウニ、ホヤをはじめとした水生生物についての講義をいただいた。希望による参加で20名の参加者であったが、参加した児童は「水生生物の目」について興味深く聞いている様子が見られた。また種市高等学校からの協力のもと実習船「種市丸」への乗船体験も行うことができた。参加した児童からは

「森は巡る」では地元企業の全面協力のもと植林体験を行った。植林の前にひろのまきば天文台の阿部俊夫台長より「森と海のつながり」に係る講義をいただくことで、広く環境について考えるきっかけをいただいた。この事業には町内全ての小学生が学級単位で参加し、その後の各校の海洋教育の学びに生かされている。腐葉土から生成され、鉄分を吸着して海の環境、ワカメやコンブなどの栄養源につながる「フルボ酸」という物質の名前を小学校中学年の児童が当たり前に語れることはこの事業を通じて学ぶ洋野町の小学生ならではのことと言える。

岩手県学習定着度調査の質問紙調査「自分の住む地域には良いところがあると思いますか」という設問を見ると、令和2年度~4年度にかけて積極的肯定回答「そう思う」の割合が3年続けて減少傾向にあった。今年度はこの設問に対する積極的肯定回答の割合は小学校84%(県:71%)中学校では82%(県)54%)であり、岩手県の中でも地域の良さを実感している児童生徒が多いことが分かる。また4年度までの減少傾向についてはコロナ禍による校外学習の減少や取組方法の変更を余儀なくされたことと無関係とはいえないのではないかととらえている。

海洋教育推進委員会を通して地域をまたいで担当者が交流したこと、こどもサミットで様々な地域の取組を知ったことで、内陸部の学校が海での体験活動、沿岸部の学校が山や川での体験活動を実施するように、学区内で得られる学びだけでなく、町内全体の教育資源を生かした教育活動による学びを得られるように改善を図ってきたことも要因と考える。また教師の描いた計画だけでなく、体験やサミット等を通じて子供たちが新たに考えたことや疑問を生かして教育活動が展開されていることも、昨今教育に求められている子ども主体の学びを実現できる教育活動であると考えるため、今後も継続していきたい。

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洋野町立角浜小学校

実施単元

1.海となかよし ~角浜のよさをつたえよう~[1・2年](生活科)
2.角浜調査隊  ~角浜について知ろう~[3・4年](海洋科)
3.ふるさと角浜 ~角浜の未来について考えよう~[5・6年](海洋科)

取り組みの概要

≪実践の概要・ねらい≫
豊かな海を素材の中心とした体験的な活動や探究的な活動を通して角浜地区にある自然や社会、人々の工夫や努力、願いへと徐々に視野を広げ、「ふるさと角浜」を誇りに思う気持ちを育てる。また、課題解決にあたって地域の良さや先人の知恵と志の高さ、産業と自然、社会との関わりを多面的・総合的に考え、学んだことを主体的に表現する子どもを育てることを目指した。

≪全校での活動≫
○角浜漁港付近の磯掃除を実施した。これは、特産品であるウニのえさとなる海草を食べてしまうツブの駆除と海岸のゴミ拾いを目的として毎年1学期に行っている。ツブをたくさん駆除したり、ゴミをたくさん拾うことができた。地域の海の豊かさを感じることができた。

○校内海洋発表会を実施し、各学年の学びの成果を見合う機会をもった。授業参観として保護者の方に見ていただき、感想を書いていただいた。学習の成果を認め合うとともに次学年の学習を見通すことができた。≪1・2年生の取組「海となかよし」≫

○地域の海に親しむ活動として磯遊びを行い、魚やカニ、ヤドカリ、ツブなどの生き物を捕まえて観察した。実際に生き物を見たり触ったりすることで、自分たちの住む地域の海を身近に感じ、親しむことができた。

○海の様子を想像したり、思い出したりしながら、絵で表現する活動を行った。体験したことから「こんな海があったらいいな」「こんな海がきれいだったな」と想像を広げ、「海の生き物となかよし」の絵を描いた。

○地域の施設見学を行った。海や地域の人とふれ合うことで、地域の様子について詳しく知ることができた。わかめ製品の加工販売を行う施設を見学し、わかめの芯を取ったり、商品の袋詰めをしたりする体験を通して、働く人の苦労を知ることができた。また、天然わかめと養殖わかめの食べ比べをして、海のめぐみの豊かさを感じることができた。

≪3・4年生の取組「角浜調査隊」≫
○グループごとにテーマを決め、クボ貝(ツブ)を活用するメニューを考案した。ウニのためにクボ貝は駆除するが、海の食材であることを実感するとともに、地域の食材についての知識も広げることができた。

○磯掃除の時にみつけた水生生物について、生態などの特徴を調べ、図鑑にまとめた。角浜の地域に生息する水生生物への関心をもち、生き物の命の大切さを改めて考えた。

○北三陸を走るレストラン列車に向けたエモーション活動を角浜駅で行った。今までの学習を生かし、洋野町・角浜の良さを伝えるための絵やメッセージを盛り込んだ手旗を作成した。また、エモーション活動のはじまりを調べ  ることを通して、復興学習へもつなげることができた。≪5・6年生の取組「ふるさと角浜」≫

