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【プレスリリース】ドイツ・ボンCOP23「オーシャンズ・アクション・デー」開催のお知らせ

2017.11.03

 11月11日(土)、笹川平和財団海洋政策研究所(東京都港区 会長:田中伸男)は、グローバル・オーシャン・フォーラム(米・メリーランド州 代表:ビリアナ・シシン・セイン)、UNESCO政府間海洋学委員会(IOC)等と共にドイツ・ボンで開催されるUNFCCC/COP23(第23回国連気候変動枠組み条約締約国会議)の会期中に海洋と気候問題を各国の代表者等と議論する特別イベント「オーシャンズ・アクション・デー」を開催します。

 気候変動対策における海洋の重要性は、2015年のCOP21パリ会議で採択された「パリ協定」に重要項目のひとつとして明記されました。翌年(2016年)のCOP22マラケシュ会議では、パリ協定で示された海洋の生態系保全に向けた行動を実施するため、「海洋と気候に関するロードマップ 2016-2021(ROCA)」(※1)が採択されました。このたびのCOP23では、海洋政策研究所はグローバル・オーシャン・フォーラムやUNESCO-IOCと「オーシャンズ・アクション・デー」を共催し、ROCAに参画する各国の進捗状況と課題について討議します。具体的には、気候変動や海洋環境の変化を踏まえた海洋管理の総合戦略、科学研究、水産資源管理、ブルーカーボン(海洋炭素)、資金、生態系適応、移民・移転などの課題について議論します。

 ツバル首相、フィジーやセネガルの閣僚の他、ピーター・トムソン第71回国連総会議長を含め、各国政府、NGO、研究機関、国際機関等を代表するハイレベルスピーカーの登壇を予定しています。当財団からは、海洋政策研究所所長の角南篤が登壇する他、「移民と移転」の分科会にて海洋政策チーム長兼主任研究員の前川美湖が共同議長を務めます。

 当財団海洋政策研究所は、気候変動における海洋環境保全の重要性が世界の共通問題として認識されることを目指しています。オーシャンズ・アクション・デー開催と並行して、共催者による記者ブリーフィングを開催する予定で調整を進めています。

「オーシャンズ・アクション・デー」の開催概要

日時: 2017年11月11日(土)10:00~18:30  会場:UNFCCC/COP23会場 ワールド・コンフェレンス・センター 会議室6、11、12

主なプログラム:

開会セッション 9:30~10:30
 議長:マリア・ヘレナ・セメド FAO事務次長
 ・イニア・セルイラトゥ フィジー農業・農村・海洋開発・自然災害管理大臣
 ・カルメヌ・ベラ 欧州環境・海洋・漁業担当コミッショナー 他
セッション1 科学と海洋 11:30~13:00
 共同議長:ブラディミール・リャビニン UNESCO政府間海洋学委員会事務局長
 ・フランソア・ガイユ フランス国立科学センター
 ・ハンス-オット・ペルトナー アルフレド・ベゲナー研究所
 ・キャロル・ターレイ プリマス海洋研究所主任フェロー 他
セッション2  漁業と水産養殖業のレジリアンス 11:30~13:00
 議長:マニュエル・バランゲ FAO
 ・オウマー・グエイエ セネガル漁業・海洋経済大臣
 ・アブデルマレク・ファラジュ モロッコ国立漁業調査研究所所長 他
分科会 3   海洋炭素 13:15~14:45
 共同議長:エミリー・ピジョン 国際保全・海洋炭素イニシアチブ
 ・クシュラ・ムンロ オーストラリア環境エネルギー部 次官補
 ・マリア・ビクトリア・チリボガ エクアドル環境省気候変動担当次官
 ・ヌール・マスリパティン インドネシア環境・森林省気候変動担当局長 他
分科会 4   資金アクセスと金融機関の関与 13:15~14:45
 議長:ローラ・タック世界銀行持続可能な開発担当副総裁
 ・アラスター・モリソン グリーン・クライメート基金水分野主任専門家
 ・ジョナサン・テイラー 欧州投資銀行副総裁 他
分科会 5   海洋・沿岸域の生態系適応 15:00~16:30
 共同議長:イサベル・トレス・ノロンハ フーチャー・オーシャン・アライアンス、アデリト・サンタナ サオトメ・プリンシペUNFCCC担当
 ・アルリンド・セイタ・カルバルホ サオトメ・プリンシペ環境資源省環境局長
 ・ルエル・ヤムナ パプア・ニューギニア気候変動開庁アラスター・モリソン グリーン・クライメート基金水分野主任専門家 他
科会 6    移民と移転 15:00~16:30
 共同議長:前川美湖 笹川平和財団海洋政策研究所、カール・ブルック 環境法研究所
 ・エネレ・ソポアガ ツバル首相
 ・コシ・ラトゥ 太平洋地域環境計画事務局長 他
総括セッション 16:30~18:30
 司会:ロナルド・ジュモー セイシェル大使
 ・ピーター・トムソン 国連海洋特使・国連第1回国連総会議長
 ・角南篤 笹川平和財団海洋政策研究所長 他

※1「海洋と気候に関するロードマップ 2016-2021(ROCA)」について: COP22マラケシュ会議でモロッコ政府、国連食料農業機関(FAO)、グローバル・オーシャン・フォーラム(GOF)等が主催した特別イベント「オーシャンズ・アクション・イベント at COP22マラケシュ」で発表。今後5年間の緩和・適応策、移転、財政支援、能力開発等に関する取り組みが明示された。行動計画には、①気候における海洋の中心的役割の認識 ②緩和 ③適応 ④移転 ⑤資金調達 ⑥能力開発の項目に沿って政策提言が盛り込まれている。


【お問い合わせ】
公益財団法人笹川平和財団 担当:広報課 尾形、中原
TEL.03-5157-5398 email: spfpr@spf.or.jp

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