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朝鮮半島情勢めぐり意見交換―日中佐官級交流

2018.04.19

日中佐官級交流の中国人民解放軍の日本訪問団(団長・慈国巍陸軍少将)は4月18日、防衛省で制服組トップの河野克俊統幕長を表敬訪問したほか、防衛研究所を訪れ、研修員と朝鮮半島情勢を中心に意見交換しました。

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河野克俊統幕長(前列右)を表敬のため訪れた訪問団一行

河野統幕長は席上、「笹川平和財団の佐官級交流が再開されたことと、日中関係が良い方向に向かっていることをうれしく思います」と歓迎しました。そのうえで「残念ながら私は北京を訪問したことがなく、(自衛隊と人民解放軍の)トップ同士の交流をしたい。李作成・統合参謀部参謀長によろしくお伝えください」とのメッセージを託しました。

慈団長は「参謀長に必ず伝えます。河野統幕長のご都合の良いときに、ぜひ北京においでいただきたい」と応じました。日中佐官級交流については「今年、今度は自衛隊の方々に中国を訪問していただきたい」と、強い期待を表明しました。

これに先立つ防衛研究所での意見交換で、研究所の研修員側からは「北朝鮮をめぐり現在は、対話による解決の方向へ向かっているが、北朝鮮が核、ミサイル技術をそう簡単に手放すことはないと考えています」「北朝鮮の核管理は不安定であり、日中などが一致協力して対処する必要がある」などの見解が示されました。

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防衛研究所では朝鮮半島情勢などについて意見が交わされた

一方、訪問団側からは「北朝鮮にとって核心は米朝関係であり、北朝鮮は中米、日米関係を複合的に考慮し政策判断をするだろう」「トランプ米政権には政策決定における不確定性があり、先があまり見えない状況が続くと思う。とくに最近は政権のブレーンが大きく変わり、どのような対北朝鮮政策をとるのか、中日がともに注視しなければならない」などの見方が示されました。

一行はこの日、皇居も見学しました。

(特任調査役 青木伸行)

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