〇ウニの体の仕組みやウニの種類ついて、クイズを考えたり図を用いたりして、プレゼンテーションソフトにまとめて発表した。

〇殻剥き体験や乗船体験、地元の漁師さんから学んだことをまとめて紹介した。ウニを育てる人、加工する人、出荷する人、それぞれの仕事の様子を知り、仕事の大変さや洋野のウニの価値を考えるきっかけとなった。

〇磯焼けや漁師の減少など、洋野のウニを守り続けるための課題を知り、自分たちなりに対策を考えた。また、多くの人に洋野のウニに興味をもってもらおうとパンフレットを作製した。

〇東北地方の小中学生の海洋学習の取り組みをZoomで交流した。様々な学校の取り組みを知ることで今後の海洋学習の活動の幅が広がった。

全校活動
全校活動
12年活動
12年活動
34年活動
34年活動
56年活動
56年活動

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洋野町立種市小学校

実施単元

1.種市の海のふしぎを見つけよう(学校行事:磯遊び関連)[3年](海洋科)
2.海の生き物図鑑を作ろう [3年](海洋科)
3.種市の名物じまん[3年](海洋科)
4.すみよい町 種市の海(学校行事:磯掃除関連)[4年](海洋科)
5.すみよい町 種市の川[4年](海洋科)
6.種市の海について調べよう[5年](海洋科)
7.種市の川について調べよう[5年](海洋科)
8.種市の森について調べよう(町行事:森はめぐる参加)[5年](海洋科)
9.環境について見直そう[6年](海洋科)
10.海洋学習についてまとめよう(海洋サミット参加)[6年](海洋科)

取り組みの概要

本校の海洋教育は、「ふるさと種市 ~われら海の子~」をテーマとし、海に生き、海と共に歩んできた洋野町の歴史や文化に、「海に親しむ・海を知る・海を守る・海を利用する」の4つの観点で目を向け、自分たちの生まれ育ってきた地域に喜びと誇りを感じ、たくましく生き抜くことができる子どもを育むことを目標としている。また、学年の発達段階に応じて、身近な海からグローバルな視点へと発展させられるように系統立てて、学習に取り組めるように計画している。

[1]種市の海のふしぎを見つけよう【学校行事:磯遊び・磯掃除関連】
6月6日に、磯遊び(1~3年)と磯掃除(4~6年)を全校で行った。低学年は「海に親しむ」ことをねらいとし、磯の生き物を探したり観察したりしながら、磯遊びを行った。また、学習のまとめとして生き物図鑑の作成や活動を通して発見したことなどを掲示するなど、発信も行うことができた。

磯掃除では、今年度も八戸海上保安部の協力を得ながら、「海を守る」ことに目を向けさせた。海洋ごみや海洋汚染が、海や海の生物にどのような影響を与えているのか、活動を通して深く学ぶことができた。また、4学年は「ゴミの分別調査」を行うことで、どのようなゴミが多いのかを知り、環境保護のために何ができるかを考え、実践を行った。

[2]すみよい町種市 種市の海
種市高校の生徒から、地震や津波発生のメカニズム、避難において重要なことなどの授業を行っていただいた。また、防災グッズの紹介等を通して、災害に対してどのような準備が必要かを考えるきっかけとなった。

[3]種市の森について調べよう【町行事:森はめぐる関連】
町の行事の「森はめぐる」の植林活動に参加し、海と森は深い関わりがあることを知ることができた。また、講師の方の説明から大気汚染や地球温暖化、自然界の栄養素の循環の仕組みにも目を向けられるようになるなど、学習を深めることができた。

[4]海洋サミット参加
小学校での海洋学習のまとめとして、6学年が海洋サミットに参加し発表を行った。種市の特産品である「ウニのPR」をメインのテーマとし、磯焼けやプラスチックゴミなどの環境問題について、体験・見学を通して学んだことを活用しながら、ウニの魅力について発表することができた。また、他校の実践発表を知ることで、視野を広げるとともに、より海を大切にしていこうという思いを深めることができた。

磯掃除
森はめぐる
防災教室
磯掃除
森はめぐる
防災教室
磯掃除
森はめぐる
防災教室
磯掃除
森はめぐる
防災教室

提出物

教材「ワークシート(6年)洋野のウニを PR (宣伝)しよう」 PDF形式(101KB)

教材「取り組みシート(6年)洋野のウニを PR (宣伝)しよう 」 PDF形式(74KB)

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洋野町立種市中学校

実施単元

1. 地域・海を知る[1年](海洋科)
2. 地場産業の良さを知り、働くことの意義を考える[2年](海洋科)
3. 地域・自身の未来について考える[3年](海洋科)

取り組みの概要

1 ねらい
学区内の小学校(角浜小・種市小・宿戸小)の実践を交流しながら地域理解を深めるとともに、体験・見学を通して地域の自然や自然が育てた産物を大切にする態度を育てる。また、自分たちの暮らしを守るために必要なことを考え、主体的に行動しようとする態度を育てる。

