プログラム概要

プログラム概要

東京 公立 単元開発 2023年度

八王子市立横山中学校

「海のミクロ生物とマイクロプラスチック」をテーマに教科カリキュラムに組込んだ海洋教育の単元開発 ~GIGAスクール構想下で進めるオンライン授業による海洋教育プログラムの教員研修システムの構築~

実施単元

1. 海のミクロ生物を使った動物の分類と生物多様性の学び[1年](理科)
2. イカの解剖による無脊椎動物の理解と漁業、食材としての利用を学ぶ[2年](理科)
3. マイクロプラスチックを使ったいろいろな物質の利用の学習[3年](理科)

取り組みの概要

(1)【開発教材】海のミクロ生物を使った動物の分類と生物多様性の学び
該当教科:理科  連携教科:家庭科・社会科
対象学年:1年生 156名 10時間  

中学1年生の「いろいろな生物とその共通点」の単元では、「動物の分類」が学習内容となったことで、無脊椎動物を含む動物の大まかな分類を教員が指導した。特に多様な無脊椎動物を具体的に観察するのは難しいが、海のミクロ生物には無脊椎動物の仲間が多く含まれ、しかも様々な形態をしており、観察しやすい大きさの種類が多い。したがって、データベースを活用して動物の分類とその多様性についての理解を図る。また、バンダイなどの企業とタイアップしてモデル教材を用いた海の節足動物の分類の授業も行った。

(2)【研修教材】イカの解剖による無脊椎動物の理解と漁業、食材としての利用を学ぶ
該当教科:理科  連携教科:家庭科・社会科
対象学年:2年生 141名 6時間

「生物の体のつくりと働き」の単元では、イカの解剖は定番の観察実習である。しかしながら教員一人の指導は負担となっている。イカは調理にも使われ、教員が研修で扱う場合も取り組みやすい教材であるため、教員研修として実施した。学校運営協議会のメンバーも研修に参加し、その後の生徒への授業でのアシスタントティーチャーとして

(3)【【開発教材】マイクロプラスチックを使ったいろいろな物質の利用の学習
該当教科:理科  連携教科:社会科・国語
対象学年:3年生 147名 15時間

中学3年生の「いろいろな物質の利用」の単元では、プラスチックの種類の学習が加わった。しかしながら、最近の課題である海洋汚染の大きなプラゴミは話題で出されるが、マイクロプラスチックの問題については、実体があまりに細かいために扱われていない。今回の授業は専門家と連携して新たに開発したマイクロプラスチックを簡単に分離する実験を通して、身近にあるマイクロプラスチックを認識し、プラスチックの性質を理解する理科の教科単元として扱う海洋教育の開発をおこなう。

発展的な課題としては、「自然界のつながり」の単元及び「自然環境と人間」の章でマイクロプラスチックを扱い理科授業として実施するとともに、SDGsプログラム授業として開発する。

イカの解剖
イカの解剖
イカの解剖全体講義オンライン
イカの解剖実験地域の方々とともに
マイクロプラスチック検出実験
マイクロプラスチック講演会

提出物

学習内容報告書「海のミクロ生物を使った動物の分類と生物多様性の学び」 PDF形式(476KB)

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