基金について

運営委員長あいさつ

笹川陽平 初代運営委員長

笹川陽平 初代運営委員長

笹川日中友好基金のこれまでの20年間

笹川日中友好基金が1989年12月に設立されて20年の歳月が経とうとしています。その間、日中基金は当面の日中関係の最大の課題は何か、それに対する民間財団からの最も有効なアプローチは何かを問いながら事業を企画・実施してきました。

両国関係が困難を極めていた時期に設立された笹川日中友好基金は、最初は「溶氷」の使命を背負っていました。そのため、両国各分野の人の往来を盛んにし、冷え切った日中関係を一日も早く回復させるために全力を挙げました。そして地道な努力は、両国関係の全面的な回復に寄与し、それ以降の事業展開のための経験を蓄積し、活動の基盤を強化することができました。

90年代前半は、中国の移行経済の支援を最重要課題としました。中国が市場経済体制を構築するために必要なノウハウを提供し、そのための情報交換や人的交流及び人材の育成を中心に数多くの事業を形成し、実施してきました。

90年代後半に入り、両国関係はもはや「友好」のスローガンを掲げてムード醸成につとめる段階を越え、実務志向の「協力」を訴えるべき段階に来ているという判断に基づき、「友好から協力へ」を合言葉に、21世紀の日中関係を担う人材の育成や両国の実務者による対話チャンネルの構築に照準を合わせ、事業を開拓してきました。

これからの笹川日中友好基金

21世紀を迎えた日中関係の最大の課題は、民間主導型の相互依存関係の確立だと思います。地政学的に離れられない両国民は、共にこの情報化された社会に生きながら、まだ限られた媒体を介してしかお互いを理解することができません。

歴史も文化も異なる相手を知ることによって相手を理解し、尊敬しあえる国民と国民の関係が、相互依存を支える最も重要な基盤になります。従って、相手を知るための国民レベルの努力を応援することは、日中間の最大規模の民間基金である笹川日中友好基金が目下取り組むべき最重要課題だと確信しています。

両国国民間の相互理解に向けて

相手を知るための努力を助ける最も有効な方法は、二つあると私たちは考えています。一つは相手国と相手国民を理解するための努力にインセンティブを与えることです。もう一つは相手を知るため、理解するための条件を整えることです。

笹川日中友好基金運営委員会は、有識者の経験や識見を基に事業の審議を行う機関として、委員の間で日中関係が抱えている重要課題に関する共通認識を持ちながら、皆様のお力を借りて質の高い事業の形成を目指したいと思います。

笹川日中友好基金について

近年、日中両国の経済協力関係は概ね順調に推移していますが、相手国と国民への理解が欠如し、信頼関係が傷つけられていることが大きな課題になっています。その結果、両国の政治、外交、安全保障などの分野の協力が進まず、国際社会が期待する世界の平和と繁栄に貢献する日中協力関係の構築も妨げられています。笹川日中友好基金は、このような現状に鑑み、両国民の相互理解を促進するとともに、新たな協力関係を構築するための環境整備に積極的に参画する立場から、以下のプログラムを策定し、事業を実施します。

笹川日中友好基金のプログラム

人的交流と対話

日中両国民の相互理解を深めるため、過去の経験を踏まえ、人的交流と対話の促進に注力します。人的交流事業は、将来日中間の相互理解の有力な促進役として活躍が期待される人材を対象に実施します。

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相互理解のための情報提供と環境整備

現在日中両国において、相手国に関する客観的な情報の不足が、両国民の相互理解を阻害する要因となっており、早急な改善が求められています。日中両国間で客観的な情報が交互に発信される環境の整備を図り、積極的に発信する努力を続けます。

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社会経済発展のための協力強化

日中両国は現在、環境、防災、高齢化、税制、社会保障など、共通の課題に直面しています。これらの問題を乗り越えるため、両国が手を携え、解決に向けて努力していくことが、日中間の信頼醸成と良好な関係の構築にも貢献します。

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所在地

〒105-8524 東京都港区虎ノ門1-15-16 笹川平和財団ビル

TEL:03-5157-5190(代表)
FAX:03-5157-5158(代表)

地下鉄銀座線 虎ノ門駅(4番出口)より徒歩1分

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