2 実践内容
【全校】

[1]江戸ヶ浜清掃
[2]授業参観における学習成果発表
[3]訪問合唱(ひまわり/希望/種市デイサービスセンター訪問)
[4]毎月11日復興に思いを寄せる日
[5]復興教育講演会

【1学年】「地域・海を知る」
[1]地元水産加工業者(ひろの屋)見学
[2]漁業体験(ウニとり、瓶詰め塩ウニづくり、ラベル作成)
[3]岩手県立種市高等学校津波出前授業参加
[4]海洋サミット参加
[5]野外地質学習

【2学年】「地場産業の良さを知り、働くことの意義を考える」
[1]漁業体験(鮭とばづくり)
[2]宿泊研修(盛岡中央卸売市場見学)

【3学年】「地域・自身の未来について考える」
[1]地域伝統芸能種中海鳴太鼓
[2]修学旅行(東京大学)

1年生 漁業体験
1年生 漁業体験
1年生 漁業体験
1年生 漁業体験
1年生 漁業体験
1年生 漁業体験
1年生 漁業体験
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
2年生 鮭とば
3年生 東大田口康大教授講習会
3年生 海鳴太鼓
3年生 海鳴太鼓

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洋野町立宿戸小学校

実施単元

1.うみであそぼう[1年](生活・図工)
2.宿戸のすてきをみつけよう![2年](生活・国語・図工)
3.宿戸 自慢探検[3年](総合・海洋・国語)
4.森と海のつながり調査隊![4年](総合・海洋・理科・社会・国語)
5.洋野のウニ調査隊[5年](総合・海洋・国語・社会)
6.わたしの卒業論文[6年](総合・海洋・国語)

取り組みの概要

宿戸小学校は,「児童が宿戸の海を知り,大切に思い,共存しながら生きる人に育ってほしい」という地域の願いを受け,地域住民の協力のもと,宿戸ならではの取り組みが続けられてきた学校である。しかし,6年間の学びの系統性については,地域の願いを踏まえた体験学習を進めるとともに,今後も見直しを図っていく必要がある。昨年度に引き続き,児童に身につけさせたい力とねらい,教科とのつながりを踏まえて,これまでの体験学習を捉えなおし,海洋教育としての実践を積み重ねてきた。

今年度も,児童の実態に合わせて変更を加えつつ,前学年の教育課程に海洋教育を位置づけ,生活・総合・海洋科を中心に教科横断的な取り組みを続けてきた。テーマは,1・2学年「海に親しむ」,3学年「海と地域」,4学年「海と環境」,5学年「海と産業」,6学年「海と世界」である。

○1学年・2学年
宿戸小学校の昇降口には大きな水槽が設置されており,1・2年生が餌やりをしながら,地元の海にいる生き物を観察している。5月には,2年生は「稚ウニ放流・乗船体験」をし,6月には,1・2年生で「磯遊び」に出かけ,磯の生き物を観察し,地域の海に親しんでいる。

○3学年
宿戸には「ウニ」「岡谷稲荷神社」「しいたけ」という3つの自慢がある。地域の地理的条件や気候の特性を生かした自慢について探究する中で,特産にしてきた地域の人たちこそが宿戸の自慢であることにたどり着いている。今年度は,ウニ採り,増殖溝,荷捌き場の見学を通して分かったことや関心をもったことについて,パンフレットにまとめた。

○4学年
洋野町宿戸の海岸には,明治・昭和の津波供養塔が複数あり,海と共に生きてきた歴史が刻まれている。社会の学習を受け,防潮堤を見学したり,地域の自主防災組織の方から防災について学ぶ場面を設定したりした。また,宿戸で美味しいウニが採れる理由に,森・川・海が関わっていることから,探究活動を行った。地域のゲストティーチャーから,森・川・海の役割について教えていただき,タブレットを用いて整理・分析を行った。それぞれが密接に関わり,美味しいウニ作りにつながっていることについて理解を深めた。

○5学年
宿戸は,ウニをはじめとする水産物加工もさかんな地域である。児童が2年生の時に稚ウニを放流してから3年後の6月には「水産教室」があり,ウニの殻割り体験を行う。さらに,ウニ栽培漁業センターでウニの生態,成長について学ぶことができた。これらの調査から,洋野町のウニが有名な理由についてまとめ,お家の人に紹介する活動を行った。海に関連した仕事や,海と共に生きる地域の人々について学習を深めた。

○6学年
全校で取り組んでいる「ごみゼロ運動」を通して,宿戸の海の現状を知り,課題をもった。これまでの海洋学習を生かし,「宿戸の現状」「宿戸の抱える海の問題」「私たちにできること」「宿戸の町の未来を考えて」の4つの観点に絞ってパワーポイントにまとめた。また,海洋教育サミットでは,海のためにできることを発表・交流し,質疑応答などを通して新しい考えをもつことができた。そして,新たな気づきや積み重ねてきた海洋学習での成果を,卒業論文にまとめた。

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洋野町立帯島小学校

実施単元

1.洋野のウニを調べよう[3・4年生](海洋)
2.高家川博士になろう[5年生](海洋)
3.森と海の関係を探る[6年生](海洋)

