事業紹介

2008年
事業

276 日中若手歴史研究者会議/フェーズⅡ

事業内容

 

日中間の歴史認識問題に取り組む中堅・若手研究者の交流を推進するため、両国間での共同研究の支援、年報の発行による研究成果の共有・発信や英語圏に向けた情報発信を行っています。

 

本年度は、前年度に引き続き日中若手歴史研究者による共同研究を支援し、戦後の日中関係の出発点となる終戦をテーマにした研究成果『1945年の歴史認識 〈終戦〉をめぐる日中対話の試み』を東京大学出版会から刊行しました。

 

この出版を通じて、中国では必ずしも重視されていない1945年を転換点とする歴史認識を新しい視点として提案しました。

 

また、英語圏へ向けた情報発信の一環として、ハーバード大学アジアセンターとの共催により「東アジアにおける歴史対話と和解」(Historical Dialogue and Reconciliation in East Asia)と題したシンポジウムを開催しました。100名ほどの聴衆が集まるなか、東アジアの歴史理解について約20名の日米中韓の研究者が議論をしました。

 

また、本事業のフェーズⅠの成果として出版した『国境を越える歴史認識─日中対話の試み』(東京大学出版会)の英語版Toward a History Beyond Bordersをアメリカで出版するための準備作業を行いました。

事業実施者 笹川平和財団 年数 3年継続事業の2年目(2/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 11,522,274円
東京での研究会のようす
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ハーバード大学でのシンポジウムのようす
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『1945年の歴史認識  <終戦>をめぐる日中対話の試み』
1945年の歴史認識をめぐる日中対話の試み

 

本書は「1945年の視点」から、歴史認識問題を見直そうと試みた日中の若手歴史研究者による共同研究の成果です。

 

くわしくはこちらをご覧ください。

Toward a History Beyond Borders
 Toward a History Beyond Borders

本書は2001~2005年度に実施した自主事業「日中若手歴史研究者会議」(208226238248255)の事業成果物「国境を越える歴史認識--日中対話の試み」の英語版です。くわしくはこちらをご覧ください。

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