1. ホーム
  2. セミナー情報
  3. 11/15 公開セミナー「フィリピン南部の和平プロセス―課題と展望」

【アジア平和構築ウェブ展開プロジェクト主催(立教大学アジア地域研究所共催)講演会のご案内(笹川平和財団助成)】
11/15 公開セミナー「フィリピン南部の和平プロセス―課題と展望」
(2015.11.15開催)

募集は終了しました

本セミナーでは、モロイスラム解放戦線(MILF)の和平交渉団長をつとめてきたモハゲル・イクバル氏をはじめ、和平プロセスに豊富な経験と知識をもつ3名のスピーカーをお招きし、フィリピン南部の和平プロセスの課題と展望を議論します。

※アジア平和構築ウェブ展開とは、東南アジアの3つの紛争地(フィリピン南部、タイ新南部、ミャンマー)をモニターし、紛争の基本的解説、月々の動向、問題の分析、さらに他の地域の経験や平和構築に関する論考をウェブにて提供するプロジェクトで、2013年度、笹川平和財団の助成をえてスタートしました。

**************************************************

1970年前後、政治の中心から追いやられ、経済的に窮乏したモロ(イスラム化したフィリピン南部の先住民)が、自決権を求めて武力蜂起した。以来45年が過ぎ、フィリピン南部の武力紛争は世界で最も長い紛争の一つとなった。その紛争に終止符を打つべく、フィリピン政府とモロイスラム解放戦線(MILF)は、2012年10月に最終和平合意にいたるまでのロードマップを記した枠組合意に署名した。これにより、2016年にフィリピン南部に新たな自治政府を設立する予定である。しかし、自治政府設立の法的根拠となる「バンサモロ基本法案」をめぐる公聴会、上院、下院での審議においてがさまざまな異なる意見が表出され、設立までの道のりは険しい。
フィリピン南部の和平プロセスには、日本政府も2006年から本格的な支援を開始した。J-BIRD(Japan-Bangsamoro Initiatives for Reconstruction and Development)と名付けられた支援プログラムのもと、国際監視団へ日本人開発専門家を派遣するなど、画期的かつ積極的な支援を展開している。果たして、国際社会、日本はどのように和平プロセスに貢献することができるのだろうか。
《登壇者》
Mr. Mohagher Iqbal(モロイスラム解放戦線和平交渉団議長/バンサモロ移行委員会議長)
【略歴】
マニュエル・ケソン大学卒業。1997年からモロイスラム解放戦線の和平交渉団長を務める。Salah Jubairの名前で、The Long Road to Peace: Inside the GRP-MILF Peace Process, Bangsamoro: A Nation Under Endless Tyrannyなどの著作がある。

Mr. Abdulla Camlian (モロイスラム解放戦線和平交渉団メンバー)
【略歴】
カイロ軍事アカデミー卒業。ムスリム関係所副所長、南部フィリピン開発庁職員など歴任。2010年からMILF和平交渉団のメンバーを数回にわたって務める。

Ms. Salma Rasul(フィリピンイスラム民主主義センター代表・弁護士)
【略歴】
フィリピン大学法学部卒業。弁護士としてフィリピン開発銀行、移民団体、在フィリピンサウジアラビア大使館などでコンサルタントを歴任する。フィリピン大学イスラム法センターの代表を兼任する。

石井正子氏(立教大学異文化コミュニケーション学部・教授)
【略歴】
著書に「フィリピン南部の2つの先住民と平和構築:バンサモロ政府の設立に向けた動きと その課題」 『地域・草の根から生まれる平和』(早稲田大学出版部、2015年)、「「平和の配当」は平和をもたらすか:フィリピン南部の紛争に対するJ-BIRDの 意義と課題」『現場(フィールド)からの平和構築論:アジア地域の紛争と日本の和平関与』(勁草書房、2013年)などがある。
【アジア平和構築ウェブ展開プロジェクト主催(立教大学アジア地域研究所共催)講演会のご案内(笹川平和財団助成)】
「11/15 公開セミナーフィリピン南部の和平プロセス―課題と展望」
日時
2015年11月15日(日)13:00~16:30
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階 多目的ホール
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1 (地図
主催
主催:アジア平和構築ウェブ展開プロジェクト
共催:立教大学アジア地域研究所
プログラム

▼13:00-13:15 石井正子教授「フィリピン南部の紛争の概要」

▼13:15-14:15 モハゲル・イクバル氏「バンサモロ和平合意ー交渉の先に待ち受ける困難な実施」

▼14:15-14:55 アブドゥラ・カムリアン氏「苦難に満ちた平和への道:バンサモロ和平プロセスの課題」

▼14:55-15:10  休憩

▼15:10-15:50 サルマ・ラスル氏「バンサモロ基本法案:課題と現状」

▼15:50-16:30  質疑応答

使用言語
英語、簡易逐次通訳あり
お申込について
参加ご希望の方は、大阪大学大学院国際公共政策研究科 アジア平和構築ウェブ展開
apb@osipp.osaka-u.ac.jp(担当・吉村、松野)までお願いします。


※対象の方は、プロジェクトメンバー、本学学生、教職員、校友、一般の方、どなたでも参加できます。
 参加費無料。
※要申込(当日参加も歓迎いたします)。


募集は終了しました

事務局
大阪大学大学院国際公共政策研究科 アジア平和構築ウェブ展開
(担当・吉村、松野) メールでのお問い合わせはこちら

ページトップ