取り組みの概要

【3・4年生】
3・4年生は「洋野のウニを調べる」という観点で学習を進めた。洋野のウニについて知りたいことや調べてみたいことを考え、それをもとに宿戸漁港で見学学習を行った。見学学習では、実際にウニを見たり触ったりして体の構造などについて知ることができた。また、漁港の方のお話を聞いて、ウニのことをさらに詳しく知ることができた。こうした活動に加えて、磯遊びをしたことによって海の楽しさを味わうことができた。

体験学習後のまとめる活動の中で、洋野のウニが震災からどのように復興したのか、採れたウニはどこに運ばれるかなどを知った。体験したことと知識として得たことを合わせて思考したことで、ウニや海を守るためにできることは何かを考えることができた。楽しいことができる海のこと、豊かなウニを守るために自分達にもできることを資料にまとめ、発表した。

【5年生】
高家川では、「ハナカジカ」という絶滅危惧種の魚が生息しており、毎年水生生物調査の際に生息を確認できている。私たちの生活している身近な川に絶滅危惧種の生物がいるという驚きと、なぜそのような生物が生息しているのかという疑問から「高家川はどのような川なのか」という観点で学習を進めた。調査活動では、「きれいな川に生息する生き物」を多く見つけることができた。その中に「ハナカジカ」も3匹確認することができた。また、科学的にも確認するためにパックテストでも水質を調査した。CODの値から水質の良さを確かめることができた。

結果から高家川は「きれいな川」といえることが分かった。子どもたちは、この「きれいな川」を守るために、自分たちができることを考え、まとめることができた。今できることを実践しつつ、自分たちの身近な海につながる山・川の大切さを実感した。

【6年生】
6年生は「山・川・海のつながり」をテーマに学習を進めた。

6年生は、水生生物調査と森林学習を行った。水生生物調査では、高家川で「ハナカジカ」を見つけることができた。森林学習では、ツリークライミング体験やクマだなづくりなど様々な体験をした。学校の裏山がすぐ森林学習に使える場所だったので、身近な場所で森林の働きや大切さを学ぶことができたことも子どもたちにとっては大きな財産になった。

海洋サミットでは、二つのグループに分かれての発表だった。ごみについて調べたグループと水生生物について調べたグループである。

ごみに関心をもったグループは山や川から流れてくるごみや、海に流れついてくるごみについて調べた。4年生の時に種市海浜公園で作ったモニュメントも参考資料にした。そのモニュメントは、海浜公園に流れてきたごみで作ったものであり、ごみを再利用して作ったものである。以前の学びを今につなげている姿がとてもいい学びとなっていると考えられる。水生生物に関心をもったグループは、自分たちが見つけた生き物がどれくらいきれいな川に住んでいるかを調べていた。どちらのグループも保護者の方々にアンケートをとっており、より地域に密着した学びができたように考えられる。

それぞれのテーマに沿った学びができたことによって、自分たちの住んでいる地域の環境を守っていこうと考えることができた。

4年生ウニ見学・磯遊び
5・6年源流体験・水生生物調査
4年生ウニ見学・磯遊び
5・6年源流体験・水生生物調査
4年生ウニ見学・磯遊び
5・6年源流体験・水生生物調査
4年生ウニ見学・磯遊び
5・6年源流体験・水生生物調査

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洋野町立大野小学校

実施単元

1.海はともだち[3年](海洋科)
2.森の恵み~源流から海への旅~[4年](海洋科)
3.海の産業[5年](海洋科)
4.海の未来[6年](海洋科)

取り組みの概要

【3年生】
海はともだち

洋野町内の種市にある「種市海浜公園」等で磯遊びをした。海の景色やにおい、砂浜の感触を楽しむとともに、そこに住む生き物を観察した。次に磯遊びで経験したことを基に、海の生き物について調べる活動を行い、久慈市のもぐらんぴあ水族館で海の生き物の観察を行った。山側で生活する子どもたちにとっては、海への関心を高める活動となった。

【4年生】
森の恵み~源流から海への旅~

向田川の源流を見学した後、大野川の水生生物調査を行った。ダムや浄化センターを見学して川の流れをイメージできた。種市のさけの孵化場見学に行き、大野の川は海へつながっていることを目で見て学んだ。源流から海という事実を実感する学習となった。

【5年生】
海の産業

4年生で学んだ山と海とのつながりを産業という視点でまとめた。種市の海の産業について知ることで、大野の森林の大切さを改めて実感した。種市と大野という分離した捉えではなく、洋野町という大きな一つの地域として考える学習となった。

【6年生】
海の未来

種市の海(有家海岸)を訪れ、海岸清掃を行い、ごみの分別をした。外国からの漂流物や利用客が残していったごみから、世界で起きている環境問題へと視野を広げていった。また、5年生からの学習を生かして、広葉樹(栃)を100本植樹した。緑のダムを維持するためには、針葉樹ではなく広葉樹が大切であることを実感した。また、栃は「大野木工」の材料になるため、地元の伝統工芸を守ることにもつながるなど意義ある活動となった。

