プログラム概要

プログラム概要

岩手 私立 単元開発 2023年度

かまいしこども園

サケの学習を通して育む郷土愛と釜石のDNAの継承

実施単元

1.サケを通して地域を知り、繋がる~「環境」・「人間関係」・「言葉」・「表現」[年長]

取り組みの概要

〈サケの稚魚放流〉
サケが不漁の中、市内の漁協のご協力の下、市内の甲子川河川敷で、鮭の稚魚を放流した。元気に体をくねらせて泳ぐサケの稚魚に「元気に大きく育ってね」「大きくなって帰ってきてね」と声をかけていた。たくさん放流したが、その中から4年後大きくなって戻ってくるサケの数は減ることも学んだ。

〈魚に親しむ〉
市内の岩手県水産技術センターに見学に行く。大きな水槽の中にいる、釜石の近海で獲れた魚を見学したり、定置網の模型を見たり、またセンター職員の話を聞き、海や魚に対する興味が広がった。

〈サケを獲る定置網の勉強~生産現場の疑似体験、鮭の流通の疑似体験〉
一昨年度撮影した釜石魚市場の定置船入港~魚が競りにかけられるまでの様子や定置網を実際にしている様子の動画を見ることやその時の音を実際聞くことで、興味や関心が高まった。すなどり舎の齋藤孝信氏や市場に撮影しに行った職員の説明を聞いた。また、魚博士の岩手大学三陸水産研究センター助教授塚越英晴氏を迎え、鮭の一生についての話も、映像と一緒に聴き、更に考えたり、疑問に思ったりすることも出てきたので、良い学習につながった。

〈サケの解体とサケの料理を食べる~いただきますで命に感謝〉
実際に釜石で獲れたメスの鮭を子どもたちの前でさばいてみせる。裁く前には、鮭の表面を触ってみたり、抱えてみたり、においをかいだり、また、口の中やえらも見せてもらい、興味津々の様子だった。その後すなどり舎の齋藤氏にサケをさばいてもらいイクラが出てくるのを見た。その日はさばいたサケを園庭の炭火で焼き、おいしくいただいた。

〈新巻鮭を作る〉
水産技術センター職員とすなどり舎齋藤氏のご協力の下、釜石で獲れたオスのサケ3尾を新巻鮭に加工するのを見学。サケをさばいている様子やサケの内臓を見たり、口の中から小さな魚が出てきたりととても喜んでいた。手袋をはめた子どもたちは、内臓を取り除いたサケに塩をすりこむ作業を手伝った。たっぷり塩を塗り込むことや、特にひれや目玉に丁寧に塩をすりこむこと等聞き、率先してすりこむ作業を手伝った。「イケメン」の新巻鮭になるように声をかける姿も見られた。

〈新巻鮭をいただきます〉
釜石小学校と連携での新巻鮭の販売体験はできなかったが、保護者を招いて、新巻鮭の料理を一緒に食べた。当日は、給食で作った新巻鮭のおにぎりと汁物を、年長児が保護者に「いらっしゃいませ!」とコインで交換し「おいしく食べてくださいね」「ありがとうございました」などの声掛けも聞かれた。保護者も、園児が手伝った新巻鮭のおにぎり、汁物に「おいしい!」と子ども達と一緒に楽しんでいた。子ども達も、新巻鮭を作るところから手掛けたので、保護者においしく食べてもらうことを喜んでいた。

稚魚放流
稚魚放流
岩手県水産技術センター
岩手県水産技術センター
定置網動画
サケの一生
サケの解体
サケの解体
サケの解体
新巻鮭作り
新巻鮭作り
新巻鮭作り
新巻鮭作り
新巻鮭をいただきます
新巻鮭をいただきます

提出物

学習内容報告書「サケを通して地域を知り、繋がる~「環境」「表現」「人間関係」「言葉」」 PDF形式(433KB)

教材「動画・記事」 PDF形式(446KB)

 

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