磯遊び
水生生物調査
海の産業調べ
海岸清掃

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洋野町立大野中学校

実施単元

1. 地域の豊かさを受け止める[1学年](総合)
2. 大野とそれをとりまく地域との比較[2学年](総合)
3. 地域の未来について考える[3学年](総合)
4. 大地の変化[2学年](理科)
5. 地球と私たちの未来[3学年](理科)
6. 思いをはせる[3学年](国語)
7. 地域調査の手法[1学年](社会)
8. 地域の在り方[2学年](社会)
9. Let's Read 3 Changing the World[3学年](英語)
10. Unit 5 Earthquake Drill[2学年](英語)

取り組みの概要

(1)第1学年
自分たちの住んでいる地域を改めて知り、体験を通して学ぶことを目指した。1学期は「震災・防災・海洋」の関わりを学習し、震災当時の様子を調べる活動を通して、復興の現状や防災の知識、海との共生について調べた。文化祭では震災学習に加え、大野地区で行った産業体験学習の取り組みついても発表したり、ポスターにまとめたりした。海洋サミットでは震災当時の状況や、震災から復興し洋野町沿岸部で栽培されている海産物について、地理的観点、歴史的観点からみつめたことを発表した。

(2)第2学年
1学期はキャリア教育と関連付けながら、自分たちが住んでいる地域と他地域(岩泉町)の比較を産業、商業など様々な観点から考えを深めることができた。

2学期は盛岡市に行った宿泊体験学習の内容を含めながら、文化祭でそれまでの学習のまとめを行い、発表した。

(3)第3学年
3学年は年間を通して、大野地区の福祉について学習した。学習に際しては岩手県立大学の宮城教授と、岩手県立大学社会福祉学部4年の元野和香子さんに協力していただいた。久慈市山根地区をフィールドワークし、山根地区で働いている人にインタビューを行ったり、社会福祉施設を訪問しどのように地域とかかわりながら仕事をしているか学んだりした。勤労観や地域に対する想いなどを聞き、ポートフォリオに学習をまとめることができた。

大野で生まれ、大野で育ち、大野で最期を迎える人が多い地域で、コミュニティにできることや、福祉が高齢者にどのように関わっていくことが大事なのかについて学習した。また、これまでの学習内容を文化祭にて発表した。

(4)学習のまとめ
各学年とも、学習のまとめとして個人新聞やレポートを作成し学びを交流した。今年度は文化祭で全学年が学習内容を共有する場を設けることができた。また、海洋サミットでは異なった地域との交流も増え、より深い学習内容に触れることができ生徒にとって、とてもいい刺激になった。身近な地域や異なる地域の街の様子や取り組みを知り、自分が生まれ育った地域でできることは何か考える力がついた。

(5)成果と課題
「自分たちが住む町の良さを知り、それを発信する」ことを学習の根幹として1年間取り組んできた。それにより、大野地区の産業や特性を今まで以上に深く学習することができた。ストーリーマップを軸に行う海洋学習は今年で4年目になる。ストーリーマップの活用により、昨年できなかったことや今まで行えずにいた活動を可視化し、4月から具体的な行動へ移すことができた。

しかし一方で、ストーリーマップで取り組みたいこと以上のものが生まれたり、計画不足から授業時間が足りなくなったりしたことがあったので来年度以降の反省として改善したい。

フィールドワーク
フィールドワーク
フィールドワーク
地域学習(岩泉)
地域学習(岩泉)
海成段丘学習
県立大教授講義
県立大教授講義
震災学習列車
震災学習列車

提出物

教材「産業体験1 職業調べ」 PDF形式(312KB)

教材「産業体験2 自分の適性」 PDF形式(270KB)

教材「産業体験3」 PDF形式(312KB)

教材「自主研修1」 PDF形式(304KB)

教材「総合的な学習の時間総括」 PDF形式(192KB)

補足資料「総合的な学習の時間「ひろの学」評価所見例」 PDF形式(123KB)

教材「第13回海洋教育 こどもサミットinひろの 実践発表シナリオ」 PDF形式(347KB)

補足資料「第13回海洋教育こどもサミットinひろの 参加計画」 PDF形式(323KB)

教材「11月22日 海洋サミット パネラー用発表原稿」 PDF形式(281KB)

教材「11月22日 海洋サミット 未来で海と生きるために」 PDF形式(292KB)

教材「海洋サミット 感想」 PDF形式(148KB)

補足資料「フィールドワーク:“久慈市山根地区の宝さがしプロジェクト”」 PDF形式(423KB)

教材「フィールドワークノート」 PDF形式(258KB)

補足資料「フィールドワーク実施計画バス見積もり用」 PDF形式(114KB)

教材「ひろの学まとめ 文化祭発表」 PDF形式(311KB)

教材「岩泉と大野の共通点を調べよう」 PDF形式(133KB)

教材「第1学年 ひろの学 文化祭発表シナリオ」 PDF形式(325KB)

補足資料「3学年「ひろの学」講演依頼」 PDF形式(376KB)

補足資料「3学年 ひろの学 フィールドワーク依頼文書」 PDF形式(395KB)

教材「ワークシート ウニの殻むき」 PDF形式(344KB)

教材「出発式次第」 PDF形式(172KB)

教材「大野巡り 事前指導 ワークシート」 PDF形式(279KB)

教材「ワークシート 岩泉ってどんなところだろう」 PDF形式(205KB)

補足資料「校外学習計画(北三陸)」 PDF形式(345KB)

補足資料「久慈山根福祉見学実施計画保護者用」 PDF形式(187KB)

教材「資源カード様式」 PDF形式(31KB)

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洋野町立中野小学校

実施単元

1.「つくろう 遊ぼう なかのの たからで」[1年](生活)
2.「しぜんと なかよし たんけんたい」[2年](生活)
3.「発表します わたしのお気に入り~海、川との触れ合いを通して~」[2年](生活)
4.「海の不思議を調べてまとめよう」[3年](総合)
5.「水の旅~山から川へ、そして海へ~」[4年](総合)
6.「洋野の海のひみつをさぐろう」[5年](総合)
7.「洋野町の未来を考えよう~洋野の海やサケ(ウニ)を守るためにできること~[6年](総合)

取り組みの概要

本校の海洋教育では,「海の豊かな自然に親しむ活動や,身近な地域社会の中で海とのつながりを感じ取れるような体験活動,海について調べる活動,その保全活動等を通して,海に対する豊かな感受性を培い海に対する関心を高めさせるとともに,海洋と人間の関係及び海を通した世界の人々との結びつきについて理解させ,持続可能な社会の形成者としての資質,能力,態度を養う。」ことを目標とし,「海に親しむ」「海を知る」「海を守る」「海を利用する」の4つの視点でそれぞれの目標・発達段階に応じた単元を設定している。

今年度は、「地域素材を活かした教科等横断的な単元・教材の開発」「子どもの問いに基づく探求課題の設定の在り方」「子どもの表現を深めるための対話の在り方」の3つの手立てをもとに授業実践を行った。「子どもの問いに基づく探究課題の設定の在り方」では、探究課題設定前の体験活動を重視し、体験から生まれた子ども達の気づき・感想を整理しながら、探究活動に価する課題を作り上げることができた。

「子どもの表現を深めるための対話の在り方」では、探究する場面において、思考ツールを活用することによって、思考の広がりや深まりのある話し合いを行うことができた。発表場面においては、相手意識を持たせるため、発表学年の近接学年を対象とすることによって、発表内容や提示物の吟味を行い、発表学年も聞く側の学年も意欲に活動を行うことができた。

今後は、探究活動場面のおける思考ツールの活用についてさらに研究を進め、より価値のある探究活動となるようにするとともに、中学校までの9年間を見通した、各学年で身についてさせたい資質・能力、学習内容の系統性を明確にしていく必要がある。

海洋学習の進め方
・ストーリーマップの改善を図り、学習活動の充実を図る。
・単元導入時のおける見学,体験学習等を重視して行う。
・思考ツールを効果的に活用し、より価値のある探究活動の充実を図る。
・相手意識をもって発表する機会を設け,表現力を養う。
・小学校と中学校とが連携し、互いの授業参観や研究会への参加を行いながら、9年間を見通した学習内容の系統性を図る。

1年砂遊び
2年磯探検
3年潮風 トレイル
4年源流探索
5年ウニ増殖溝見学
6年北三陸ファクトリー見学(加工場)

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洋野町立中野中学校

実施単元

1.全校オリエンテーション[1・2・3年](海洋科)
2.「地域を知ろう~洋野町の山と海の関係と地域産業から見える洋野の海の課題~」[1年](海洋科)
3.「地域を考えよう~洋野町と他地域との比較から探る洋野の海の課題解決~」[2年](海洋科)
4.「洋野の未来を考えよう~洋野町の発信・将来の創造~」[3年](海洋科)

取り組みの概要

1.ねらい
郷土を愛し,復興・継承を担う人材の育成

2.目指す生徒像
(1)様々な事柄から,自ら課題を発見・設定し,課題を追求することができる生徒
(2)収集した情報を,整理・分析を通して思考し,自分の気づきや考えをまとめ,表現することのできる生徒
(3)様々な場面で仲間と協力しながら,問題解決に向かうことができる生徒
(4)現在そして将来,生まれ育った地域や自分の住む場所の発展と,自己の望ましい生き方・在り方を考え続ける生徒

3.実践内容
〔1学年〕
(1)高家漁港体験学習及び環境美化活動
(2)身近な地域の産業について学ぶ講演会(fumoto)
(3)身近な地域の産業について学ぶ校外学習(八木漁港)
(4)地域おこし「ひろのしおかぜマルシェ」イベント参加
(5)地元の企業訪問校外学習

〔2学年〕
(1)身近な地域の産業について学ぶ講演会(丸大林業/種市漁業協同組合)
(2)盛岡宿泊研修
 [1]岩手大学教授によるまちづくり講演会
 [2]小岩井農場再生可能エネルギー学習
 [3]葛根田水力発電所校外学習
(3)「海洋サミットin気仙沼」発表

〔3学年〕
(1)修学旅行(東京)
 [1]「東京都慰霊堂・復興記念館」~震災復興学習~
 [2]「いわて銀河プラザ」~身近な地域と首都との産業の繋がりについて学ぶ~
 [3]「環状七号線地下調節地」~大都市における河川の氾濫等の自然災害対策を学ぶ~
 [4]「そなエリア」~防災体験学習~
(2)洋野町議会傍聴~情報の発信の在り方について学ぶ~
(3)「洋野町の未来を考える会」~地元の町議会議長を招き,身近な地域の防災における課題と対策案について発表・意見交流
(4)洋野町津波慰霊碑巡り

〔全学年〕
(1)海洋科全校オリエンテーション
(2)有家浜清掃
(3) 文化祭「海洋学習成果発表会」
(4)ナニャドヤラ講演会及び継承活動

〔連携〕
(1)小中連携授業研究会
(2)岩手県立種市高等学校津波出前授業
(3)岩手県立種市高等学校総合探求発表会

高家漁港体験学習及び環境美化活動
環状七号線地下調節地 見学
葛根田水力発電所 見学
高家漁港体験学習及び環境美化活動
環状七号線地下調節地 見学
葛根田水力発電所 見学
高家漁港体験学習及び環境美化活動
環状七号線地下調節地 見学
葛根田水力発電所 見学
高家漁港体験学習及び環境美化活動
環状七号線地下調節地 見学
葛根田水力発電所 見学

提出物

教材「ワークシート 東京都慰霊堂復興記念館」 PDF形式(94KB)

教材「ワークシート 国会議事堂」 PDF形式(157KB)

教材「ワークシート いわて銀座プラザ」 PDF形式(99KB)

教材「ワークシート 環状七号線地下調節池」 PDF形式(101KB)

教材「ワークシート 講演(林業、漁業)事前学習(1)」 PDF形式(157KB)

教材「ワークシート 講演(林業、漁業)事前学習(2)」 PDF形式(162KB)

教材「ワークシート 海洋科宿泊研修(2) 訪問先調べ」 PDF形式(169KB)

教材「ワークシート 海洋科宿泊研修(2) 調べ学習まとめ」 PDF形式(176KB)

教材「ワークシート 講話学習会事前学習」 PDF形式(155KB)

教材「1学年海洋科校外学習 高家漁港 事前学習プリント」 PDF形式(178KB)

教材「1学年海洋科校外学習 八木漁港 事前学習プリント」 PDF形式(251KB)

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洋野町立林郷小学校

実施単元

1.ヒーローの旅へ行こう[3~6年](総合)
2.ゆたかな海を守ろう~林郷小から海へ~[3・4年](海洋科)
3.有家川と海洋のつながりから、洋野の未来を考えよう[5・6年](海洋科)

取り組みの概要

1【1~6年生】全校海遠足(学校行事)
まず、海洋学習の導入として、6月に全校海遠足を行った。全校で種市海浜公園に出かけ、「海ってどんな所?」、「海にはどんな生物がいるのかな?」など、海への関心を高めることを一つのねらいとして実施した。現地では、学年ごとのねらいに沿い、それぞれの活動を行った。砂遊びや生き物探し、磯遊びをとおして、海をより身近に感じられるように全校での遠足を計画した。

1・2年生は砂遊びをしながら様々な貝殻があることに気づかせ、貝殻を集める活動を行った。児童は時間いっぱい貝殻を集め、互いのコレクションを見せ合いながら、事後の貝殻アート制作に向けてイメージを膨らませていた。

3~6年生は、以後の海洋学習において課題設定や探求活動を見通すための学習活動として、海岸に生息する生物観察を行った。3・4年生は砂浜を中心に観察し、5・6年生は磯を中心に観察を行った。

さらに、全校での海岸清掃の時間を設定し、海岸の現状を把握したり自分たちにできることをイメージしたりすることにつながれば、と考えた。

大テーマ「つながる自分 つなげる自分 ~ひろのの山・川・海・ひと~」と設定して、3年生から6年生までが、総合的な学習の時間をつかって系統性のある学びを展開できるようにした。

2【3~6年生】★「ヒーローの旅へ行こう」(ヒーローの旅)
海と高原のまち・ひろの体験交流推進協議会の協力を得て、3年生以上による「ヒーローの旅」という海洋体験学習を行った。5・6年生は宿泊体験学習も兼ね、2日間の日程で海岸付近を巡りながら洋野の海について学びを深めた。

1日目は、宿戸地区のウニ増殖溝の見学。宿戸地区ウニの増殖溝の馬場等さんから、増殖溝のしくみや良質のウニを育てるための工夫や努力について学ぶことができた。

さらに、栽培漁業センターに移動し、大きな水槽の中で稚ウニが栽培されている様子を見学。展示館の中では、当センターの職員の方から稚ウニの成長過程や栽培方法について学ぶことができた。その後、隣接している北三陸ファクトリー工場に移動し、北三陸ファクトリー代表取締役の眞下美紀子さんからウニの生産や加工について説明を受け、ウニーク施設内にてウニの殻向き体験を行った。洋野町の特産品であるウニの生産・加工の様子を直接体験できる貴重な機会となった。児童はあらためて洋野町の海の恵みの素晴らしさを実感し、感じたことを新聞にまとめた。

2日目は八木防災センターを訪れ職員の方から、震災当時の様子や被害の大きさについての体験を聞かせていただいた。震災を経験していない児童にとって、貴重な話を聞くことができた。また震災の津波から町を守った防波堤や防災のための設備を見学し、1日目とはまた違い、貴重な震災学習・防災学習を行うことができた。

3【3・4年生】★有家川の自然を調べよう
山と海を結びつける川に着目し、学校の近くの川を調査したり、川と海の接する付近の見学や体験をしたりして学習を進めた。さらに学んだことから自分の生活を見直すきっかけにし、今後の生活に生かしていくこともねらいとした。

9月に学校の近くを流れる有家川の水生生物調査を行った。県北広域振興局の刈谷亨さんから調査方法や水質と生物との関わりを教わりながら、実施することができた。有家川に様々な水生生物が生存していることを知り、あらためて自分たちの身近な川の水質の良さに気づくことができた。

10月には、有家川下流にある、さけ・ます孵化場の見学をした。さけマス孵化場でさけの人工授精の様子や、受精卵の成長の様子を観察し、生命の尊さや海の資源を守るための人間の努力について学ぶことができた。

【担任所感】(学習のふり返り)
水生生物調査の結果、水生生物を採取しきれいな川だとわかった。そして川から水道、水道から川までの経路を調べる中で、有家川の水を自分たちが飲んでいること、自分たちの使っている水が川に流れていることを理解した。きれいな川を保っていくためには自分たちの水の使い方に気をつけていかなければならないと考えることができた。

今年度は有家川の河口にある有家さけます孵化場を見学した。下流の様子を観察したり、サケの戻ってくる様子について話を聞いたりしたが、暑さが厳しくさけが戻ってこないことを知った。とても残念だった。

森は巡るの植樹祭の際の話から自然環境保全の活動についても学ぶことができた。自分たちにもできることはないかを考えるきっかけとなった。

【次年度に向けて】
どの活動も当日は天候に恵まれたが,台風等に天候が左右される活動が多いので,余裕をもった計画が良い。

水質調査は,講師との打ち合わせの際,活動内容の詳細や学習のねらいについても相談するとよい。

4【5、6年生】★有家川と海洋のつながりから、洋野の未来を考えよう
6月の全校海遠足の際に、海岸のごみ拾いを行った。その際に、予想よりも多い量のプラスチックゴミがあり、児童は驚いていた。その後の学習の中で児童は、プラスチックごみ(海洋ゴミ)の海の生き物に与える影響を調べた。川から流れ出る漂着ゴミの多いことや、海洋ゴミが生き物に与える影響が大きいことに驚いていた。

その後、実際に現役漁師の方から、ごみの問題やヒーローの旅で学んだ震災学習を受けて、震災以降の様子や現在抱える課題などについて学ぶ機会を設定した。震災以降の復興が大変で、やめる漁師の方が多かったということ、温暖化の影響で水揚げされる魚が変わってきていること、プラスチックごみを自分達が出さないように積極的に取り組んでいることなど、海に直接携わっている方ならではの現実的な話に児童は真剣に耳を傾けている様子だった。見学後、洋野の海を未来に残していくために自分たちが今後できることは何か、やっていきたいことは何かを考えた。

今年度の海洋科の学習のまとめとして、これまで学んできたことを、ニュース番組形式にして動画でつたえることとした。海洋子どもサミットで発表した。

【担任所感】(学習の振り返り)
海遠足やヒーローの旅といった海洋学習を通して,自分たちの海のよさを知ることができた。

バックキャスティングを用いて,町の未来の様子を想像し,今,自分たちにできることがないのかを考えることができた。

現役漁師の話から海の現状や魚の様子,震災以降の漁業の変化について学ぶことができた。また,栽培漁業センターや増殖溝などの施設見学から,自分たちの町の特産品について深く知ることができた。

子どもたちが調べたい内容をそれぞれの疑問や課題をもって進めることができた。海洋サミットでの発表というゴールをもつことで目的や相手意識をもちながらわかりやすくまとめる力を育むことができた。また,どのように伝えたらよいのかを模索し,発表の仕方も工夫しながらまとめることができた。

海洋サミットで,他校との交流を行うことで,多様な考え方に触れることができた。また,自分たちの発表に,質問や感想をもらうことで,より深い学びになった。

【次年度への引継ぎ事項】
まとめる時間を確保するために余裕をもって学習を進めていきたい。(通年での構想)

海が遠いので,学習の導入として海遠足やヒーローの旅が有効である。積極的に,講師派遣や施設見学に行き、児童の疑問などに合わせて変更していく必要がある。

全校海遠足
ヒーローの旅 ウニ増殖溝見学
ヒーローの旅 ウニの殻剥き体験
有家さけます孵化場見学
八木漁港見学

提出物

補足資料「水生生物調査カード」 PDF形式(755KB)

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